トイレットペーパーを日本の市場から消し去った本当の犯人は一体誰だったのか
2020年04月27日 公開

見て、感じて、考えてほしいなと思いまして。
犯人は一人ですが、トイレットペーパーを消し去ったの要因は7つに分類されます。
- トイレットペーパーが品薄になるというデマが誕生(1人)
- しかしデマよりも、デマの注意が拡散される(大量のTwitterユーザー)
- この時点ではトイレットペーパーはまだ安心
- 品切れの写真が1枚拡散される(1人)
- テレビメディアでこの写真が使われる(メディア)
- 一気に買い占めが加速し市場からトイレットペーパーが消える(高齢者)
- 品切れの写真が複数拡散される(SNS全般のユーザー)
- 本当に買えなくなってきたので、デマだとわかってても買い溜めするしかない(一般、大衆)
果たしてデマを流した人は本当に極悪人だったのか
渦中の始まり、トイレットペーパーが市場から消えました。
2月28日以降メディアは「デマが流れてトイレットペーパーの買い占めが起きている」と発信しました。
2020年にもなってです。
日本中を動かしたのは米子医療生協の職員の一人とされています。たった一人が日本中を混乱させたわけです。
(米子医療生協公式サイトで謝罪されています)
台湾ではこのようなトイレットペーパーデマを流した3名が逮捕されていますが、この人が本当に戦犯なのかというととてつもなく微妙に感じます。コロナで品薄になる品予測を根拠付きでお伝えします。次は、トイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄になります。製造元が中国です。生産元がティッシュペーパーやトイレットペーパーを生産をそもそもしてないのが根拠です。品薄になる前に事前に購入しておいたほうが良いですね。
2020/02/27 に投稿されたテキスト原文
なぜなら、別に専門性が高い人というわけでもない一般人の、ただの推測です。
もちろん最初の一人が悪いのは言うまでもないんですけど、一人がここまで世の中を動かしたわけではありません。
「トイレットペーパーを購入しておいたほうがいいですね」
その情報を流したのは誰か。
一人のTwitterユーザーから誕生したこのデマですが、奇妙なことが起こり始めます。
デマ事態は一切拡散されていなかった
「中国製造はデマです!デマに踊らされないで!」
Twitter上ではすぐにこのような沈下活動が行われました。
そして拡散したのはデマの方ではなく、沈下の方でした。
トイレットペーパー無くなりますという「デマ情報」を見た人よりも、「この情報はデマなので気をつけてください」という発信を見た人のほうが多かったわけです。むしろデマ情報のソースを当時私は探しましたが、ソースを紹介しているツイートがなさすぎて、デマなのかどうかすら不明でした。
にもかかわらず、ごくわずかの地域でトイレットペーパーが消えました。
でも、まだこの段階であれば、すぐにトイレットペーパーはお店に補充されます。なんせトイレットペーパーは中国製造ではなく国内生産なので、心配する要素はりませんでした。
しかしこの時、一人のユーザーが撮影した1枚の写真が拡散されました。
加速した原因は写真というインパクトだった
トイレットペーパーが売り切れになったという写真がTwitterに投稿された。
たまたま売り切れになっていたのかどうかはわかりませんが、棚からトイレットペーパーが消えたというインパクトのある写真は、またたく間に拡散していきました。
ここから事態が大きく動き始めます。
その写真をテレビで紹介させてください。
投稿写真のリプライ欄に、各社テレビ局のリプライが湧いてきました。
棚からトイレットペーパーが消えた写真がテレビメディアで使われはじめました。
ここで全てが一段落した後に行われたアンケートを見てみます。
『トイレットペーパーが不足する』とのうわさを、最初に知った情報源はどこ?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00010003-wordleaf-soci
- 「テレビ」 46.7%
- 「インターネット」 13.6%
- 「人との会話・口コミ」 15.9%

なんと、Twitterで拡散した、「トイレットペーパーが不足するのはデマです」というメッセージは、形を買えて、「トイレットペーパーが不足するのかもしれない」と世の中に広がってしまいました。
「日本国内に在庫は大量にあるので買いだめの必要はない」という情報はインターネットで調べることができましたし、SNSをやっていれば1日何回もリツイートで回ってきました。ところが、テレビしか持っていない人達は、この売り切れの写真を見て焦り、買い溜めに走りました。
その結果、普通に買えば消えるはずのないトイレットペーパーが、市場から消え始めました。
テレビの影響により、Twitterから生まれたデマ情報ですが、もはやデマかどうかよりも、「売り切れになった写真」だけを見て判断する人が増えてしまったわけですね。
もうここまで来ると集団パニックです。
現実として市場からトイレットペーパーが消えていったので、デマだからトイレットペーパーは日本からなくなることはないとわかっている人ですら、仕方なく買いに走るしかなくなりました。だって、売ってないんだもん本当に。
また、リテラシーの高い人、トイレットペーパーが市場から消えるわけがないのを知っている人はすぐには動きませんでした。
しかし、いざトイレットペーパーを買いに行ったら本当になくなってるという現実を知ります。そうなると、結局買い溜めする人が増えても仕方ありません。だって売ってないんだもん。
恐怖の伝言ゲームによって生まれたトイレットペーパーショック
こうしてじっくり確認してみると、最初にデマを流した人が最も悪いのはわかりますけど、その発言には全く影響力はありませんでした。芸能人ならまだわかりますけど、たかだかTwitterで「なくなるかもしれないな!」ってつぶやいたせいで今ではフルボッコ、会社の謝罪まで発展しました。
いまでも彼を本名で突き止めて攻めている人は多数いますけど、この一連の流れをみても、果たして彼が悪いと言い切れますかね。
この出来事は本当に奇妙な物語で、今後同じようなことが起こらないように、みんな一度考えるきっかけになればと思っています。
今回、「トイレットペーパーの話はデマ」と拡散した人も、ソースを一度探せば、あの時ほとんど見つからない状況であったことはわかると思います。つまりソースもなしに拡散しまくる人が大量にいたってことです。
品切れの写真を投稿すれば沢山リツイートされて承認欲求が満たされるかもしれませんが、結果自分がトイレットペーパーを買えなくなったわけで、それをツイートする前に少し考えれば、テレビに伝達される事はなかったかもしれません。
メディアは・・・・。もう言っても無駄ですけど自重しろ。
今回の件で怪しい情報は、正しいか正しくないかを判断するだけではなく、リツイートするべきかどうかも一度だけ考えてみるといいのかなと感じました。
私も人のこと言えませんけどね。
お互い気をつけましょうねってことで。
それでは、また。