記事広告なら「他社製品(DropBox)」と比較してもOKみたいなのってどうなの
2012年03月27日 公開

例えばほら、自社製品を、他者の具体的製品名をだして比較するなんてことはまずありえませんよね。
ところが、それを「ブロガー」という職業に投げてしまえば、何でもありですかと言わざるをえない記事があったのでなんだかなぁという気持ちなわけです。トレンドマイクロさんはこんな飛ばし記事でも嬉しいんだろうか・・・。
記事広告は記事広告でも別に良い
「DropBox」を超えたかもしれないオンラインストレージ「SafeSync」レビュー
Twitterで教えてもらったけどこれは記事広告というもので明確に表示されてました。というか言われるまで全く気が付かなかったんですけど。

ここにPRマーク。

まぁ記事広告というものを批判するつもりはありません。私ももしかしたらこの先やるかもしれませんし。別にいいと思うんですよね。
ちなみにGigazineも記事広告は記事最下部の「タグ」に明記しています。
スマホやノートPC間で手軽にデータ共有ができる「SafeSync」の無料体験版を使ってみた - GIGAZINE

凄く小さいけど、記事の内容を比較してみれば、Gigazineは完全なレビュー記事であり、ライフハッカーの記事は完全な飛ばし記事であることがわかる。
ネタ帳も飛ばし記事書くの好きなので別に構わないんだけど、DropBoxと比較するなら、もっと他のストレージサービスとも比較すればいいと思うの。ここは勝ってる、ここは負けてる、そういう記事の方が、ライフハッカーの株も上がると思うんですよね。
また、読む方も、メリット・デメリットがきちんと記載されている方が信頼性もあるし、納得してもらえるんじゃないかなと思います。トレンドマイクロが過去、ストレージサービスを初めて、なにをやらかしたかは私よりもユーザーの皆さんのほうが熟知しているんじゃないかと思いますが、そこは今回スルーしていこうと思います。
しかし、DropBox信者の私としては、そこと同じ土俵で記事にしたなら、徹底的に比較しなければ気が済まないのでとりあえず「 SafeSync 」のどこが優れているのか比較してみようと思う。
DropBox vs SafeSync
とりあえずライフハッカーが太字でSafeSyncをおすすめする部分を抜粋していきます。
価格
20GBで年間3,800円という安さ。単純計算で、月々316円ということになります。
と書かれてしますが、これはキャンペーン中の価格なので実際には年間4,480円です。
つまり20GBで月々374円程度ということですね。
対する DropBox。
無料版Dropboxの容量を最大20GBまで増やす方法まとめ*二十歳街道まっしぐら
これを利用するかどうかは人それぞれなのであれですが、私は11Gが現在無料で利用できています。
つまり11GBで月々0円ということですね。
では容量が気になり、拡張した場合はどうでしょうか。
DropBoxはドルなので円とドルの関係で価格が変わりますので「約」とさせてもらいます。
DropBox
- 11GB 無料
- 50GB 約8,203円
- 100GB 約16,489円
SafeSync
- 20GB 4,480円
- 50GB 8,980円
- 100GB 14,800円
こうしてみるとわかりやすいですよね。
100Gを頼むならSafeSyncに軍配があがり、それ以下ならDropBoxの勝利。個人サービスとして100GBストレージがどれほど需要が有るものなのかがポイントですね。
動作環境
「SafeSync」のクライアントソフトウェアのインストールに進みます。「SafeSync」はWindowsとMac OS Xに対応。自宅のデスクトップはWindows Vista、持ち歩くノートPCはMacBook Airという筆者の環境でも、「SafeSync」は問題なく使えるのです。
この書き方も、DropBoxと同じ土俵におりてこなければなんも問題ないのに。
DropBox
- Windows
- Mac
- Linux
- iOS
- Android
- BlackBerr
SafeSync
- Windows
- Mac
- iOS
- Android
ユーザーエクスペリエンス
フォルダにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、クラウド上にアップロードされるのです。
以上のように、「SafeSync」の導入は至ってシンプル。ローカルに保存するのと同じような感覚で、簡単にクラウド上へデータをアップすることができます。クラウドだのストレージだの言わなくても、とりあえず「SafeSync」のフォルダにファイルをぶち込んでおけば万事OK。このシンプルな操作性が「SafeSync」の大きな魅力です。
この太字の時点で確信した。あぁこの人DropBox使ったこと無いんだなぁと。
実は「SafeSync」の大きな魅力と呼ばれているこのフォルダにD&DというのはDropBoxがはるか昔に採用している機能だよね。

バックアップ
「SafeSync」は、ファイルが更新されるたびに前のバージョンのファイルも自動的に保管してくれるので、間違ってファイルを上書きしてしまった場合でも10バージョン前のデータなら復元可能。ゴミ箱に入れて削除したデータまでも復元してくれると言うから安心です。
DropBoxもWebから普通にバージョン管理、復元出来ました。
まとめ
こうしてみると、ライフハッカーの中の人はとりあえずDropBoxを使ってから記事を書くべきだったのではないかなぁと思う。何を思って「超えた」のかさっぱりわからない上に、同じ土俵に立って比較したら優っている点が特に見当たらないんですが。
そもそも容量と価格についても
20GBで年間4,480円、50GBで8,980円という他サービスに比べてお手頃な価格設定は、ふところにも安心と言えそうです。
と再度書かれていますが、Nドライブとか使っちゃうと30GB無料ですからね。
他と比較せずに、どういうものなのか、どういう人が、どういう利用をすることで便利になるのか、バックアップ管理をすることで、具体的なビジネスシーンでどういう失敗をせずにすむのかというのを書いたほうが、遥かにすばらしい記事になると思います。
とりあえず「トレンドマイクロの記事広告」という代物なんだから、もう少し考えたほうがいいんじゃないかなと思った次第です。これ広告主側も軽く冷ややかな目で見られちゃうんじゃないかなぁと。
んまぁ、こうして記事を書いてまんまと釣られた私はライフハッカーさんの手のひらの上で踊ってる感じなのかなとも思いますけどね。
それでは、また。