ブログ成功のヒントはジャンルを「絞る」だけじゃない
2012年10月17日 公開

これまで私はブログ書く時、というようりも作成する際に、ジャンルは絞れば絞るほど強いといってきたわけですが、どうもこの「絞る」という言葉が別の意味で伝わっているんだと最近思うことが有りました。
今回はこの「絞る」という意味をもう少し分解して解説したいと思います。
ジャンルの意味
2009年の時点で私が書いてきたブログ成功への記事をまとめたもの
ブログを成功させる攻略まとめ2009
あれから3年経過していますが、ほとんどはココにつまった情報でほぼ間違いはありません。もっと簡単な方法はあるかもしれませんが、このとおりやればだいたい何とかなります。
ただひとつ、これまでご相談に乗ってきたブロガーさんとどうも一点だけ違うイメージで伝わっているとおもわれる箇所がありまして、それがこちら。
アクセス数を生む為の、サイトやブログ、記事を作る前に考えるべきキューブの法則
ブログにかぎらず、アクセス数を作る本質を捉えた記事ですが、このキューブの法則にある「ジャンル特化」が微妙に伝えきれません。
この理由が最近分かり始めてきたので、そのあたりを重点的に。
着地点の開発

様々な出来事に対して着地点を作る。いわゆる落とし所を用意するというのが、ブログでもよく使われる方法です。落とし所をジャンルにそって作っておけば、記事の開始ジャンルがどこへ飛んでいこうとも、最終的に「絞った」ジャンルになっていくわけです。
ここが実際に会ってお話してあんまり伝わらなかった印象です。
ほとんどの場合、ジャンルを絞る=ネタを絞るという具合に認識されていました。
取り扱うネタを絞ってしまうとどうなるかというと、「書くネタがない・・・」という事になります。
実際はそうではなくて、最終的な落とし所がジャンルにハマれば全て良し的な事がいいたいわけです。
サンプルと解説
幾つかのサンプルと、その記事が出来上がるまでの構想など。
Twitterで印象に残る人と残らない人の決定的な差
一見するとWeb系の記事ですが、最初にこの記事を書き始めるきっかけとなったキーワードは「悪口」でした。
リアルとネット上では悪口に差があるなぁというのがスタートラインです。
この時点で記事を起こすことも出来る。
例えばアフィリエイターだったら「アフィリエイトと悪口の相互関係」といったタイトルに着陸させれば、悪口というテーマですらアフィリエイトジャンルに収まります。
「Mac好きな信者に対する悪口の本当の理由」となれば、Macジャンルのブロガーでも書けるわけです。
これどういうことかというとですね、Mac好きな信者にしかわからない悪口があるわけです。Apple製品ばかりを紹介している、いわゆるジャンル特化ブロガーにしかわからない「悪口」というものが確かにあるんです。
アフィリエイトも同じ。アフィリエイトに特化したブロガーにしかわからない苦悩や、批判、罵倒があるんですよね。
「この人はなんで悪口ばっかで酷いなぁ・・・」
という実際に自分のブログとはジャンル的に関係ない哲学的な部分であっても、そのゴールラインを自分のフィールドと重ねることで、あなたの得意とするジャンルへ落とすことが出来るということです。
そこから色々と考えていくと、逆に良いことをいう人っていうのは、地味にネット上ではそれだけで一つのコンテンツになってることも多い。例えばまとめ記事などで、○○のブログはこんな事を書いていて、こんな理由で面白いよ!っていうのは、それだけで一部の人に取っては一つの有益なネタになりうるなと。
この時点で記事を起こすこともできますよね。
自分のジャンルがおもしろネタ系のブログだったら、同じようなジャンルのブロガーを紹介することもできるわけです。
さらに考えを深めていくと、こういうのが刹那的なスピードで流れていくのはTwitterだなぁという結論にいたり、テーマを「Twitter」に置き換えました。テーマがTwitterになると、悪口ばかりいう人と、人を褒めたりなんだりしている人では、印象に残りやすさが違うなという発見がありました。
ここに落とし所をつけて、書き上げた記事というわけですね。
海外と日本|僕らのWeb制作戦争のお話
記事を見れば、Web制作のネタが紹介されているのがわかるのですが、実際に懐かしい友だちとあって、そんな話ばかりするわけではありません。近況報告と色んな思い出話のほうが多いわけです。
その中で、私のブログのジャンルに合った部分だけを抜き取る方法。
これも結果的にWeb系のネタになりましたが、会話の全部を書いたらそうはなりません。自分のブログにあったテーマの部分で役に立ったと思う所だけを抜粋するのもひとつの方法となるわけですね。
卒園式から学んだ顧客の記憶に残る感動の作り方
これも同様です。タイトルをもっとマーケティングに関する名前にするか悩んだのですが、あくまでもテーマが感動だったのでこうしました。
ただたんに感動しただけの話です。それに対して、自分はどのように感じ、思い、どうするべきかを考えていくと、感動の作り方とはこういうものかもしれないという提案が出来るようになります。
そうすれば、自分のフィールドであるマーケティニングにつなげることも出来ます。
出来事や物事というのは、それを伝える人の、立場、状況、職業、考え方、家族構成、収入、経験などによって全く違うものになります。あなたの絞っているジャンルが特定のものならば、そのジャンルに落ち着くように深く考察する行為そのものが、ブログの一番の楽しみではないかなと思います。
まとめ

どんなブロガーが成功しているのかというのは、客観的に自分はどんな人間であるかというのを、見れる人のブログは圧倒的に強いのです。たとえそれが、すごくネガティブな思考であっても良いのです。
自分はこういう人間だからこういう記事しか書けないし、だから数で攻める必要がある、というハッキリとしたスタンスがあれば、それはそれで強い。
自分の仕事はこういう仕事だから、私は今こういう知識と考えを持っている、という事であれば、仕事でのネタを強い武器として特化させていく人もいる。ブログの成功を導いているブロガーであれば、ブログに全く関係のないような出来事でも、最終的にそこからブログ成功のヒントを探し出し、そこに着陸するべく記事を作り上げている。
どんなにネタ自体が、自分のブログのジャンルと関係ない事でも、接点を見つけて、そこに向かって書けば、それはあなたのフィールドにふさわしい記事となり、自分のジャンルがさらに特化していくわけです。「ネタが無い」ではなく「ネタを考察していないだけ」という状況に陥らないように、楽しみながら考えてみてはいかがでしょうか。
自分のブログのジャンルを確認して、安易に○○と、○○と○○のものだけ紹介しよう!と考えるのではなく、色んな事に目を向けて、そこから自分のブログジャンルにふさわしい答えを、自分で考えだすほうが、よりコンテンツの充実につながります。
長風呂や、ジョギングなんかも、実はそういう意味で結構ブロガーにとって効果的だったりするんですよね。
それでは、また。