ホームページを作る人のネタ帳

今年もっとも切り口に嫉妬したエントリー20個

@yamada_nt です。
「今年」という大枠で紹介したいと考えてはいますが、やはり記憶は新しい記事のほうが印象に残っているケースが多く、すこし偏りがちになりそうな気もします。来年はEvernoteにもっとぶっこんでいこうと心の中で反省している限りです。

ただ今回はですね、記事自体が訴えかける情報が素晴らしいという内容ではないです。
私がこの記事の切り口が素晴らしいと「感じた」部分を表にだして書いていきますので、その時私が何を思ったのかを見てもらうイメージですね。

それではガンガン行きましょう。

今年これだけは読んどけっていうネタ帳のおすすめ


セミプロブロガーの憂鬱:#01 プロブロガーの「プロ」には二つある
そうかそんな手があったか!となんとなくやられた感のある記事。
憂鬱→解決のヒントを繰り返し連載しはじめたこの「セミプロブロガーの憂鬱」シリーズ。ターゲットも明確で、プロまで目指したいけどセミプロあたりでもいいかな・・・と考えている範囲の人に向けたエントリーですね。

ブログの記事ってなにげに連載にしたり、似たようなエントリーが続くとクオリティが低下していきがちですが、やられたなぁと感じたのは「憂鬱→解決」のサイクルによって、価値が一定であり、連載効果によって過去記事もよみがえらせるという一石二鳥の荒業。来年こっそり真似したいと思いました。こっそりですよ。こっそり。


もう一本ほりさんの記事。
誰もが知るべき「成功するには好きなことをしろ」の罠: Cal Newport 基調講演 #WDS
日本の風潮として高まった「成功するには好きなことをしろ」っていう意識に真っ向からNOというスタンスの記事。
こうしてみると、わりとこのブログの記事がメモられていて、昨日なんでこの人の記事が好きなんだろうか・・・と深く考えた結果「あぁ私って実はこの人の文章に嫉妬してるんだなぁ」というのがいまさらわかりました。

内容もそうなんだけど、わかりやすいって素晴らしいですよね。


@nifty:デイリーポータルZ:耳なし芳一をパワポにする
典型的な錬金術の例。
リンクシェアでのセミナーでもお話しましたが、鋼の錬金術師が大好きでして、その中に出てくる「理解・分解・再構築」がブログのネタを作るんですというお話をしました。
既にあるものを理解し、分解して再構築することが、ブロガーのうでの見せ所だと思うのです。

よく切り口とか言う言われ方をしますが、どんな有名なブロガーでも、扱っている情報はみんな既にある情報を形を変えて伝えているわけでして、そういう面では「耳なし芳一」なんていう誰もが知っている話を、まさに完璧に理解し、そして分解して、パワポに再構築したのは見事の一言。


もう一本デイリーポータルさんから。
@nifty:デイリーポータルZ:パワポで下書き、手で清書
手書きには味があるということはさんざん記事にしてきましたが、まさかパワポで作ったものを逆に手書きにするという発想はなかったです。
半分冗談であり、半分真面目のこのぎりぎりのラインをよく表現しましたなぁ・・・というのが率直な感想。
物の見方を少しだけ変えることで、エンターテイメントが生まれるんだなと感じた一本です。


学んでから作るのではなく、作ってから学ぶ - ぼくはまちちゃん!(Hatena)
もう全ての分野に当てはまる基本的な事を、僅かな文章でザクッと書かれた記事。ブログも同じでして、学んでから書くのではなく、書いてから学べば良いのにと思う人は沢山います。

まず書きましょうかというよりも、「なにか聞く前に既に何か書いている」事がとても大切ですよね。


もかりの: 俺はちゃんと捨てている!~ビールの空き缶の話~
これはすごく考えさせられた。
よくある夫婦のすれ違い。夫はビールの空き缶は捨てていると主張し、妻は捨てていないと主張する。
そこで発生した矛盾に疑問をもった嫁さんが、なんでこんな事が起こったのだろうかと考察して、理解しようと務めた記事。

なにより理解が出来ればこうして記事になる良い例でもありますよね。
また、解決への言葉として、お互いのちょっとした思いやりを持ってきたあたりが素晴らしいなと。嫉妬するレベルです。だってそんな素晴らしい言葉を自分の奥さんがこっそりブログに書いていたら・・・。

こっそり見た夫はきっとこう思うはずです。
「そ、そうだな、俺も悪かったな・・・ケーキでも買っていこうか・・・」と。


素敵な3つのWebサイトの使用技術を分析&実践してみた | Webクリエイターボックス
この記事のすごいなと感じた点は、とりあえず完成後、実施後のイメージを、記事から容易に想像できる状態にもっていく華麗なサポート力。
また、じゃぁやってみようかと考えた時に、必要になるものをひと通り揃えていることで、このページ内でコピペして完了するところかなと。わりとこの業界は難しい言葉を平気で使われる部分もありますが、そのあたりのユーザーへの配慮というか真心が素敵。

あぁそっか、これもきっと嫉妬かもしれないね。


目指せ爆速WEB屋!過去2年間かけて知ったリソースを駆使して作るサイトの制作手順! | バンクーバーのうぇぶ屋
切り口としてはどこにでもありがちな「制作手順」という、ほんとうにありふれたものをテーマに、「ツール」をプラスし、さらに「スピード」を上乗せした三位一体のフルコンボ記事。
これはやられたと思ったのは、スピードならスピードを完全にテーマにするだけで十分な破壊力があるんだけど、そこからさらに制作手順とツールを付け加えたことで、多の追随を許さない記事にまで昇華させた部分。

もちろん本人は、ユーザーにこうなってほしいなーという思いから書いたと思いますので、そんな小難しい事考えて書いてないのかもしれないけど、スピードを理解し、制作を理解し、ツールを理解しているからこその一品。
それらを分解して、わかりやすく再構築されたこの記事のオリジナリティは格別です。内心「くそっ!くそっ!合わせ技か!くそっ!」って思っていたことは内緒ですよ?


炊飯器で作るおいしいチャーシュー(煮豚)の作り方 | なまら春友流
なんていうかこれが記憶に残っている最大の理由は、炊飯ジャーでこのクソやわらかく肉の臭みもないチャーシューが作れたことに感動したことでしょうかw
これは元記事を一度自分で実験して理解して、「元らーめんや」というキャリアをいかした観点から作成された記事でして、そういう意味では完璧な錬金術記事ですね。

とりあえず美味しいので作ってご覧なさい。


目指せ達筆!綺麗な字を書くために私が心がけていることと、行った練習法 | OZPAの表4
キーボードばっかり触っている私は字が汚くて悩んでおりました。そんな悩みを解消してくれた記事というポジションです。
そう考えると、Web屋ってわりと字汚いんじゃないか・・・という考察にいたり、もしかしたらこうしたリアルでのフォントというものは需要が高いというヒントにもなりました。例えば既にあるフォントを、華麗に手書きする方法とかいう記事は、かなりいい線いくんじゃないかなぁとか。

全然関係ないですが、つい3日くらい前にお会いした気がします。体でかいのに顔可愛いというわりとずるいポジションの人でした。

もう一品。
「htmlすら知らなかった私が2週間でWordpressの新テーマを作成するまでにやったこと」と参考にした記事まとめ | OZPAの表4
なにがウマイかというと記事の切り込み方ですよね。
普通はプロが教える2週間でWordPressテーマを作成する方法とかに行きがちなこの業界で、HTMLすら知らないって・・・という超初心者でもやっちゃえますよ的な切り口。

自分はどうして2週間でできたんだろう?これがあったからか、こういうソースがあったからか、こういうツールがあったからかと、一つ一つきちんと理解すれば、わりとどんな分野でも通用する切り方だなぁと感じた次第でございます。


【ウェザーリポート】利根川水系ダムが水不足と聞いて雨乞いしてきた【発動】 | ウェビメモ
ええええええええええええええ!
っていう感じ。なんせこのブログの上にサブタイトルがついてるんだけど、「Webワザを頭にメモリーするためのブログ」というテーマにもかかわらず、成田からカナダくらいまで高飛びしたかの如き逸脱した記事。ほかの殆どの記事はご自身が体験して学んだWeb系Tipsに対してまさかのユニークさが光る。

この方、根っからの雨女でして、私の地元の動物園にあそびに来た時も、わずか3km離れた私の家には雨は降ってないにもかかわらず、動物園は雨に直撃していたという伝説の持ち主。
それなコンプレックスを見事に人類の役に立てた、アグレッシブな内容でして、こんなコンテンツもあったのかと関心した次第でございます。


一日一分でできる日記のテンプレート5選。続けるための心構え付き。 | あなたのスイッチを押すブログ
発見のテーマを決めれば、それを考えやすくするという1つのヒントをもらった記事。
今日一日のありがとうと感じたことはなんだろう?と考えれば、今日起こったことはなんだろうと考察するよりはるかにピンポイントな答えが出せるなという例でもあります。

今回の記事のように、今年印象に残った記事のまとめも同じ事です。
今年印象に残ったiPhoneアプリや、ChromeExtensionといったように、テーマさえ決まればカチッとスイッチがはいるわけですよね。


これからIllustratorを始めてみようという人のための基本操作とかいろいろ
きょ、教科書やん・・・という記事。
ようするに、教科書を理解し、わかりやすく噛み砕き、ターゲットを初級から中級にしぼり、自分の言葉でまとめたエントリー。そういう意味でも美しいまでの錬金術です。通名をつけるならまさに参考書の錬金術師でしょうか。


宇宙一わかりやすくクレープの作り方を解説しますょ | 56docブログ
宇宙一シリーズの分かりやすさときたら。
どこにでもあるレシピを、料理すらしたことのない人向けに解説された記事。読み終わるのに時間がかかるのが特徴。しいて言うなら、もこずキッチンの超絶素早いレシピ紹介と対極にあるスタンスですね。
お家でクレープつくって一人で喜んでます。


楽しくブログライフ。けどそんなに書けない。じゃあいつ書くか? / Maka-Veli .com
一体どこに衝撃をうけたのかといいますと、最後の
明日やろうはダンカンこのやろう
です・・・。
なるほどなぁ、そういう落とし方もあるんだなぁと関心いたしました。

ブログいつ書くのって話は結局「書けよ」っていうたった一つの事実を、やんわりと綺麗な分厚いオブラートにつつんで提供することなので、最後になってくると、「あぁ・・・やっぱり書かなきゃな」等と皆さん考えるわけです。
その最後をこの言葉で締められてしまうとそんなマイナスな感情も吹っ飛んでしまいますよね。素晴らしい。


顔文字の選び方(シチュエーション別) - #RyoAnnaBlog
こちらも落ちが優秀な記事。
ただよく考えてみて欲しいのは、「顔文字」なんていう今更誰もが知っているような、当たり前で普通の事を、シュチュエーション別にまとめ直しただけではてぶ60を超える記事になっているという事なんですよ。

別に馬鹿にしているわけではなくて、みんながみんな、当たり前で普通だと思っている事に、ちょっとだけ別の角度から記事を書くことで、新しい価値が生まれるってことなんですよね。そういう意味で、この本当に誰もが知っている顔文字を別の価値に変えた事に衝撃をうけたわけです。


お前あと5秒で死ぬけど何か言うことある?
なんだろーなー。うーん。
私は、普通記事をみると、自分がその記事に対してどんな事を考えたのかを、まとめる習慣があります。嫌だった、素敵だった、読んでよかった、そしてそららに対して、なんでそう思った?という部分を解決せずにはいられない性分です。

ところがこの記事、そういうものではなくて、率直に考えさせられた。
はて、5秒後に死ぬ・・・なにしゃべる・・・。
記事の中では「ありがとう」という回答をされているんだけど、私はたぶん「ごめんなさい」だろうなと感じた。
理由は単純でして、子供がまだ成人になる前に死んでごめんなさいという理由。

そういう意味で、このほんとにごく僅かなテキストに感情を揺さぶられたことに嫉妬して、印象に残っています。


猫の決定的瞬間写真:ハムスター速報
わりとアフィブログという存在は嫌われる存在にあり、こちらも2chまとめサイトのアフィブログ老舗的存在のハム速。なにが衝撃的かというと、今年2chから直接名指しで、2chの文章を引用することを禁止されたわけです。しかしその後、ハム速はまた息を吹き返しました。

今回紹介した記事のように、画像があって、コメントがある。よくある2chの風景ですが・・・。これどういう仕組みかというと、「記事を書いたあと」に、その「記事についたコメントを、記事の中に持ってくる」という2重作業を行ってるんですよね。つまり、2chのように見えますが、全て自分のブログ内のコメントしか引用していないという、これまでに見たことのない方法でやってのけているという事です。

正直ここまでの作業を思い浮かべると、尊敬すらします。まさに衝撃的ブログスタイルといったところです。


[HTML5]遊びながらタグを覚える「HTML5KARUTA」を作りました - WEBCRE8.jp
本当につい最近の記事ですが衝撃的。
ごく普通のサラリーマンが製品化(自主制作)までいたり、素晴らしいの一言。実は昨年一度お会いした時に、「自分やりたいこといっぱいあるんですよ」なんてちゃらい事を言ってまして、まずやってから言って下さいとか心の底で考えていました。ほんとうにこの男はなんてちゃらいんだと。

そして1年してこうして多くの人を巻き込む事を成し遂げたことに、純粋に感銘をうけた次第です。また、実際にこのかるたをスマホで遊ばせてもらいましたが、普通に楽しい上に勉強になります。アイデアとしても素晴らしいの一言ですね。がんばって!


以上20個!
いかがでしたでしょうか。

私もよく切り口が素晴らしいっていわれますけど、周りを見渡すとそこらじゅう素晴らしい切り口の記事はいっぱいありますよね。そういう素晴らしいものをみると、やられたとかおもったり、嫉妬したりします。
もちろん嫉妬するってことは好きだからなので、なんか妙な記事に紹介されたとか思わないでくださいね><

それでは、また。
@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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