あなたのサイトやブログのランディングページを見つけてPVを増やす方法|ユーザーフローの便利な使い方
2013年06月12日 公開

Analyticsを利用したサイト改善案シリーズ第2回です。
まず、ランディングページ自体、ブログにあまり必要ないと考えられていますが、実はそうではありません。
ブログも記事を書けば書くほど多くのランディングページが生まれているのですが、それらを単に無視しているだけであり、気付くことが出来れば、それなりに対処することが出来るのです。
ランディングページとは?
Web制作やマーケティングに関わっていない、一般的なブロガーさんであれば、なんですかそれは?という言葉かもしれません。
簡単にいうと、制作したサービスや商品につなげるために、入り口的ページです。
多くの場合、広告をクリックした時の、最初のページに用いられます。
なぜなら、せっかく広告をクリックしてくれたにもかかわらず、興味を持ってもらえなければ、直ぐに離脱されてしまいます。そこで、ユーザーの興味を強く引くための、協力な入り口専用ページを作るわけです。
これがランディングページです。
ただ、ブログの観点から考えて、単純にあなたのブログの最初の「入り口」と考えてください。
トップは入り口にあらず
多くの方が勘違いをしている部分ではありますが、「トップページ」は「入り口」ではありません。
トップページは「総合カウンター」であったり、「再訪問者のためのバックドア」です。あなたのブログに訪れる多くの新規ユーザーたちは、あなたのブログのどこかの記事を勝手に入り口として利用し、そして去っていくのです。
これはブログに限らないマーケティングよりな話になってしまいますが、あなたはその勝手に利用されている入り口を見つけ出し、そこを改善するだけで、より多くのPVを稼ぐことが出来るようになります。
ひとまずランディングページを探す
方法はAnalyticsを開き、次のページを開きましょう。
ユーザー>ユーザーフロー

この時、1ヶ月前から過去4ヶ月ほどの範囲に指定します。
過去1ヶ月を抜くことが精度を高めるコツです。

さて、最初に現れたのは「国/地域」をもとに表示されています。
国内で運営されているサイトなら、まずはこれが最もランディングページを見つける手っ取り早いものとなっています。

ここで、より精度を高めるために、以下の部分を、「新規訪問」もしくは「検索トラフィック」を選択しておきましょう。こうすることで、新規ユーザーの入り口となっているものを探し出すことが出来ます。

また、仮にリピーターはどんな記事を見ているのかを知りたい時は、ここを「リピート訪問」にしておくと、リピーターの動向がわかります。
次に、ここが重要な見方になるのですが、ややこしいので少し頭を整理しつついきましょう。
ここで表示される各グループの意味は、サイトのURL構造によって大きく変わるため、一概にどのグループがランディングページかは言えないのです。
ですが、複数のグループのうち、1~3ページ程の小さなグループで、最も訪問者の多いグループがランディングページとなっています。まずはそこを探しましょう。
たとえば以下のように、上の大きなグループよりも、以下のグループの方がランディングページとして活躍していると言うことです。

よくわからない場合は、グループをクリックすると、「グループの詳細」をできます。

これによってたくさんのページがはいったグループは、各記事、各ページのアクセス数が少ない事が確認できます。小さなグループで多くの訪問者がいる方に集中します。
つまり、ここで発見したページこそが、あなたのサイトのランディングページです。
傾向と対策
今度は、ここからそのフローを洗い出します。
クリックすると「深く見る」という選択がでますので、これをクリック。

するとそこでの離脱率を確認でき、次のページへの動線がどのようになっているかも確認出来ます。

もしもこの動線が上手くいっていなく、離脱率95%をこえているようなストッパーであれば、あなたはその入口となっているページを改善するだけで、PVを簡単に増やせると言うことです。
もっとも手軽な方法としては、似たようなカテゴリの記事を、記事内にリンクとして忍ばせる事です。
たったこれだけでPVが増えるなら、改善することを強くおすすめします。
記事を書くことに一定の快感を得られるような変種ではなく、一般的の方には、自動化、システム化が好ましいです。このランディングページは、超自然的、偶発的に生まれたページであり、そこはほっといても勝手に集客してくれる入り口であるという事を知っておいて欲しいのです。
そこから他のページへ繋がる動線をつくる事で、自動的にPVが上がるシステムが完成するのです。
その他のテクニック色々
このユーザーフローには、他にもまだ使える機能が眠っています。
例えば、入り口となる部分を「ユーザー>ブラウザ」を見てみましょう。
コレによって、ブラウザ毎のユーザーの動向を追跡できます。

ブログにはあまり必要ないものではありますが、ショッピングサイトの場合、大きく成果に結びつける可能性を秘めています。
なぜなら、それはIEユーザーが入り口として使っているページを洗い出す事ができるからです。
ブラウザを選択すると各種ブラウザが入口側にずらずらと現れます。
この時、IEの部分をクリックして、「このセグメントを表示」を選びましょう。
これによって、IEユーザーだけの動向を知ることが出来ます。
ECサイト運営者ならもうお分かりかと思いますが、ChromeやFirefoxを利用しているユーザーとIEユーザーとの間には、大きな壁があり、売上に繋がりやすいユーザーに対して、適切な案内を行なっているのかどうかを知ることが出来ます。
また、お問い合わせページにたどり着いたユーザーが、どこかでフローがストップしていたりすることが多々あります。
つまり、お問い合わせをしようとしたにもかかわらず、あなたのお問い合わせフォームが人を拒絶している何かがあるかどうかを、確認することも出来るのです。
地域密着型のサイトやサービスを運営している場合
地域密着型のサイトを運営されている場合、以下の様なフローが役立ちます。
まず、スタート地点を
「市区町村」、もしくは「地域」に変更し、その次に、右側にある、設定アイコンを選択します。

次に、指定の地域、近隣の地域を追加します。

これによって、どの地域の人が、どのページを訪れているかも確認出来ます。
地域性にそったサイトとなっているのか、これで見直すことが簡単に出来ますよね。

いかがだったでしょうか。
入り口となるページを少しいじるだけで、PVに大きな影響を及ぼします。
サイト構造を確認した時、まさかそのページが入り口になっているなんてと思うことも多々あります。
ですが、それはユーザーの評価が検索エンジンに伝わり、自然に発生した流れである限り、それを知ることが出来れば、いくらでも対策がうてます。
何かのヒントとなればと思います。
それでは、また。