Webサイトが先か、SNS運用が先か|また、パクリツイート野郎に対抗する手段はるのか?
2013年12月26日 公開

どっちを先に運営するべきかっていう話なんですけどね。
SNSでしょうね。
もうWebサイトの時代ではないんですよ。いやらしい話パクツイとかで簡単に名を轟かせられる時代ですし。
Webサイトで急激なアクセス、無理
まぁ無理ですよ。
それこそ元々有名な人が手がけたサイト、とかビフォーアフターのような企画物に参加したサイトとか出ない限り。
で、それが可能かどうかでいうと不可能ではないです。
大量にあるサテライトサイト(大量に取得したドメインで作り上げた、浮遊し続け、アクセスを流すだけのスパムサイト)からがーっとアクセスを流すっていう方法がありますからね。
でも、これが現在、すんごいリスキーになっているわけですよ。
ヘタするとGoogleの検索結果に乗らなくなってしまうくらいに。
だから、サイトだけに頼るなら、リスクをとって強引にアクセスを取っていくのか、地道に検索エンジンが求める「キーワード」という名の質問に優しく答えていくしかないと思うわけです。
この辺りは具体的に以下の記事が参考に
簡単なSEOを選ぼう。難しいSEOは捨てよう | SEO 検索エンジン最適化
このご時世で、サイトだけに頼るなんてあり得ない
この認識で間違いないですよね?
それを前提に話しをすすめますが、
入り口を増やす一つの導線として一般的には
- 時事ネタをブログへ掲載(ニュースと言うよりはその業界の物事)
- ユーザーが検索するであろうQ&Aの用意
- SNSで口コミされやすい企画、案内、ネタの投下
- SNSの強化(パクリ偏)
- SNSのサテライト化
- SNS事態の強化(正統派)
SNSの強化
これはその名の通り、面白い、ユニークなアカウントの育成です。
みんながいいねしたい、フォローしたいと思えるようなアカウントを育成することが重点となりますよね。
で、2年前にだったか、こんな意見がありました。
というようなことをぶつけていた学生がいました。「すでにブログで有名じゃなければフォローなんてされないし、もともと有名人でもなければなんでもない人間が、TwitterやFacebookで影響力をつけるなんて出来ない」
一理あるなとその時は私も思っていたのですが、この2013年を見る限り、こんなものは全くあてにならないということがわかりましたよね。
で、この一番の理由なんですが、ぶっちゃけてしまうとかなり酷い事なんですけどいいですかね。
そういう事実として受け取って欲しいのですが、気を悪くしてしまったら申し訳ないです。
ブログの特徴
まず、ブログとSNSの決定的な違いからですが、
ブログは書いた時の瞬間アクセスよりも、SEOのエッジが効いて、検索経由でガンガン人がやってくる記事のほうが、年間トータルで考えると、どんなに瞬間爆発した記事よりも、検索経由のほうが圧倒的な力を持っているっていう事です。
だからブログっていうのはコンテンツが大切であり、中身をいかにして良くしていこうか、いかにして検索されるものを提供していけるかっていう将来像を描ける事が大切ですよね。そしてどういう形にしてもログとして残り、近い将来の自分を確実に助けてくれる存在となっていくやつ、それがブログ。
また、お役立ちネタだけを投稿するブロガーは、中の人の存在よりも情報に興味を持たれることが多いですが、文章が多いブロガーは、ブロガーっていう存在がわりと重要であり、その人の存在がブログを左右すると言っても過言ではない。
Twitterの特徴
ではTwitterはどうかというと、
SEOなんかどうでもよくて、検索経由なんかもっとどうでもよくて、別に検索から消えたっていいし、ログなんかはもう本当にどうでもいいので、今、この瞬間爆発するようなネタさえ投下すればいいわけじゃないですか。
さらにブログと違って、内容さえ面白ければ、その人がいつもは酷いことばかりつぶやいていて、普通だったら絶対フォローしないような人でも、たまたま誰かがリツイートしてるのを見かけて、なんとなく面白かったので適当にリツイートするという事なんてザラにありますよね。
さらにブログと違って、ほとんどの人が、他人の書いた絵をそのままパクって「俺が書きました」って言っても、「すごい」だの「ほんとスゴイ」だの「私も書いてほしい」だののリプライを送るわけです。
こうしてどんどん広まっていきフォロワーが超自然現象的に増えていくわけです。
真実なんてどうでもよくて、面白ければいい、パクったもん勝ち、言ったもん勝ちというのが現実です。
雪だるま作ってみました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww pic.twitter.com/B8UgbbWKct
— もや氏 (@moyashi1106) 2013, 12月 25
Chromeなら、画像を右クリックして、画像をGoogleで検索とやれば、それがオリジナル画像かどうか一瞬でわかりますが、スマホでそんなことを一々するような愚か者はいませんし、それがもうひとつの流れです。
上のツイートのコメント欄を見ても分かる通り、見事に誰一人として疑いません。「スゴイ」しか言えないのかと。
もうこの流れはごく一般的流れとなり、ほとんどのユーザーはいずれ自分のコンテンツが盗まれるまで気にもなりませんし、そもそも盗まれるようなコンテンツを持つ人のほうが少ないので、来年は更にこの勢いは広まると思います。
この画像に関して言えば、かなり昔から海外の2chのような掲示板でネタとして使われている画像で、それを使ったからどうのってわけじゃないんですけどね。

もっとも古く使われたのは2009年12月17日のようですが、定かではありません。
ただ画像の右下にあるクレジット表記は、なぜか日本では消されてたりします。

つまり、ブログはオリジナルコンテンツを第一として、ログを大切にする傾向がありますが、Twitterは、とりあえず周りのユーザーが何にも考えずにリツイートして広めてくれるので、パクツイ(他人のツイートをそのまま盗む)で数字がとれ、更にアイコンなんかを女性にすると、あっちゅうまにフォロワーが増えていく仕組みなので、Google先生に村八分にされることもないし、なんのリスクも無くつっこんで行けるという事です。
こうした流れから、最近では本当に香ばしい香りのするアカウントが増え続け、そしてついに、SNS界からブログに殴りこみを仕掛けてきた香ばしいブログが誕生しました。
SNSのサテライト化
このへんも気持ち悪いんですけど、最近多いので事実としてご紹介。
うさん臭さには“ワケ”がある 月間30万PVを謳うブログの裏の裏
この記事で紹介されている「胡散臭いブログ」は、グノシー経由で現れました。しょぴすぽ という名前のアカウントがずらーーーーっと並んでます。私は5分間スペースキーを押し続けて下にスクロールし続けましたが、どこまでいっても しょぴすぽ でした。
しょぴすぽ という名前のアカウントを大量に作成して、自分をフォローさせることでフォロワーの水増しをしているようです。
どんなに胡散臭いブログでも、どんなに香ばしいTwitterアカウントだったとしても、数字(フォロワーとリツイート)をとれば、グノシーはきちんと反応して紹介してくれます。(私は猫好きの私に、猫の情報ばかり紹介してくれるグノシー好きです)
で、実際開始3ヶ月で30万PVっていうのは、よほどコンテンツがしっかりしていて、かなり認められるポジションにいない限りは難しいのですが、内容はそこまで面白い事書いてないので、最終的にはSNSによるイヤラシイ戦法のみで、簡単に達成するということが出来ると、これによって証明されたということです。
そういうわけでしてSNSのサテライト化と言うのは、以下のように。

酷いってレベルは通り越してるけど、Twitterの世界だと大体こんなのは氷山の一角どころか、その辺に転がる石ころの如き出来事で、ブログになると、こうして誰かがネタとして扱ってくれるけど、Twitterだと一々こんなことに触れることすらバカバカしくなる日常ってことですよ。うわぁ……。
矢口真里さんの写真をアイコンにした「やぐっちゃん」という名前のアカウントがひたすら daimech.com の記事をツイートしまくっていました。
ああ、これは酷い……。
というわけでですね、ドンドンこうしたSNSアカウントのサテライト化が今流行ってきていまして、私としては気持ち悪いの一言なんですが、こういう気持ち悪い行為を全て抜いて考えてみてほしいわけですよ。
SNS事態の強化(正統派)
正統派の方法が、正しいかどうかという判断は誰がしてるんですかと聞かれると、あえていうなら私であり、もしかすると、TwitterやFacebookユーザーの圧倒的多数は、この考えは既に時代遅れ、と考えるかもしれません。だってもう、だれもパクツイなんて気にしないでしょ。
とりあえずですね、邪道、正攻法問わず、必要なのはやはり、そのSNSアカウントの必要性を作ることではないかと思うわけです。
で、そのアカウントの必要性っていうのは、
- 最初から有名人でその言葉を聞きたい
- 面白いことをツイートしてくれる
- きわどい自画撮りをいっぱいアップしてくれる
- リツイートネタを貰える
- 自分にあった役立つ事をツイートしてくれる
- 特定のジャンルの事しかツイートしない、リツイートしない
- かわいい
太字の4つ。
これが現実的な可能性で、パクリ野郎は、これを圧倒的なパクリ力でアイコンからしゃべりから画像にいたっても用意できるから強いわけですよね?
しかしですね、結局パクツイばっかりやっていると、大きくなった時、ぶっ叩かれるわけですよ。
会社の公式サイトではパクツイなんてできませんが、上記のようなサテライト化をすれば、公式サイトが強い必要もなくて、何食わぬ顔で、特定の企業を応援する美女Aみたいなスタンスで運用も可能なんです。
上記画像のやぐっちゃんアカウント同様、危なくなったらアカウントはすぐ消して逃げますけど、だいたいみんな。
ですが、これも最終的に特定する人はいますので、最後までリスキーな方法ではありますよね。だから地味ですが、これらの方法を模索して、可能な限りパクらず行くわけです。もしパクりたいほど面白いツイートを発見したら、やっぱりリツイートを使って広めるのがクールです。
ただ、パクツイ職人は、基本的に「面白さ」「感動」を追求します。
つまり、パクツイ職人がいくら頑張ろうとも、特定のジャンルのことを専門にツイートするアカウントには「信頼性」の部分で勝てないわけですよ。
ここが、パクツイ職人に勝てる要素であり、正統派の最大の武器でもあるわけです。
この専門性をうまく使い、そのアカウントの必要性をつくり上げれば、フォロワー数が少なくても、拡散力があり、影響力をつけることが出来るっていう寸法です。
というわけで
今現時点で言えば、結局のところ、サイトが先より、SNSが先のほうがスタートダッシュのキレも変わるため、先に何らかの専門性の高いアカウントを運用したほうが、強みはでますよね。
サイトをまず作って・・・とかんがえる時代は、もう終わるかもしれません。
ただ、SNSの運用にはわりと労働コストがかかるもの。
このあたりの費用効果もちゃんと計算しないといけないのが面倒なところでしょうか。
それでは、また。