「ホームページを持つ企業の売上が持たない企業に比べて40%高い」←意味わかって使ってる?
2014年02月04日 公開

Webサイトを持たせたい側が、Webサイトを持っていない中小企業に当たるときに、よく使われる言葉なんですけど、まさか無料キャンペーンで使ってくるとは思ってもいなかったもので。
「ホームページ構築の障壁はスキルやコスト、時間」といった中小企業の課題が浮き彫りになると同時に、ホームページを持つ企業の売上が持たない企業に比べて40%高いという結果が出たという。これを受けてブラザーは、キャンペーンの商品としてホームページのプレゼントを用意した。
スキャナ、複合機を買ったら「御社のサイト、作ります」――ブラザーが法人向けキャンペーン
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1402/03/news020.html
営業視点で比較するなら「売上」が常套手段
利益とは一言も言ってないわけですね。
売上の話なわけです。
売上なので、Webサイトのコストが莫大にかかって利益は赤字であっても、売上40%と聞くと、素敵な響きとなって伝わる素晴らしい言葉なんです。
ホームページ持つと売上が40%上がる様な気がしてくる
これスゴイですよね。
「ホームページを持つ企業の売上が持たない企業に比べて40%高い」
ホームページの売上とは一言も言ってないんです。
よく考えてほしいんですけど、そもそもWebサイトを持てないほどの経営状況が悪い企業もいるわけでして、人材の確保もままならない、スキル確保も出来ない、という企業は山ほどあるわけです。
そういうWebサイトを持っていない企業と、既に持っている企業を比較すると、そりゃぁWebサイトを持つ企業の方が売上高いんですよ。
その40%の開きは、Webサイトの有る無しに関係なく、一体何なのかという部分が、個人的にもっと具体的に知りたいです。
ちょっとだけWebサイト馬鹿にしてる?
こうしてみるとね、
持つだけでなんとなく売上が上がるようなWebサイトのイメージを植え付ける事に成功はしてると思うんですけど、実際によく見るとそんな事は一言も書いてないですし、なんかあっても逃げられる言葉です。
この無料Webサイトを武器に、プリンタと複合機を売るのはいいのですが、私個人としてはそんなWebサイトで、一番重要な運用について書いてないし、Webサイト開設後は放置すると予測すると、そのWebサイトをみたエンドユーザーは、余計「売れてない企業」という目で見るのは間違いないので、まったくもって余計なお世話と思うわけです。
さらに言えば、40%の売上が伸びるような気がするWebサイトを無料で持ったけど、実際は全く人がこないし売れないので、そういう中小企業が、Webサイト=売れない、というレッテルを貼ってしまうのも切ないわけで。
もうどうせやるなら、昨今のソーシャルゲームのように、基本無料で制作したけど、運用の部分の、これはやりたいと思える事は全て課金にして頂き、ちゃんとお互いが儲かるようなサービスを提供してほしいと願います。
それでは、また。