組織に一人~数十人は紛れ込んでいる「我慢も根性もない人」と見分け方
2014年02月05日 公開

タイムラインみてたらたまたま目についてしまったこの発言が、気になって気になって仕方がなく、あらゆる作業を中断して考察を開始するハメになりました。この性格はわりと致命的で、家族からも色々言われますが、治りません。
書きたい記事も結構たまっていて、こんなことをしていたらいつまでたっても書きたい記事が書けないんじゃないかと思うわけですが、さっさと5分くらいで書いて頭をスッキリさせて仕事に打ち込みたい所存であります。「我慢を知らないけど、根性があるよね、なにそれどっち!?」
「我慢する」と「根性で耐える」の違い

一件すると同義のような響きでして、全くこんな違いについて考えたことも無かったのですが、よくよくテキストにしてみると確かに違うなと感じてしまいました。
一体、我慢すると根性で耐えるの違いは何なのか。
その答えを見つけるには、我慢するシーンと、根性で耐えるシーンを思い浮かべるとわかりやすかった。
出口のない地獄、それが我慢
出口がない。
人はその時点で既に一定の我慢をしていると思うんですが、それでもなお耐えるべき試練があるという状況でしょうか。
耐え難い状況が続くが、いつまで続くかも予測できない、そこから逃れる為の思考にもたどり着きにくい状況。
そんな時、人は「我慢」するんではないかと。
しかし、明確な出口が見当たらないため、逃げ道さえあれば、可能な限り逃げた方がいいに決まっています。
それがどんな回り道になったとしても、「我慢」は体によろしくないという事が言えますよね。
明確な目標がある、だから根性
でました、根性。
根性論は好きではないのですが、根性という言葉を使う裏には、必ず何らかの目標があり、その目標に向かって発生する障壁、障害、それを乗り越えようとするときに発生する痛みから逃れてはいけないと踏ん張るその姿勢。
これこそが根性で耐えるという言葉なのかなと。
つまり、「我慢は出来ないけど、根性はあるよね」というのは素晴らしい褒め言葉であるとも受け取れます。
あらゆる状況において逃げ道を残しておく人

組織の中にいると、絶対に一人二人はいると思います。
また、組織が大きくなればなるほど、その中に必ずこうした逃げ道を残しておく事において、非常に優れた能力を発揮する中間管理職が存在します。
実際に、同じ職場になってみると、こういう人はそつなく仕事はするけど、それ以上の仕事はしない、受けた仕事はするけど、可能な限り受けない。
受けない理由は100%「忙しい」という返答。
どちらかというと、スケジュールによって忙しいんじゃなくて、スケジュール管理することに忙しい人っているじゃないですか。
こういう人の特徴としては、仕事を一定以上受けて、さばくことが出来る人間を増やさないように努力します。
つまり、頑張りすぎても良くないよねっていう雰囲気を創りだすのが上手く、それは最終的に自身の逃げ道を残す結果にもつながっていて、あらゆる面において素晴らしい才能とも言えます。
ですが、これって結局のところ
「我慢」も出来ないし、「根性」すらない。
という仕事をする上ではわりと絶望的な状況にある人ではないかと思うわけです。
エスケープマスター

例えば、ノルマが存在する営業の世界であれば、この人達の「オリジナリティとクリエイティブな逃げ道を作る為の才能」が発揮されにくく、直ぐに潰れます。
しかし、あまりそういった明確な数字の責任がのしかかってくる職場でない限り、彼らのその類まれなる「逃げ道を作る才能」は大きく開花します。もちろんですが、そつなく仕事はこなすので、そつなく出世し、そしてある一定のポジションを確保すると、巨大な逃げ道を確保するため、下から上がってくる素晴らしい仕事の才能すらも、潰しかねない危険な人とも捉えることが出来ます。
こうした問題を色々と考えていくと、結局のところ今回お話した「根性」の話になるのかなと思った次第です。
根性で乗り切ってくださいというわけではなく、先に述べた通り明確な、そして、強い「目標」がないんじゃないかと思うわけです。
もしくはこの目標が、信じられないほど「安牌」しか設定していないか。
例えば10年後には家がほしいとか、5年後に高級マンションがほしいとか、計画性の必要な目標と、5年後も、こうして定時に上がって、みんなとモンハンやれればいいですデュフフフという目標では、仕事に対する姿勢は一目瞭然ですよね。
間違ってほしくないのは、定時に上がってモンハンすることが悪いってわけじゃないです。あくまで、将来のビジョンと、日々の楽しみは別にするべきというお話です。
明確な目標シートで判別

そんなわけで、目標シートなるもので、実際に面接の時に人生計画を書いてもらっている社長がいて、これが結構素晴らしい結果に繋がっているらしく、やっぱり未来を見ている人のほうが、根性があるという話しを聞いたわけです。
目標シートとは、5年後何をしたい、何を買いたいと言った部分で、それに対して3年後、1年後、どうなっていなきゃいけないかと言った事を記載します。
この5年後の目標設定が、信じられない程の安牌だったりすると、かなりの確率でエスケープマスターだそうです。
念のためもう一度いいますが、我慢の話ではないです。根性と我慢を一緒に考えた記事ではありません。
やりたいことがあって、それに対してやる力が強い人が欲しいなら、これは案外いい方法なのかなというのを思い出したわけです。
※大事なことなんですが、既に組織に入り込んでしまったエスケープマスターを改善する方法ではなく、入社前に見つける方法です。対策があれば、是非教えていただきたいなと思います。
それでは、また。