ホームページを作る人のネタ帳

「興味深い記事がありましたのでシェアさせていただきます」というシェアさせて頂きたい教の皆様

シェアしてね♪
日頃より「興味深い記事がありましたのでシェアさせていただきます」という決意表明をされている皆様に一つどうしても確認させていただきたいことがありまして記事に。

なんでそんな決意表明をするのか全く私にはわからず、人間とはやはりわからないものに対する恐怖があり、この発言をする人たちがだんだん怖くなってきました。すごく怖いですが、その数は徐々に増えているように思います。
そもそもシェアしましたという報告ではなく、これからシェアしますという決意表明です。まだシェアしてないんです。どういうことでしょうか。

自分のフィールドならわかる


例えば・・・
面白い記事をみつけたのでシェア
これならわかる。

すごくわかる。ブログでも同じようなことが起こる。
面白いものを紹介する。そう、わかる。

Twitterでもよく見かける。

Google+ではこういうのしょっちゅうある。

Tumblrとかもう全部これなんじゃないのパクリすぎ。

LINEですらみかけるようになった。

しかしそうではない。

次のようなパターンです。
シェアさせてもらいます
つまり、誰かが何らかのコンテンツページをシェアして、それに対してシェアしました宣言、もしくは、まだシェアしてすらいないのに、勢いだけあまって、「シェアさせてもらいます」という宣言まで到達する。

しかもこの現象はこれまでSNSの代表格であったmixiにはない文化で、Google+でもあまり見かけない。もちろんシェアをシェアするTumblrですら、このようなコメントを残す人はいない。

そう、Facebook文化だ。


これはFacebookのしかも30代中盤以降の方々に見かける光景だ。

この文化の発祥は本当に謎だ。

一体、昔Facebookが日本に入った時、何があったんだろうか。この言葉を残すことになんの意味があるんだろうか。

もちろんシェアすれば、報告などしなくても、誰がシェアしてくれたかなんてすぐわかります。

はたしてこのようなシェアさせていただきます宣言は必要なんだろうか。

どのような記事にシェアさせていただきたくなるのか?


とりあえず「シェアさせていただきます」宣言がどのような記事属性のものに発生しやすいのかをテーマに調べてみた。

結果・・・。

Web系、プログラミング系、ブログ系、ガジェット系の記事はほぼ、というか全くと言ってほどそのようなコメントは寄り付かない事がわかった。

ではどのようなものに多いのか。

それは・・・。

まずは名言系です。

読んで一瞬で理解して、ガツンと来る言葉。

このような名言系には、コメント欄に自然と「シェアさせていただきます臭」がにじみ出てきます。

また、比較的おきれいな女性アイコンを設定されている方のコメント欄にも、じわぁっと沸いて出てくる事がありました。

つまりこれは、中年の男性が好んで利用する言葉なのかなと感じます。

そして、最もシェアさせて頂きたいお話ナンバーワンが「感動する話」です。

この感動するお話は多くの人がシェアさせて頂きたい記事となっており、さらに、爆発効果もあります。

その理由は、シェアさせて頂きたい人の友達もシェアさせて頂きたいって言いたい人でつながっている傾向が強く、シェアさせて頂きたい人の友達もシェアさせて頂きたい人で、その友達もシェアさせて頂きたいって言いたいんです。

もうワケがわかりません。

増え続けるシェアさせていただきます教の人たちの仕組み


上記の結果、Facebookでの「笑ったらシェア」とか「感動したらシェア」とかそういう系の話にのみ、とんでもない数のいいねが付くことがあります。

特に感動系の記事は、他人のコンテンツを丸パクリでも、シェアさせて頂きたい人達からしてみると、パクったことなんてどうでもよくて、ただシェアさせて頂きたいだけなので、記事を作る側も、パクりが横行しています。なんとも悲しい話ですが。

パクリでも、一度火がついたら、本当にすごい勢いで拡散されます。

しかしその理由は実に理にかなっています。

一度「シェアさせていただきますね」がつくと、シェアさせていただきますね派の人たちが、気軽に「シェアさせていただきますね」と言いやすくなり、また、シェアさせていただきます派は横に繋がっている事が多いため、ねずみ講のごとく様々な人のフィードに情報が飛び火します。

その結果、たいして議論で盛り上がるわけではないのに、コメント欄が無駄に膨らんでいきます。

こうした現象によってコメント欄が無駄に膨らむと、Facebookの隠しパラメータの数値が上昇します。

よって、普段だったら自分のフィードに出てこないであろうどうでもいい感動話が、パラメータ上昇によって現れるようになり、ますますシェアさせていただきますね派の人たちを目にする機会が増えることでしょう。

見る機会が増えるということは、最近Facebookを始めた人がいたならば、
「なるほど他人様の記事をシェアするときは、一声かけるのがマナーなんだな」
というような誤解を生み、新しい人達もどんどん「シェアさせて頂きたい教」に入信しているのではないかと推測する。

しかし、よく考えて頂きたい。


シェアさせて
実はネットで検索すると、「シェアさせていただきますね」というコメントが嫌いな人も多いのだ。

もっと言わせていただくと、勝手にシェアしていく人たちのことを嫌う人などまずいないのだ。

つまり、
「シェアさせていただきます派」の人たちは、
「シェアさせていただきますとか言わない派」の人たちに比べて、常に嫌われるリスクがつきまとっているという事実を受けとめなければならないのです。

はたして、あなたは大丈夫でしょうか?

ところで私は、一体何回シェアさせていただきますと言ったでしょうか。
Facebookでこの記事を「面白い記事があったのでシェアさせていただきますね」とつけてお答えいただければ、あなたも今日からデビュー出来ます。

それでは、また。
@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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Comments 2

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名前を名乗れない人  

ネチケット文化の生き残りの可能性ですね

2014/07/16 (Wed) 07:57

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2014/08/26 (Tue) 20:34

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