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子供に対しての怒り方と叱り方と褒め方の違いを理解していますか?

叱り方、褒め方
155位の中学生の子を65位にするために12日間で行った勉強法(前編)で紹介したのは、怒らないようにするという趣旨の事を書いたわけですが、その後、怒らないでどうやって勉強をさせるんだという質問などを頂いたので、まずはそこをはっきりさせておきたいと思う所存であります。

特に、怒る、叱る、褒めるっていうのは、結局のところ、自分はこう思っていると伝える方法です。適当に伝えていたのでは示しがつかないので、この辺りはやっぱり理解しておくときっと役立つのではないかと思います。

そもそも『怒る』とか『怒鳴る』とか平気な顔で皆さんやってますけど、これが可愛い可愛いあなたの子供にどのように影響しているのかを考えたことがあるのかという話にさかのぼります。

叱るときってどんな時


悪いことをした時です。

ここでいう悪いことっていうのは残念ながら私から解答することは出来ません。人それぞれの考え、信仰、道徳があります。
食事中にゲップをするのが悪いことであると言う風習もあれば、問題ないちう風習もあります。

食事前には必ずみんなで頂きますをしますと決めているのに、勝手に食べ始めたら悪いことです。
しかし、そんなルールを決めてもいない、親も守りもしない、そういう状況であれば、なにも悪いことではありません。

部屋のあちこちに洗濯物が乱雑に捨ててある、いらないゴミが散らかっている食器はまたにしか洗われない。こういう状況であれば、そこら辺に脱いだものを投げ捨てても、そのご家庭では、悪いことにはなりません。
しかし、これらは将来どうなっていくかまでを考えて、おとなになった時にどんな人間になるのかを想像して、道を正してあげるのが親の努めかなと思いますが、それはまた別の話になりますかね。

また、危険なものを持ったまま振り回して遊んでいるとか、駐車場で車が走る中走り回っているとか、こうした身の危険に関することは徹底して怒るべき事なのです。

怒るということは、結局のところ「その行為は嫌な事」であると教えることです。

誰だって好き好んで怒られたいなどとは思っていません。
また、ここぞと言う時に怒れないようでは、子供はどんどん調子に乗る生き物です。放っておけば、誰かを傷つける結果にもなりかねません。

あなたの倫理に基いて、ダメなものはダメということを示さなければならないということです。

叱ると怒るの違い


ものすごく簡単な違いです。

怒るというのは、自身の不満や怒りなどの『感情』が大きく働いて、吐き出している状態です。
対して
叱るというのは、相手の為を思い『理性』が働いて、説得している状態です。

どちらも辞書で調べると似たようなものなんですけど、全く別物です。

怒るということ


怒る原因の典型的な例として、自分の言ったとおりにやらない場合、相手の起こした行動が、自分に負担になる場合、相手が思ったことと別のことをしてしまう場合に感情がたかぶり、自分の不満を相手にぶつける事です。

「なぜ出来ないのか?」「何度言ったらわかるんだ」「なめてるのか」「いい加減にしなさい」
こうした言葉を発し、自分はあなたにたいして怒っているという状況をみせつけ、相手を非難したい、困らせたい、不満をぶつけたい、という目的があります。

叱るということ


自分の言ったとおりにやらない、相手が期待する行動をしてくれない、相手が周りの人間を不愉快にさせたり、悪い影響を与えた時に、相手にこうした行為が間違いであると伝え、次に改善できる方法を、アドバイスやサポートといった形で、強く伝える事です。

ようするに、一定の決め事が守れないから叱るわけですが、次にどうやったら守れるのかを考えて、どうやったら改善するのかを考えて伝えるという目的があります。

怒ってもいいを無駄に教えること


いっつも怒っていると、子供はそれをみてあなたから大切な事を学び取ります。

それは、
自分の思い通りに相手が動かなかったり、余計なことをしたり、面倒なことをした場合は、自分の感情の赴くままそれを相手に怒るという態度で示してもいい

ということです。

それに対して反論したら怒鳴り散らしたあと、もういいわといって無視を始めたりする親もなんと多い事。

今行っているその行動は、しっかりと子供にも受け継がれ、人を叱れない、怒るだけの人間を育てているという現実を夢々忘れない下さい。

つまり、勉強中に怒らないと言うことはどういうことか


「なんでこんな簡単な問題もとけないの?」
「なんで前はとけたのに今はとけないの?」
「どうして勉強しなさいって言ってるのにやらないの?」
「どうして1時間やれといったのに40分でやめてるの?」

さて、こうした感情は、怒るの典型例である、自分の言ったとおりにやらないから発せられる言葉ですよね。
ですから、勉強をもちろんさせる必要はあるのですが、怒るのではなく、きちんと導く必要があります。

勉強する理由は様々です。
近所の高校に入って欲しいからとか、頭のいい学校に行ってほしいから、やりたいことをやるためにとりあえずいい成績をとっておいてほしいから。

これはあくまでも一例ですが、家にいる限りは勉強が仕事だから、という揺るぎないルールを固定させて子育てしている人もいます。どれも間違っていません。

当然ですが、勉強しないならするように頭をひねりにひねって、叱っていく必要はあります。そこまで考えて初めて子供の重い腰が動くのです。

褒めるをとにかくきちんと使う


こちらが期待している以下のことであっても、子供が勉強に対して自主的に行ったことは、まず第一声で、徹底的に褒めます。本当にこれがなんの役に立つのかと疑っていましたが、褒めれば褒めるほど、自主的に何らかのアクションを起こすようになります。

例えばノートに色をつけてわかりやすく書いたりし始めます。
それがどんなに時間の無駄で、さっさと色なんて付けずに書いたほうがいいにきまっているとしてもです。

今まで本当に勉強しなかったのが、自主的にそれをやったということは、今までの「時間+その余計な時間」が追加されたと思って下さい。集中力が20分しか続かなかったのが、それによって40分に増えたならそれでいいのです。

しかし、やり過ぎたなら一度褒めたあとに起動を修正してあげればいいのです。

今までを見ていると、こうした事をしても嫁は余計なことはいいからさっさとワークやれと言っていましたが、私が一緒に勉強するようになってからは、一切止めませんでした。

結果、自分から「白紙単語帳が欲しいから買って欲しい」となり、単語帳にも派手な絵を書いたりなんだりしているが、歴史の出来事はこの単語帳で覚えた。

今まで自分から単語帳が欲しいとか、赤いシートが欲しいなど言わなかったのだから、その余計なことを伸ばすことは、結果的に悪いことには絶対にならないと考える。

また、褒めるにはもうひとつ大きなメリットがある。
適切な伝え方|とにかく人にものを伝えるのが苦手な人が一度は読むべき5つのコツでも書いたが、褒めるというのは、適切な正解をその都度伝えていることに他ならない。

1問問題を解いた。「いいね」「よし」「昨日はとけなかったのにすげーじゃん」

これは、問題をとくということは、いいことなんだと教えているわけです。

追加のページをやらない時、そんな時は
「次のページもやったらほんとすごい。とりあえずやってみるか」
といった具合に、次のページもやったらもっとすごいんだよあんた、という趣旨を伝えておくことで、それを達成したら、また褒めることができます。

これを繰り返すことで、最後にもう1ページだけやることは、いいことなんだと間接的に伝えることができるのです。

この3つを親なら文章として、理解しておくべき事かもしれない


人間はどう頑張っても感情の生き物です。

怒りたくなることだってたくさん有ります。その時の気持ちによってだって大きく左右されることでしょう。私だって超人じゃないんだから一緒です。

でも、これは今怒っているな、と感じることができれば、セーブすることもできるかもしれません。ちゃんと叱らなきゃと理性が戻ってくるかもしれません。

だからこそ、この3つをきちんと理解しておくことが、すごく大事なことだと私は思います。

それでは、また。
@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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