ブロガーとして生活する私が、数年前の私にどうしても言っておきたい3つの過ち
過去の自分というか今の自分にもちゃんと言わなきゃならない事がある。

数年前の私に言っておかなければならない事はいくつかあるが、ブログというメディアを運営している私自身に、もしもこれを言ってあげることができたら、もっと今の生活は豊かになっていただろうと思ういくつかの過ちを送りたい。
君はFC2ではなくWordPressでやっておけ

ドメインを握られる事は年数が経てば立つほどただのリスクでしか無い。
しかし、そんなことは別にどうでもいい。みな声を揃えてドメインは自分で持ち、サーバーは自分で用意しろというし、そんなことは2007年の時にわかっていたことだ。
瞬間アクセスだって15万を超えてもFC2はほんの少しのビジーになるだけで、普通に耐えてくれた。元々2007年は会社員だったから、サーバーの事を一切考える必要が無いというのは、記事だけに集中できたし、大きなメリットでもあった。
年のドメイン代を払い忘れる心配も無ければ、サーバー代未払いという心配もする必要がない。それは会社と個人ブログという間に挟まれた最良の選択だっと言ってもいいかもしれない。
ただ、今の私がこれだけ強く反省する理由は、テクノロジーの進歩と、人の流れる流通が激変することを知っているからだ。
2007年に君は英語版のTwitterをひっそりと楽しんでいただろう。でも君は日本でTwitterがこんなに普及するなんて想像もしなかっただろうし、Facebookもあなたの知人の多くが参加するなんて考えもしないだろう。
Google検索やはてなブックマークに君は少し依存しすぎたようだ。はてなブックマークのアルゴリズムも大きくかわり、記事は、短いスパンで直ぐに流れていくようになり、ホットエントリーに表示される時間はどんどん減ってくる。
検索だって同じだ。アルゴリズムは激変し、人気の集客記事も、情報が少し時代遅れになれば、直ぐに役立たずのガラクタになる時代になる。
そして新しいアクセス経路が生まれる。Facebookや、LINE、Twitterなどだ。
こうした新たな経路に、FC2は全くと言っていいほど無頓着だ。これは君の罪であると同時に、あらたなテクノロジーに全く付いて行く気がないFC2の罪でもある。
Twitterカードや、FacebookOGPなど、新しい経路の臭いを感じた時、即座に対応しなければ、君は取り残される。そもそも、アイキャッチ画像という今のどのブログメディアにも必要不可欠な機能すら、FC2は用意しないだろう。アイキャッチ画像がないだけで、君がソース内でどんなに頑張ろうとも、他のブログから一歩遅れることになる。
この遅れはあまりにも大きい。
一覧の中のリンクが全てテキストの君のタイトルと、別ブログの画像付きのタイトルがあったら、君は画像付きをクリックしたくなるだろう?
こんな単純な、当たり前のことすらFC2はカバーしてくれることはないんだ。
だが、WordPressは違う。時代が求めるものは、プラグインが直ぐ誕生し、僅かな操作だけで、簡単に導入することが出来る。
調子のいい時もあるだろう。しかし、君の言うアクセスっていうのは、たった一人に来てもらう為に多くの努力をするからこそ70万PVまで増えたんだ。調子のいい時にこそ天狗になっちゃいけない。
そのたった1を稼ぐ為の作業コストは、2007年の君が支払っているものよりずっと大きくなる。
なぜならコンテンツは君の時代からは想像もできないような事がおこるからだ。ただの個人が撮影した写真や、動画なんかが溢れ、そしてそれらにも収益が発生するようになったり、それらとうまく共存して行くようになる。
しかも、どんどんコンテンツを無料で提供する企業や人は増える。中にはブログコンテンツを作るために大きな費用をかけて作るようなところも現れる。
だからコンテンツを作ることに、より集中しなければならない。しかし、残念としか言いようがないが、それをサポートするツールをFC2は提供してくれることが無いだろう。結局は、コンテンツ作成以外に、様々な事に頭を悩ませ、より多くの労力を支払い、自力で何とかしなければならない。
レスポンシブも対応できない。各種SNSへのサポートも皆無、ドメインは握られている、八方ふさがりになって白髪も増えるだろうさ。
悪いことは言わない。WordPressや、きちんと時代に付いて行くことが出来るようなCMSにしておけ。
SNSを疎かにするな。常に新しい経路を探す努力を怠るな

アクセス解析をにらめっこする君は、アクセス経路として全くと言っていいほど乏しいFacebook経由のアクセスがたった4ヶ月ほどで激変する姿を目にするだろう。
急速にSNSからのアクセスが増えて、それに対しての対応に迫られる。
しかし、この対応に君は大きな罪を犯す事になる。
それは、同時投稿という便利なツールを使ってしまうことだ。
TwitterとFacebookに同じ投稿をする。なぜなら君はその時、Twitterが楽しいし、Twitterの方がアクセスが多いからだ。
Facebookが激変したとき、TwitterとFacebookの同時投稿に依存した君は、それでも面倒だからと同時投稿するだろうが、Facebookを楽しんでいるユーザーの目はごまかせない。君がTwitterに投稿したものと同じものがFacebookにも流れてきているということは、すぐにバレる事だ。そこには君の存在感がなくなり、そこにいない君と会話しようとは誰も思わないし、コミュニケーションを楽しみたいと言う人もいないだろう。
当時の君にこんな言葉言っても伝わらないだろうが、Facebookのエンゲージメントスコアは残酷で、君とコミュニケーションをとろうという人がいないと、結局はどんなにいいねをあつめたって、多くの人に見られる事がなくなっていくんだ。
たった一人にでもきてほしいという、一番初めの苦しい時代を思い出してほしい。
30人しか読者がいなかった時に、5時間かけて書いた記事に比べたら、きちんとSNS個別に投稿をするなんて事は、どうということはないだろう?
でもこれもうまく回っている時に、調子に乗るな。
時代はすぐに変わる。ツールも変わるし、人も変わる。
常に周囲の様子を観察して、なぜこのサイトはこんなことをしているのかと考えることを忘れるな。
そして、考えてもわからないことは、とにかく試せ。
君が最初にブログを始めた理由を覚えているかい?
ブログがなんなのかがよくわかっていなかったから試したんだろ?
それがうまくいったからって、考えて試すことは忘れるな。
ネットは現実の上にあることを忘れるな

この先君は、SNSで美味しい思いをすることもあるだろう。
今の私は、殆どと言っていいほど、SNS経由で仕事の依頼がくる。現実よりもネットの方が仕事が多くなる。だからネットをしている方がはるかに収益が高いのは事実だろう。
君の収入の殆どは、自宅で椅子に座ってPCに向かっている時に生まれている。
でも現実は大事にしなきゃダメだ。
人と会える時は時間の許すかぎり絶対に会っておけ。
それは仕事のためとかそんな堅苦しいことを考えることはない。ただ人と会うことは、君の考え方を変えてくれたり、君の思いもよらないアイデアを生んでくれたり、考えもしなかった仕事につながることもある。
そして、これ言いたくはないが、君は大事な人を亡くすかもしれない。
だからこそ、もっと仕事の時間に厳しくなれ。そうすれば、会えるときに会うくらいの時間をちゃんと作れるようになる。
君は仕事の時間をきっちり決めて、予定を立て、予定にそって仕事をするかもしれない。
早く終わりそうでも、エンド時間を決めたら、だらけてしまうこともあるだろう。
それじゃダメなんだ。
ちょっとだけあとでもいいかと考えても、時間がある君はそれをあとですることは簡単に出来るのかもしれない。
でも君は気づいていないだろうが、それを一回やるとチャンスが一個減っていると考えてほしい。
もしも調子のいい時に、予定より早く仕事が終わったなら、人と会うチャンスや、家族と会話するチャンスが確実に増える。
後悔せずに生きることはどんなに頑張っても無理だろうが、その日、その時間、ほんの数十分でも、誰かと会話をする時間、チャンスは、その日しかないんだ。仮に次の日に会話出来たとしても、前日の過ぎた時間は、一生、死ぬまで返ってこないんだ。
忘れちゃいけない。
ネットは現実という土台の上にしかなく、ネットで生活なんていうのは誰かが好き勝手言っている幻想だ。
色々あるだろうけども、この先も頑張っていこうじゃないか。
それでは、また。