サロンに入り、毎日ひたすら書き続けたブロガーが引退した話
2017年07月01日 公開

某有名ブロガーをリスペクトして、半分弟子入りというかサロンにはいって月額を消費し、僅かな収入でその人の書籍をかって、血反吐を吐きながら毎日毎日ひたすら念仏を唱えるがごとくブログを書き続けていた私の友人の話。
彼は1年と4ヶ月で、ブログを引退することとなった。
最終結果(本人公開了承済み)
最終月の記事数と収入は
・38記事(月平均31記事)
・GoogleAdSense 1万2千円(前月6,000円ほどの残があったので、実質6,000円の売上、1年4ヶ月の収入平均3,092円)
・Amazon 233円
さて。
これが良いか悪いかは人それぞれなんだよね。
なぜなら、人それぞれブログを書く理由が違うから。
- PVが増えるのが楽しくてたまらない
- どこぞのランキングに参加してランクアップしていくのがたまらない
- 副収入!絶対的なお金!
- 書くことで安らぐ
- メモや日記代わりであとで自分で検索するため
- 有名になりたい
- 別の収入につなげるため
- 他人を陥れて、自分がさも上であるかのように感じたい
様々あるよね。
だから一概に、1記事平均1時間半で38記事、売上6,000円、つまり時給105円だったからとて、それが悪かったとはいえないわけですよ。
それがきっかけで憧れのブロガーと知り合えたとか、オフ会が死ぬほど楽しかったとか、日頃のうっぷんを書くことで翌日の仕事のモチベーションが保てるとか、理由なんてほんと色々あるわけですよ。
でももし目的が「副収入!絶対的なお金!」だったなら、なんとも切ない終わり方だったとしか言えない。
なぜなら、ブログを始めると同時期に、どこぞの某有名ブロガーのサロンに毎月4,980円を収めていたわけだから、本来の正職の収入から支払っていたわけで、総額の収入からすると赤字だ。赤字な上に月57時間平均の執筆の時間を加味する。
つまり今あなたが普通に働いている会社の給料が若干減り、残業が57時間増えた。という現象と、全く同じなのだ。
お金だけが目的なら、3ヶ月で見切りを付けるべきだと個人的には思う。
だけど、少し気になることがある。
初月の甘い蜜

初月の売り上げやばくない?
開始して早々3,000円もらっちゃったら、可能性感じちゃうよね。
新しい扉、開きたくなっちゃうよね。
この初月マジックの謎はなんてことはない、塾生たちの互助リツートだったり、大先生のリツイートだったりという入学祝いみたいなものですね。
記事書く、ツイッターに投稿する、リツイートしてもらう。この一連の入学祝いが、初月マジックとなっている。
んでTwitterはそもそもやってなかったので、リツイートしてもらうためにアカウントを作らされたわけですけど、その後ツイートする内容というのは、自分の記事と、入学生の記事というわけね。そんなアカウントを一体だれがフォローするのかというのもあるんだけど、そこは別にいいとして、入学生の一発目の記事なんかは9割面白くないので、面白くない記事をみんなでシェアする様は異様な光景だなと感じました。
でね、思うんだけど、この初月の甘い蜜って結構絶妙なさじ加減だなと思うわけです。
ブログ書き始めて、初月で3,000円きたら、なかなかやめにくい状態にしちゃうよね。しかもサロンに4,980円はらってるんだけど、それすらもこのまま行けば余裕で取り返せる!!なんて夢みるには十分な破壊力がある。
始めたての時や、そもそもアクセスの解析なんてしない人達からすると、アクセスがあがる理由なんてまだ調べる事もなくて、「記事を30記事頑張って書いたら3,000円の結果がついてくる!!」というのが味噌だなと。
個人的にはこのあとも、書いて書いて書きまくれば売上は余裕で伸ばせると思うんだけど、書いている本人の心が折れたのでこれ以上は何も言いますまい。
皆さんもブログで稼ごうと考えるのは別に良いと思うんだけど、まずは書店にうってる本から初めて見るのがいいんじゃないのかなーと思いました。
そんな彼は、某有名ブロガー兼サロンオーナー様が書いた書籍をそっとメルカリに売るのであった。
それでは、また。