ホームページを作る人のネタ帳

ECサイトにおける検索向けコンテンツは結局のところ殴り合いで簡単に逆転する

グラフ
同時に運営するECサイトが5つを超えたあたりから、慢性的に市場を開拓する記事のあり方について考えるようになったんだけど、最終的には無心の境地になってくると、ブログの記事は殴り合いのような、ゲームでいうとPVPコンテンツと呼ばれる闘技場システムと変わらないという結論に達する。

もちろんこの闘技場を用意しているのはGoogleで、場のルールは常に時代と共に流動的に変わる。
今回はそんなPVPコンテンツをご紹介したい。

Google闘技場のルール


例えば7年前までは、1ラウンド制で先制攻撃したほうが勝ちというルールで、とりあえずいち早くそのルールに則り、先制攻撃を仕掛けて、内容はまぁそこそこ1ラウンドの時間で作れるような内容でOKみたいな流れがあった。

4年前あたりからは、5ラウンド制の先制攻撃が勝ちというルールで、とりあえず長めの記事や、画像を作って先に書けば優位になれたわけで、PVもUUも正直手のひらで転がせられるレベルだったわけだ。

そして2年ほど前から導入されたのが、一発逆転カウンター制のPVPバトルシステムだ。

カウンターシステム


これはもうなんて言っていいのか、例えば検索の一番上に君臨している記事が、4年前までのルールで作られた記事で、5ラウンドくらいの長さの記事だとする。

これに対して6ラウンド記事を書くわけだが、前半3ラウンドの情報がかぶっていても良く、残り3ラウンドでオリジナリティ、正確性、新しい情報へのリンクを貼った記事の進化、最新化作業を行うというものだ。

そうすると半ば強引に検索の上位に潜り込む可能性が高まる。

もちろん当たり前だけど、いきなり上位になることはない。
何事も継続する必要があるが、それでも1年もあればどれも逆転するのは難しい話ではなかった。
まして私が運営するECサイトでは、取り扱う商品をある程度特化しているので、それを前提に特化した商品に関する情報を書くことになる。

それだけで一定の専門性が発生するので、総合サイトなんかに負けるわけもない。

正直、メーカーの商品を扱った場合でも、上記カウンターバトルシステムを利用すれば、「メーカーのサイトより上」に表示される件数も増えた。
この辺は順位ってすごく大事で、メーカーより上に表示された瞬間からいきなり売り上げがドンと発生し始める。
さらにぶっちゃけると、送料の部分で勝つ場合もあって、そうなると一気に売り上げがあがる。

例えばメーカーがヤマト一択だとしたら、こっちでは例え商品価格が高くても、ゆうパケットやゆうメールを使うだけで売り上げが上がるわけだね。
そもそもなんでこのご時世にメーカーがポスト投函配送をしないのかわからないけども。

手っ取り早く2歩前に出れば勝てる


簡単に勝つには2歩前に出るだけ。

これはアフィリエイトもそうなんだけど、たった2歩前に出るだけで検索上位になることがある。

第一歩「実際に使う」



具体的には、相手がその商品を使ってない匂いが感じられる場合、こっちは使えばいい。使った上でレビューを書くだけでいい。

簡単だ。

あくまで相手の「使っていない匂い」が感じられればそれでいい。

例えばだけどMacBook Proの「ハードディスク交換作業」って記事は、ドライバーやメモリ、バッテリー、ハードディスクなど、様々な商品が売れる可能性を秘めている。

で、相手が本当に交換していたとしても、写真が一つもない、もしくはその写真がネットでの拾い物、フリー素材。そんな記事は、例えば本当に交換していた人だったとしても、ネット上では交換していないに等しい。

そもそもそういう記事が検索上位に上がることは滅多にないんだけど、そんなサイトが上に君臨しているようなキーワードで、こっちが写真を用意できる、実体験が書けるようなら、さっさとそのキーワードはいただいてしまおう。

いとも簡単に奪えるはずだ。

第二歩「お金を使う」


1歩目とさして変わらないんだけど、実際にそこにお金を使っているかってすごく大事なんだよね。
お金を使わずに○○する方法とか、そういうのを専門としているなら別だけど、例えばサイトにお金使っているか、ドメインにお金使っているか、デザインに時間やコストをかけているかとかね。

そのほかにも、時折見せるお金使ってる感って大事。

さっきのMacBook Proの話じゃないけど、バッテリーを交換するのに、専用ドライバーが必要な場合、それもちゃんと買っているって言うべきだし、なんならそのビスを無くさないために、無駄に百円均一で買ったプラスチックケースを見せるのもあり。

そんなものを見てもプラスチックケースを買う奴なんていないんだけど、そう言うところに細かいこだわりを持っているサイトって思われるだけで、売り上げは上がるんだよね。人間て不思議ですよね。

YouTuberでも、お金をがっつり使うやつと、使わない奴では同じことしてても差ができるし、そもそもお金を使える方は、お金を使わない奴ができないことを簡単にできるので、雲泥の差が出ちゃいますね。

と言うわけで、今のご時世、相手のコンテンツをパクっても意味はなく、相手を出し抜いてオリジナリティを作れるかがキーとなる。

強いキーワードっていうはやっぱり存在しているから、そのキーワードを奪取するために、相手を知り、相手より上にいかないとならないわけですね。

もちろん別のキーワードに逃げるのもありだけど。その辺は記事の内容だけでは逆立ちしても勝てない「サイト自体の信頼性」を比較して勝負する必要があるので、見極めも大事。

最初のうちはひたすら逃げてコンテンツを増やすのも悪くない選択肢ではあるけど、定期的にデカイキーワードを狙って、どうやって出し抜くかを考えるのはとても大事なことです。そうしないといつまで立ってもコンテンツの作り方が上手くならないと思います。

Your Money or Your Life


あと2017年12月には、YMYLの影響が非常に色濃く出るようになりましたね。殴り合いのさらに上のルールができちゃったわけです。
健康サイトの売り上げは1/10に落ちましたね。
具体的には月間26万PVあったサイトが3万PVになった。
“YMYL”は、“Your Money or Your Life”の略で、これに関してサイト運営者は、100%自分でちゃんと調べた方がいい。

とにかく生命に関わる健康の話、個人情報のうち、個人識別番号、銀行口座、免許番号のようなそれ単体で強い個人情報を求めるサイト、子育てやしつけなどの話、自動車や家などの人生を左右する高額商品のアドバイス等など。

このようなサイトでは、サイト自体の品質を評価するガイドラインを重要視する。専門性や製作者の信頼、ドメインエイジ、情報の更新性、デザインの更新性等ですね。

ここで軽く説明することは簡単だが、この内容が理解できない、調べることもできないようではお話にならないので、頑張ってGoogleのサイトで直接ガイドラインを読んでください。

とりあえずそんなところでしょうか。

ルールに則り、健全に殴り合うと、不思議とコンテンツが良質になって行く仕組み。Googleって頭いいよね。

それでは、また。



@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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