仮に政治家がクズだとして、果たして本当にクズだからという理由で投票しないでいるとどうなるのか
2019年07月10日 公開

ちょっとWebとは関係ない話になるんですけど、たまに若い人の声を目にするんですよ。
「今の政治家はクズばっかりでだれに投票していいかわからない」
「投票する価値がない」
「どれに投票しても同じだから投票めんどくさい」
政治に関心を持ったはいいけど、どうしょうもねぇクズばっかりでどうしょうもねぇ。
そんな声を。
で、仮に、仮にですよ?
あくまでも仮りの話ですよ。
仮に本当に政治家がクズだった場合、投票しないでいるとどうなっていくのかっていうお話ですよ。
もしも政治家が本当にクズだったら
例えば一匹の悪いやつがいたとしてね。
政治家が自分の都合の良いお金を動かすのに必要な条件は票なんですよ。
選挙ね。
選挙いかないと票は動かないので、まずは票を稼ぐことが大事なんですよ。
そりゃ必死にもなりますよ。いや、あくまで悪いやつと仮定してのお話ですからね。
そしてよく考えてほしいんですけど、一度当選した後、必要なのは次の選挙に当選することなんですよ。
なので、国を良くしようとか、市を良くしようとかそんなことはその悪いやつにとっては必要なくて、次の票が自動的に集まる仕組みさえできればいいわけですよ。
そうすると一番いいのは組織票ですよね。
事業があったらできるだけ仕事回すので、とりあえず社員一同よろしくお願いしますっていう暗黙の了解のあれです。
で、この組織票がある限り、選挙に関心を持つ人が少なければ少ないほど、クズ政治家にとってはとても都合がいいんですね。
だって仕事をその会社に回せば票が集まり続けるんですからね。
難しいことを考える必要もなく、仕事を回すという仕事だけでとりあえず殿様になれるわけですね。楽な商売です。
そうはいっても組織票だけじゃちょっと足りない
組織票で安泰できれば最高なんですけど、この国ではそれを許さない人たちがいるんですね。

一番が60代。
次に50代。
最後に70代。
次は大きく差をつけて40代、さらに大きく差をつけて30台。
20代に至っては束になっても50歳以上にはかなわないですね。選挙いかないので。
これだけ投票率が違うので、もし私が楽に私腹を肥やしたい政治家だとしたら、50代、60代が喜ぶことをすれば、あとは組織票があれば安泰なので、高齢者が喜ぶサービスや施設、構想を提供すればよいのです。
若者がどんだけ苦労しても別にいいんですよ。選挙に当選するためには、高齢者が喜ぶようにお金を使えばいいんです。そうすればまた次の選挙も安泰なわけですね。
というか、投票率をみれば当たり前ですよね。
これを見て、やっぱりクズじゃないか。投票する意味なんかないって思うでしょ
実を言うと私も20代の時、政治に興味もなければ国の生末にも興味もなくて、選挙なんて意味ないじゃんなんて思ってたんですよ。この国の将来?どうでもいいでしょと。
しかもね、自分が社会に放り出されたばかりで、国と私の接点というものの歴史がわからない。なんせ教科書ではうまいことその辺がわからないように学校でおしえてくれますんで、初めて就職したけど、なんか給料から税金引かれてます。そういうもんなんかなって思いました。
なんか住民税高くない?そういうもんなんかなって思いました。そんなもんでしょ。みんな。
そういうもんなのかなって思っているうちは国の将来なんて正直どうでもいいと思っても仕方ないんですよ。
しかもよくわかんないから、だれに投票していいかわかんない。そんな時期。
30代。
やっとおかしな事に気が付き始めます。
でもお金が流れる仕組みとかではなくて、政治家が政治家の足の引っ張り合い、その時に現れる膿。
この膿を目のあたりにし始めて、政治家って結局国をよくしようなんて思ってないじゃん。どいつもこいつもダメじゃん。
だいたいこんな感じで政治に関心を持ち始めて投票率が少し上がり始めるんですよ。
でもね、子育てで一番苦労する30代あたりから政治に興味を持ち始めるんですけど、実はもう遅いんですよ。
結局膿ばかり見せられるとどうなると思います?
だれに投票してもおなじじゃねーかバカ野郎ってなるんですよ。そうすると、投票する名前がはっきりしない、投票行く必要がないの思考に陥るんですね。
ただちょっとだけ見方を変えてほしいんです。
政治家がクズ、それを前提と考えていいんです。
どうせクズばっかりです。あ、仮りの話ですよ。
じゃぁそのクズが、お金を投資して票を集めるその矛先。
これを自分たちに向ければいいだけなんです。
相手も熟練のクズです。
できるだけ簡単にお金をかけずに票が欲しいのだから、先ほどの組織票と50代~70代の人に向けた政策をするだけでいいんです。
ところが20代、30台が、
別に政治家が世の中を良くしてくれるなんて思えないし、だれに投票しても世の中が良くなるわけがないって思ってるかもしれないけど、そう思ったままでいいのです。こいつもクズかと思ったままでいいので投票してみたらどうなると思いますか?
もちろん皆が皆、適当にランダムで投票したとしてもいいんですよ。
結果、投票率がもし現在の50代~70代に並ぶことができたらどうなると思いますか?
相手も熟練のクズです。
票を稼ぐためには、若い人の票も稼がないとならないと考え始めます。
なんせ次当選するためには、20代、30代の票も必要になってくるので、今までのように票集めの矛先を高齢者だけに絞るわけにはいかなくなるんです。
この時はじめてあなたに届く政策が生まれるのです
20代、30代の人が選挙に興味がないのは当たり前です。
なんせ今迄当選している人は、20代30代のことなんてどうでもいいんですから、あなたに届く政策やマニフェストすら存在しません。
だからあなたは選挙にいってもだれに投票していいかもわからないんです。
でも若い人の投票率が50代以上を抜けば、ここで初めて政治家は20代、30代に向けたメッセージを作り始めるわけです。
だって世の中がどうなろうと知ったことではないけど、票が欲しいんだもの。仕方ない。20代、30代が住みやすい政策を考えないと当選できなくなるんだもの。
ね?
相手が良い政治家であろうと、悪い政治家であろうと関係ないんですよ。
それが選挙ってもので、投票率っていうものなんですよ。
だれが世の中を良くしてくれる、だから投票する。それはある意味とても正しい考えで、それが選挙の正しい在り方だと思います。
ですが、今はそうではない。
だれかわからんけどまず投票して、20代30代の票を政治家に欲しがらせること。
今、ほんの少し先の国を良くしようと思ったら、まずは投票率を上げてみよう。
それだけでいい。誰に投票していいかわからなくてもいい。その場のフィーリングで決めていい。なんなら親と同じでもいい。
20代の、または30代の1票としてカウントさせること。
若い人の票の価値を作ること。
まずはそこから始めてみてほしいと思います。なんてな。
それでは、また。