フリーランスになった10年前の自分に言ってやりたい10の事|やるべき事やトラブルなど
2019年12月12日 公開

どうも。
長年フリーランスをしていれば色々な事があります。
これからフリーランスになる人はさらに増えると思いますが、フリーになった10年前のあの時の私に、今の自分が伝えたい事があって書きます。
1)起きる時間を決めよう

窮屈だと感じていた会社を辞めて、フリーランスとして自由な時間を手に入れました。少し浮かれていましたね。
夜中の目が冴えているときに仕事をした方が、効率が良いとすら思っていた時期もあります。
別に朝6時や7時に起きろっていってるわけではありません。9時や10時でもいいんです。
午前中に活動するとその勢いで、午後も活力ある1日を過ごす事が出来ます。
そしてちょうど良い具合にお腹が空いて来る夕食時間に仕事をストップできます。
この自然と仕事をストップできる時間が決まっているというのは、後々気づくことですがとても大切なことです。
あと深夜ってすごいんですよ。
なんでかは未だにわからないんだけど、制作しているクリエイティブなものが、5倍くらいクリエイティブに見えるようになるんですよ。翌日じっくり見れば、そうでもないんだけど、深夜になるとまたクリエイティブなものになっている気がしてくるんですよ。
だから夜はクリエイティブな事しちゃダメだと思う。
2)収入は働いた時間だけ増え続けるけど、それはなんの意味もない
ブログから離れ、制作やコンサルの仕事をし始めるころ。
働けば働くほど面白いくらいお金が入ってきましたね。
でもそれはフリーランスにとって、良いものではないと今ならはっきりわかります。
大切なのは何度でも言いますが「定期的な収入の仕組み」を作る事です。
この仕組みを作る事が1人で働くための絶対条件です。
この仕組みを作るために、お金と時間が必要です。だから日々の仕事をこなすという事なら問題ありません。
でもそうではなく、単に仕事を回しているだけ、それで収入が増えることに喜びを感じてはいけません。
月に10万からで良いのです。
目標は少なくとも自分が6ヶ月動けなくても、貯金を食い尽くす事なく、定期的な収入が得られる仕組みを作る事。
逆に1年経っても作れないなら、フリーランスに向いてないかなって。
3)自分が一番追い詰められている時に、最も殺しにくるのはゴミと汚れ
掃除はルーティンワークに追加した方が幸せになれる。
そこに気づくのはまだ後のことです。
例えば飲み終えたコーヒーの空き缶をデスクに置いたままにしておくと、翌日その空き缶の横には、飲み終えたペットボトルが並ぶでしょう。
ゴミはゴミを呼び、そこに集まり留まろうとします。
さらに、自分が追い詰められている時にこそ、ゴミの存在が気になるようになります。そして本来仕事に集中しなければならないはずが、気がついたらゴミ掃除しているなんてシーンは珍しくもありません。
そうならないためにも、仕事終わりには一度ゴミを掃除しましょう。だからこそ、仕事が終わる時間を作る事が大事なんです。だって家だし。
4)運動する事、暴飲暴食しない事、寝る事
どれも同じ軸にあります。
何を当たり前のことを。
あの頃の私ならそんなふうに思う程度で、重要なことだとは思いもしないでしょう。
だって健康が当たり前だったから。
1人でお金を動かす時の条件こそ「健康」です。
健康なくしてフリーランスは語れません。
だから運動するために、正しい食生活をするために、暇な時間を作るべきです。
そのためには仕事をしない時間を作り、タスク化する事です。
働けば働くほど収入が入る事は良くない事だと先ほど書きましたが、定期的な収入の仕組みがないと、お金があろうがいつも「不安」を感じます。ずっと感じます。
だから「もっと働かなきゃ・・・」というスパイラルに陥ります。
これではいつまで経っても休めません。休めないので運動する時間も取れません。
運動する時間も取れないので、食事も疎かになります。
だから休むために定期的な収入を作り、時間を決めて運動し、健康的な体を作る事。これをルーティンにする事がフリーランス人生の軸だと思います。
5)アイデアはお金を使う方がより多く生まれる

収入が定期的ではないので、節約思考になりがちでしたね。
それはとても大切なことですけど、お金を使ってこそ得られる体験は、残念ながらお金を使わなければ得られません。
無駄遣いする事と、生活に応じて消費する事は別物です。
特に必要なものにはお金をかける。結果、生産性が上がる、利便性が高まる、仕事に集中できる時間が増やせると感じています。
また、日々のルーティンワークにこれがあれば、こんな無駄が無くせると思える商品やサービスはいつだって探した方がいいと思います。
6)沢山の人と知り合いになっても意味はない
何かのイベントで知り合った人、何かの講演で知り合った人、飲みに行った時の知人の知人。
こういった人たちとのネットワークを広げても、そこまで意味はありませんでした。私の営業力、コミュニケーション不足もあると思うので、全ての人に言えることではないですけど、少なくともあの頃の私には、「無意味に人と会う事に充実感を得るべきでない」と伝えたい。
だったらまだ、自分が会いたいと思う人と会うようにした方がいい。
ただし、仕事を通じて、仕事を評価されて増えるネットワークにはお金を投じてでも会いに行くべき。
仕事を評価してくれた人が紹介してくれた人や、仕事を通じて同じビジネスに向かえる人は、お金の問題ではない。
きちんと話をしに行くべきだし、仕事を直接もらえなくても良いアイデアに繋がる事が多々あります。
7)「リモートワークで話す事」と「会う事」は同義ではない
インターネットの時代に会ってばかりの仕事なんてもう古い。
そう思っていたのは確かです。
でも違います。
まずは会うべきです。話はそこからです。
どうしてスティーブ・ジョブズがテレカンではなく、会う事を最重要視していたのか。それはアイデアの生まれ方が全然違うからだと、いつか必ず気づきます。
8)親切であれ
ちょっと横道それますけど、この「親切」って意味、人それぞれ捉え方が違ったりするんで、もっと具体的な言葉にして共有した方がいいと思います。
私のいう仕事面における親切っていうのは、仕事を誰かに頼んだら期日をきっちり作ってあげるっていう事です。
これね、仕事頼むくせに期日をガッチリ設定しやがってと思う人もいるかもしれないし、逆に私が頼まれる時に、ちょっとした作業だから期日なんていらないでしょって思う人も多いんですけど。
これ期日があった方が圧倒的に親切だと思っています。
受ける側もアウトラインスケジュールを引きやすいので、ちょっとした作業といっても、期日がないのは後回しになったりするからね。
仕事を出す方、受ける方、両方が幸せになるには、期日があってこそだし、それこそが親切な世界じゃないかなって思います。
9)契約書はよく読め、よく考えて作れ、きちんと合意しろ
これは本当にあの頃の私に言い聞かせたい。
大手企業はこんなの当たり前に交わすんですけど、中小企業ともなるとそうは行かない。
契約書の話を出した途端「面倒なのでいいです」とか「そういうのはやってないんで」とか、「この業界ではそういう契約はしないんで」とか、超絶俺流ポリシーみたいなものを平然とはいてくる担当者がいるんだけど、この時点で「頭がネジ一本分ずれている」事に気がつかなきゃダメだった。
この後もネジ一本分ずれたまま平行線で進むから、最初の打ち合わせと仕様書通り納品したのに、追加の機能をつけてといい、有料になりますというとじゃぁ、全部払いませんといい始める。
このゴネゴネに大して時間をかける労力は半端ない。
まず契約書を敬遠する時点でダメだこいつと学ぶまで、結構時間がかかったなぁと。
10)辛かったら一度リタイヤしろ
いやまぁ事実リタイヤしてたんですけど。
しばらくTwitterも2年くらい更新してない時期がありまして。

人間生きていれば色々あるさね。
私の場合は幸いにもブログの収入が更新してなくても入ってきてたことと、なんだかんだと月額固定の収入があったので生かされていました。でも精神的にまいってしまうこともありますよね。
私はその時、いったんリセットしました。SNSも全部やめました。
おかげで今がいい方向に向いているので、いったんITから離れてみるのも手かなって思います。SNS止めるだけで全然違う生活になりますんで。
でも人間の底にあるものってそんなに変わらないので、ITから離れても、結局真面目に仕事をしてると、自分の得意分野の仕事が向こうからやってくるんですよ。その時なんとなくですけど、自分が何をやりたいのかっていうのが見えてきた気がしました。
そんなにいい話ではないと思ってますけど、キャリアは目指すものではなく、仕事してたら後からついてきてくれるもんなのかなって思いました。
こんなところでしょうか。
是非皆さんのフリーランス生活のお役に立てればと思います。
それでは、また。