自宅で仕事歴8年になる私から、これからリモートワークをする人に送る17の注意点
2020年02月17日 公開

新型コロナウィルスの影響を受けてリモートワークに火がついてきている情勢です。
とりあえずリモートワークとはどんなものなのかというよりも、私が経験したリモートワークのデメリットをできる限り解消するためのポイントをご紹介したいと思います。
2020/02/27アップデート
この記事はリリース時、7つのポイントでしたが、10追加しました。
1)テレビ会議は一箇所に「一箇所数人」対「1人」ではなく全員個別に分けた方がいい
これ第一位です。もうこれだけ改善すればだいぶ良くなります。
例えば5人いて一箇所に3人、残りはリモートでつなげると、3対1対1の構図になるんですけどこの構図になると、3人のところで8割くらい進行してしまうので、なんなら1の方がミュートまでして全く参加できない状態になります。よくなります。
なので例え一箇所に3人いても、それぞれPCの前に座り、音が入るのでそれぞれイヤホンマイクで参加することを強くお勧めします。
2)ビデオチャットは1日1回以上
まず、仕事なので、「パジャマではなく服を整え、髪をセットして髭剃った方が能率はあがる」という当たり前の前提を忘れないで欲しい。
朝起きて、そのままもちろん仕事を開始することはできるんだけど、鏡の前に立って髪洗って顔洗った方がシャキッとするし、頭の回転もよくなります。人間って弱い生き物なので、ビデオチャットがあるっていう心境になるだけで自然と普通の行動ができますが、ないとなると、今日はパジャマでいいやってなる人もいるってことです。
大切なのは別にビデオチャットで無駄に時間を費やすのではなく、ただ、つなげる事なんです。
3)可能な限りベットor寝室から離れた方がいい
人それぞれかもしれないんですけど、オフィスで仕事してても眠くなることありますよね。人間だもの。
そのまま数分寝てしまうことありますよね。人間だもの。
お昼休みとか仮眠することありますよね。人間だもの。
でもそれがもしベッドだったら・・・。
1時間以上寝てしまうと脳が大体死にますので、仕事モードに復帰するのにかなり時間がかかります。なので寝室では仕事しない方が能率は上がります。
4)コーヒーはあった方がいい
個人的にお勧めはお湯を入れたときに香りが楽しめるドリップパックタイプだけど、お好みで。
なんであった方がいいかというと、そんなのいうまでもなく気分が変えられるからです。香りが楽しめるようになればなおよし。
コーヒーは適度な休憩を与えてくれる。お茶でもいいけど。
5)Bluetoothマイク・スピーカーは使わない
一箇所に数人が集まる場合、Amazonでも安値で売っていますがBluetoothスピーカーを利用する事があります。
このBluetoothスピーカーとはどういうものかというと、相手の声のボリュームをアップさせて周囲に聞かせ、かつマイクとしても機能する一見便利に見えるものですが、実は厄介な代物です。
例えばzoomというビデオチャットアプリがありますが、Aさんが話した事を、リモート先のBのMacBook端末のスピーカーから直接なるとします。このBの端末スピーカーから出た音声が、Bのマイクに入るとどうなるでしょうか。延々とハウリングするか、ノイズが発生します。
そうならないために、スピーカーで発生する音声をマイクにはいらないようにしてくれるノイズキャンセル機能が備わっています。これはiPad端末でも同じで、イヤホンを付けていなくてもハウリングが発生しないように、ノイズキャンセル機能が働いています。
ところがこれがBluetooth接続されたスピーカーの場合、ほんのコンマ数秒のラグがあります。このラグにノイズキャンセル機能がついていけず、ハウリングやノイズが発生します。一番最初に書いた「一箇所複数人」と「一人」の接続を非推奨なのはこれも理由です。
とりあえずみんなイヤホンした方がいいって事です。
6)通勤時間は筋トレ時間と考えるべき
「在宅勤務やったー!その分自分の時間が使える!」
なんて喜ぶのは待って欲しい。
出勤するために費やす時間は、筋トレに宛てた方が絶対に良い。
在宅ワークをすると、1週間外に出ないなんて事が起こりえます。筋トレをすればわかりますが、3日筋トレをしないと、同じ筋トレメニューをこなしても筋肉痛が発生します。
つまり3日で人間の筋肉は簡単に落ちるという事です。
それを1週間も2週間もほっといたらどうなるかというと、まず基礎代謝がびっくりするくらい低下します。その結果、今までと同じ量の食事をするだけで静かに、そして着実に体重が増えていきます。
よく、これに合わせて食事制限をする人がいますが大きな間違いです。それはリモートワークを本気で舐めている方のする事で、筋肉が低下し、基礎代謝が落ちて食事を制限すると、さらに筋肉が低下していき、気づいた時には、「物凄い太りやすい体質」になります。気づいた時には、筋トレするための筋肉がなく、なかなか筋トレすらできなくなります。なので早い段階で、通勤時間=筋トレ時間という習慣を手に入れましょう。
7)気の合う、ちょっとあまり関わりのない人と喋らないビデオチャットペアワーク
全然仕事と関係ない人と、たまにzoomでつなげるのもありです。
いわゆる仕事に集中するために、あえて繋げてほったらかしにして監視し合うペアワークです。これ、意外と悪くないです。もちろん、仕事の内容を漏らすことのないようにコンプライアンスは守りましょう。
8)家にばかりいるから外食が増えるという人は注意
外食は外に出るきっかけとしてとても優れたモチベーションを与えてくれます。
ですが、家から出ないという行動の消費カロリーはほぼないに等しいです。リモートになったから人と会うために外食を増やすと、劇的に太ります。
9)teamsよりもSkypeよりもzoom
技術的なことは全くわからないのであくまで体感でしかないんですけど、zoomはほんとに音切れが少なく、複数人で会話するとき優れていると感じます。zoom以外のツールだと、映像だすと重くなるから映像を止める事がありますが、顔を見て話した方が絶対いいです。
10)ビデオ通話はアクティブビューではなく、全員が一度に見れる方がいい
「うなずく」ってすごいんですよ。文字通り、喋らずに首をうんうんと振るうなずきのことです。
似たようなもので「うんうん」と声に出す「相槌」があります。
zoomで「相槌」を打つと、相手の会話の終わりに「うんうん」と言ったつもりが、音声が遅延してしまい、次に相手が話し始めたところに「相槌」がかぶり、会話が中断される事があります。
なので、声に出してなかなか相槌ってうちにくいんですけど、「うなずく」ことはできますよね。
アクティブビューというのは、話している人だけに映像が集中するモードですが、そうではなく全員が一度に見れるモードに切り替えてみましょう。その中でうなずいてくれる人がいると、話している方も不安が解消されるほか、「映像が止まっている人がいる」というのもみてわかります。これ以上ないメリットです。
11)MacBookよりもiPadの方が遅延が少ない
こちらも体感である事を先に断っておきたい。
これまで何度もリモートしてきましたが、iPadでのzoomの方が途切れる事がなく優れていると感じます。
逆にMacBook Proにzoomを使った場合、音声や映像が途切れる事が多かった。なのでMacBook Proで使う場合は、仕方ないのでHSB-CのHUBから有線に繋いで通話する事が多かったです。
その点iPadはWi-Fiでも安定しているので可能な限りiPadでリモートするようにしています。
そもそも、PCだとCPUやメモリを酷使する作業をビデオ通話中に行うと、ビデオの音声や映像に遅延が発生しやすくなります。これは自分だけではなく、あなたの声も相手に聞き取りにくい状況を作るので、スマホやタブレット等にビデオ通話デバイスを分離した方が良いです。
12)明日のタスクを前日の仕事の終了というルールがかなり効果的である
自宅で仕事をしていると、「仕事の終わり」というスイッチがなかなか入らない時があります。
仕事が終わらないんです。「やれば やるだけ やれる」というのはフリーランスにとっては極上のステーキですけど、仕事のメリハリが付けられないというのは実は相当なストレスになりかねない厄介なものです。
そこで仕事を終了するというスイッチが必要になります。
できる人なら、この仕事が片付いたら終ろうとできるんですけど、できない人はもうある程度のところで、明日の予定を確認しましょう。明日やる事をしっかりとテキストに残しておくと、仕事の終了感が湧いてきて、さらに翌日の朝もそれをみてすぐにスタートできるので、一石二鳥です。
13)定期会議を待つをのをやめよう
どういう意味かというと、例えば
「あ、そういえばこの案件、あの人に確認したいな」
と思った時に、リモートワークをしていると
「明日定例ビデオ会議あるから明日にしよう」
という思考が走りがちです。
でもこれ、リモートワークの最大のデメリットとなる思考なので、いますぐやめましょう。
今思いつたら、今チャットで投げましょう。
14)四六時中チャットを見る必要はない
リモートワークをしているときの心理的安全性が低いチームの時に発生しがちで、チャットに早く応答して仕事をちゃんとしていますと伝えたくなる状態。
この状態はすでに負荷がかかっているので、チームリーダーはよく見渡してみるといいかもしれない。
仕事をしているんだから、すぐにチャットを返せない時もあります。SNSと一緒で、常にみていると失われる時間も増えるので、バランスがとても大事って事ですね。
15)ミーティングは可能な限りその日のうちにできた方が生産性は高い
リモート接続する時と、実際に対面で雑談する時では、「開始する時」の心理的負荷がまるで違います。リモートの方がやや腰が重くなります。
そのため、「明日ミーティングいいですか」というのはとても増えるんですけど、「今日」の方がいいです。ミーティングの希望が発生したら、出来るだけ今日、出来るだけ早めにやってしまいましょう。10分で終わりそうなら、「10分ミーティングいいですか」と聞くとより親切だと思います。
そもそも会社に出勤するための時間がパスできているのですから、今日突発的に発生する10分〜30分くらいのミーティングなど、もっと軽い気持ちで始めた方が遥かに効率的です。
16)データ流出には細心の注意を
リモートにする会社が今更このような問題を改めて取り組むことはないかもしれませんが、やはり個人情報などを取り扱う場合は、VPN環境を用意したり、ルールの徹底を行わなければいけません。
周りがリモートになったからと軽い気持ちで全部外にデータを持ち出す事のないよう、一度はきちんと専門知識のある方に相談に乗ってもらいましょう。
17)リモートのストレスは千差万別
これはTwitterをみていてもすごく感じる事で、リモートワークを「効率的」と考える人もいれば「面倒なもの」と考える人もいる。これだけなら、なるべく効率的に出来るように考えようと出来るんですけど、やはり厄介なのは「孤独」の感じ方が人それぞれ違っていたり、仕事の能率が環境によって激減する方もいます。
家で一人暮らしをしている人もいれば、後ろで赤ちゃんがギャンギャン泣いている家庭もあれば、猫がMacBookの画面を隠す家もあります。
リモートワークが長期的になると、他人では気づかないようなストレスを抱える事があります。
例えば、奥さんと子供から無視されている夫は、職場ではなんの問題もないけど、家にいると絶望的な孤独感に襲われることもあります。プライベートな空間では、姑にいじめにあっていたり、DVを受けている方もいます。
本当に難しいポイントではありますが、環境を変えた方が120%効率が上がるという人はいます。
特に上司やマネージャーのポジションの人は、自分はリモートの方が効率も上がって生活も充実できているのに、なんで他の人はできないの?と考えるだけは辞めましょう。私はあなたではありませんし、あなたも私ではないのです。
以上私の気になった17のポイント
リモートにはリモートの良さもたくさんあるので、参考になれば幸いです。
それでは、また。