ホームページを作る人のネタ帳

ウェブサイトの制作、運営でやってはいけないこと 2020

ウェブサイトでやってはいけない事
そう、まずはここから。
私がこのホームページを作る人のネタ帳を書き始めてから13年がすぎました。
今回はその13年前、一番はじめに書いた記事を振り返ってみようかと思いまして、この記事を書き始めています。一応リンクは記事の最後に貼っておきますがヤバイくらい恥ずかしい代物だったので見ない方がいいかもしれないです。

というわけで、その記事を現代ならどう書くのかなという事に焦点をあわせて書いていこうと思います。あとは人間が1400記事、13年をへて、どう変わったのかも見ていただければ、いやなんでもないです。

ちなみに動画版も用意したので、文字読むの嫌な人はこちらをどうぞ




法律を守ろう(当たり前編)


すごく当たり前のことを言ってごめんなさいなんですけど、毎年訴えられているのを見かけるのは3つ。この他にも表現方法によってアウトとなる薬事法や、医師法などがありますが、気をつけてくださいと言ったところで簡単な問題ではないので別の機会に。

著作権を侵害してはいけない


一言ではなかなか言い表せないですけど、他のサイトで表示されている文章をそのままコピペしたり、そもそも利用の許可が出ていない画像を利用したりと多岐に渡ります。
例えばTwitterの画像をパクってツイートするパクツイなど、他人がよくやっているからと真似して、ウェブサイトに気軽にその画像を使うケースも増えてるんですけど、普通にイラストレーターさんが書いた画像なんかは、利用許可なく使った場合、ごめんなさいですみません。利用した期間分、しっかり請求されますので覚悟して使うようにしてください。

肖像権を侵害してはいけない


以前旭川の雪まつりの写真を使って雪まつり用ポスターが作られた事があり、そこに暴力団が写ってしまい、訴えられ12000枚擦ったポスターをお蔵入りにしなければならないという事が起こりました。すごくグレーゾーンではありますが、どこかで撮影した写真に個人の顔が写っていた場合はぼかしを入れるなどの配慮はあった方がいいです。

有名人の価値を勝手に利用してはいけない


いわゆる「パブリシティ権の侵害」です。芸能人の名前を勝手に使って商品を売ったり、サービスの宣伝をしてはいけません。

ウェブサイト作成でやってはいけないこと


SSLに対応しない


そもそもSSLはフォームの入力が必要な時の、そのデータを暗号化するために導入するものなので、入力フォームがないサイトには不必要な代物でもあります。ただ、今はもうイメージが先行しすぎていて、「SSLに対応していない=安全じゃないサイト」という偏見を持っている人が増えています。

というわけで、私たちはそんな世の中の偏見に合わせてサイトにSSLを導入する必要があると思っています。また、「SSLの鍵マークがついているサイト=安全なサイト」というなんの根拠もないぶっ飛んだ認知も広がってしまっているので、これはもう世の中に合わせてSSLいれるしか道はないかなと思います。観念しましょう。Let’s EncryptでいいからSSLをいれておいた方が無難です。

あと2020年の9月から、今後ブラウザの圧力により、有効期限が1年のSSLしか認められなくなります。

モバイルファーストに対応していない


もういう必要ないですよね。
2020年9月から順次2021年3月にかけて、Googleのインディクスは、モバイルファーストインディクス一本化が決定されています。現在はまだPC用とモバイル用の2つのインディクスが使い分けられていますが、私のブログですらモバイルが8割を超えているので、PC用と分ける必要なんて全くないという判断だと思います。

出会い頭のモーダルボックスの表示


よくある設計ミスとして唐突に現れるモーダルボックス、モーダルウィンドウが挙げられます。お知らせとして強力な武器ですが、モバイルで表示した場合、その領域が80%を超える時、Googleから「インタースティシャル・ペナルティ」を課せられ、SEOの順位を落としかねないものとなります。

横幅3000pxを軽く超える画像を多用


iPhoneで撮影した画像をそのまま利用したり、画面いっぱいの画像でRetinaに対応するために利用されたりします。しかも意外と多く使われていて、この巨大な画像がモバイルファーストインディクスの時代に好まれるはずもなく、Googleの評価としてマイナスになります。

Flashを使うのはもうやめよう


まさかこのウェブ戦国時代に、Flashなどという旧石器時代の武器を振り回しているウェブサイトなど存在するはずがないとみんな思ってるかもしれないけど、地方には未だにこのFlashが使われているサイトは多く眠っている。

もちろん、旧石器時代のままリニューアルをしていないので、検索しても上位表示される事はないんだけど、たまに更新の依頼がきて見にいくとFlashが元気よく飛び跳ねているのを見かけます。リニューアルしよ?

外部リンクの購入はやめよう


これも2013年から完全なペナルティとなる代物ですが、未だに悪質で進歩のないSEO業者によって使われています。
お金を払ってリスクを買うのはやめましょう。ある日突然順位が落ちて地獄を見ることになります。ええ。私も見たことありますその地獄。

12px以下の文字サイズを使うのはやめよう


見づらいです。それだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。見づらいんです。

売り上げに関わる誤った考え方編


FAQに対して質問されないことを書きまくる


SEOのためにFAQを用意する事に注力しすぎて、大した質問されないことを増やしすぎてしまうサービスが多々あります。本来、そのFAQを使いたい人が、無駄なFAQに埋もれてしまい、使いづらくなる現象が起こります。

2002年にヤコブニールセンが誤ったユーザビリティとして発表しており、2011年にも、サポートに使われるFAQはSEOではなく、本来の利用者が課題解決のために使われるようにし、しっかりと問題を解決できる場合、売り上げに対して1.3〜1.8倍もの貢献をするという事がわかっています。

「制作だけ」で終わるウェブ制作会社は信じすぎないようにしよう


全ての制作会社がそうだとは言わないが、「ウェブ制作とは何か」を理解している制作会社に仕事を頼んだ方が成功率は高いに決まっている。最初にそもそもその課題をヒアリングしてくるかしてこないかで、ウェブ制作会社の評価をする事ができる。

制作後の話も含めて話をしてくれる方が信頼できる。そこに継続して仕事を頼むか頼まないかはあとで考える問題ですが、最初の発注時に将来のビジョンを見せてくれない制作会社は選ぶべきではない。

ウェブサイトで何を解決したいのか、発注側が理解していないのは当然のことだし、そこを引き出してくれる、聞いてくれる会社と共に歩むことで課題の解決を行う事ができます。

UI、UXによる独自性、美しさの追求をする必要はない


ウェブサイトが果たすべき使命は、課題の解決です。
現代であれば、店舗に人が来ないため、店舗で販売している商品をネットで売りたい、というシンプルな課題の解決もあれば、商品の認知を伸ばしたい、そのためにウェブサイトという選択肢があったりします。

私はこれまでこのブログで何度も何度も言い続けていますが、課題を解決するための一つの手段がウェブサイトであり、ウェブサイトを作っても解決できない問題であれば、そもそもサイトの立ち上げなど必要ありません。ホームページに夢を見る時代ではありません。

大切なのは、どんなに独自性の高い美しいサイトを作っても、成果が出なければお金を燃やして捨てたのと変わりません。大事なのは見た目ではなく成果だという事です。

一度、業界の外に出ることを考える


これまで競合他社と比べてどのような成長戦略を立てるべきかを重視してきた企業はたくさんあります。
そしてその業界の中でどのように戦うかに注力する事が悪いことではありません。しかし、施策一つで外に出る事ができます。例えばアメニティグッツは、今までは配れば終わりでしたが、今はSNSで拡散してくれる人がたくさんいます。

こだわりなどは一度捨てて、そういうSNSで取られた写真が広がり認知につながる戦略もあるという事です。

テクノロジーは上位20%に入ってこそ価値がある


最先端についていくという戦略なら、無理をしてでもついていく。
そのついていく速度が競合他社と比べ上位20%に入れないなら、別の戦略を立てて、無理についていく必要はありません。逆に上位に居続けるなら、その上位にいるという事がすでにブランディングとして活用できます。
また、最後の最後に周りがアップデートしてしまったのでと、ようやく重い腰を上げてついていくなら、お金をかけても全く周りからの評価は得られません。そしてそのアップデート費用は、遅ければ遅いほど無駄になっていくことになります。

原因のわからないことを追い続けない


売り上げが上がらない原因、要因は、しっかりとデータが収集できたとしても特定する事ができない場合があります。そして、原因がわからないから次の打つ手を考える事ができない、新しい施策を考えても実行に移せないというシーンに遭遇する事は多いでしょう。

そんな時は、売り上げが上がらない要因を探すのではなく、売り上げが上がる要素を全て書き出しましょう。
例えばその商品をみた時、競合と比較するとどの程度のランクなのかを数値化しましょう。

「認知」「希少性」「価格」「映え」「面白さ」、使うものであれば「使いやすさ」「持ちやすさ」「収納性」など、商材によって売り込みポイントは多数見えてくるはずです。これらを競合他社と比較し、勝てるポイントを深く探します。細かく要素を分ければ何を売り込むべきかが見えてくるはずです。

SEOを過信する事なかれ


2020年の時点で、私は「SEOは40歳以降のたしなみ」と見ています。何か比較するとき、レビュー、口コミを調べる時、Googleサーチエンジンを使うのは40歳以降が大半で、若い人がGoogleでレビューや口コミを調べるなんていうナンセンスな事が起こるのは、余程商材が偏ったものだと思います。

若い人に届かないのは、SEOに集中しすぎるあまり、SNSや動画コンテンツをおざなりにしているのが原因であるケースが増えていると感じます。この先、もっと如実にこの傾向が強まりますので、SEOにこだわりすぎるのも考え直す必要があるでしょう。

つまりブログやオウンドメディアなどの、SEOを中心としたコンテンツには年齢が偏る傾向があります。例えば記事の内容がわかる一枚絵を作り、それをTwitterに投稿して成功を収めているメディアも増えている事から、投稿先を戦略的に分散することを検討しなければならないということになります。(例:レシピの記事を作り、それを1枚〜2枚の画像におさめ、それを投稿することで、ツイートだけでも完結する方法等)

以上、現代の基本的に守べきルールでした


ちなみに冒頭で触れた通り、私が13年前に初めてこのブログに書いた記事がこちら。すごいすよね。「30Kバイトを越す画像、又はFLASH重量サイトが嫌われる」だけでよしこれで行けると思った自分がすごい。しかもナンバリング3なので、この前に一丁前に下書き記事が2個もあった。
不動の嫌われるホームページランク1

それでは、また。

@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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