SEO対策とソーシャルブックマークの関係は、同じようで違う

今回は、私のサイトのアクセス解析に基づいて、サーチエンジン最適化対策(以下、SEO対策)とソーシャルブックマークとの関係について解析してみようかと思います。
そもそもSEO・SEM対策はサーチエンジンから人の流れを作るために、被リンク数を増やすとか、役に立つ情報ページを沢山もつとか、そういったものです。掘り下げればタイトルのつけ方や、メタタグ、その他画像にaltタグをつける等の部分もありますが、今回はそこに触れません。
ソーシャルブックマークも、同じ目線で見ると、被リンク数が増える、よい記事を書く等、SEO対策の一つにブックマークという見方も出来ますが、私が感じたものとしては明らかに別物。
そもそも、勉強する内容が全く違うものになりますのでそこにかける時間の使い方も変わると思うんです。
そこで、日ごろからブックマークしてくださっている皆様に感謝をこめて、公開するつもりのなかった私のサイトの内側を少し公開することにいたします。
少し文章が長くなりますが、長文が嫌いな方には申し訳ありません。
私のサイトのサーチエンジンからのアクセスは全体の2%
まずは国別アクセス件数から。
(2007年4月1日から17日までのアクセス件数です)
単純にプレビュー数でいうとこの2~3倍程。
私もそこら辺にいる普通の人です(たぶん)。
だからやっぱり海外からの訪問というのはなんとなく怖い。
英語が苦手だからという理由もあります。
FC2ブログはそんな海外からの訪問もきっちり解析してくれます。
実際FC2アクセスログ解析は非常に優秀だと思います。
国別で見れるあたりが個人的に驚いた。

17日でのトータルアクセスはこんな感じ。

一日の起伏は激しく、多い日で25000。少ない日で1000です。
少しだけ本題からずれますが、
この4位の北米4年制大学が気になって仕方がない。
やっぱり日本人なのでしょうか?
実際面白いところもありました。

・・・・・・。
米軍て・・・・・・・。
今では翻訳テクノロジーの力が進んでいますから、私のように英語が苦手な人間でも、検索の方法さえ磨いていけば海外サイトを少しでも楽しむ事が出来る時代になりました。
こういう海外の方々は日本人なのかどうかが個人的に気になりますね。
最後にもう一つすごいところからの訪問がありました。

米国政府機関て何事(笑)
こういった海外からの訪問という現象が起こるのも、実はソーシャルブックマークの効果だといえます。
SEO対策についての考え方が少し変わった
実際私の仕事の一つのSEO対策という考えでいくと、非常に重要な部分であると考えていました。
ところがこのブログに対するSEO効果は以下の通り。

テンプレートを使用しているため完璧なSEOとまでは行かなくても、ブログの構成そのものがSEO対策効果があります。
それでも総アクセスに比べわずか2%。
面白いことに、昔あれだけ躍起になって勝ち取ろうとしていたGoogleページランクは現在0です。
アクセスの流通の多くは
・はてなブックマーク。
・ライブドアクリップ。
・del.icio.us
・その他様々なサイト様のリンク
国別アクセスで見る海外からの訪問はDel.icio.usのソーシャルブックマークから来ているのではと考えています。
このブログのトラフィックを利用し、SEOなど一切考えずに遊びで作ったイーチューブも、リンクによって1日のプレビューがわずか2週間ほどで5000まで上がりました。
ソーシャルブックマークとはSEOを全く無視して破壊的にアクセスを促してくれます。最終的に、このソーシャルブックマークもSEOの一つだといえばそれまでです。
SEO対策の書籍の中にこんな定義があります。
サイトはあくまでも商品を販売するだけではなく、よい情報を常に発信する事が大事。
そう考えるとソーシャルブックマークされるような記事を生むことも、SEO対策に含まれるのかもしれませんが、SEOは技術的なカバーという印象があり、ブックマークされるような『文章の作り方、タイトルのつけ方』や『面白いサイトの作り方』『情報のインプットの方法やアウトプットのしかた』などの情報は伏せられています。
つまり、企業にしてもプライベートにしても、多くの方に見てもらう方法として、SEO対策に日々迫られるよりも、その時間を一切捨てて、ブログの記事をいかにして面白い記事に作り上げていくかの勉強をしていた方が、はるかにアクセスの流通が望めるのではないかという抜本的な違いが有ると感じました。
ソーシャルブックマークされた後起こること
ブックマークされ、多くの方に見ていただいた後、様々なブロガー様からの被リンクが発生します。これは他のサイト様からリンクを貼ってもらうというSEO対策に含めるのはどう考えても違う気がします。
これこそがソーシャルブックマークの面白いところではないでしょうか。
ドメイン内ムーバブルタイプのSEOと、自社SEO無視の別ドメインのブログ
最近私はSEO対策の一環として、ムーバブルタイプのブログシステムを企業ドメインに導入している4社の担当者様とお会いしました。
色々なSEO対策を行っている方のお話を聞くと、ドメイン内にムーバブルタイプ導入によって、SEO効果を上げる事が大事だと伺いました。
ところが対するFC2ブログとライブドアブログでビジネスブログを書いている他の企業様のお話を聞くと、アクセス数という単純な勝負では、無料ブログの方が圧倒的に勝っています。そこからのリンクだけで十分な流通が確保できるほどです。
それはブログを提供している提供元、このブログであればFC2が、記事を書いたらとりあえず何人かのアクセス流通のリンクを作ってくれるからです。
開始して2週間、毎日ブログを書くと、それだけで最低1日10~30人以上のユーザーが訪問してくれるのです。
対してムーバブルタイプにはSEO対策がつき物です。将来的にドメインのページランクを上げる手段としても大事ですが、企業そのものにアクセスがないとブログの方もなかなか人が集まってきません。そこでやる気を無くす企業も多いと伺っています。
そういう考えを元にすると、人の目に触れる機会の多いブログは、良い記事の書き方を学べる事が多い。SEOを重視しすぎるあまり、インターネットで最も重要な文章や記事の作り方のほうがお粗末になってくるのではないでしょうか。
最後に
もしもこの記事を見て、良い記事を作るほうが、重要だと感じた方が居ましたら、SEO対策の本を買うよりも、営業の本を買ったほうがいいですし、新聞を見たときは、テレビ番組の『タイトルのつけかた』を学び、少しでも良いブログタイトルを考えるようにしたり、インターネットでは今何が話題なのかを知る必要も出てきます。
テレビや新聞で話題のニュースが、インターネットで必要とされる話題でないことの方が多いからです。
両立するのが最も好ましいですが、人には限られた時間しかありません。
これはあくまでもわたし個人の考え、感じたことであって、SEO対策とソーシャルブックマーク対策を分ける時点でおかしいとおっしゃる方もいらっしゃいますし、これが正しいともまだまだ言えるものでもありません。
ひとつの参考資料として受け取っていただければ幸いです。