PHPが出来るという事で採用した新人は、PRINTの時点でもうわからない
printの意味がわからない自称技術者
今回は、札幌の話ですが、PHPが出来るという事で採用した新人さんを、友人の会社で勤めている、これからPHP技術者の教育をしていかなければならない担当者と、ネットを通じてメールのやり取りをするようになった。
非常に興味深いと言うか驚いた話を聞くことが出来たので記事にしておきます。
PHPが出来ますという新人の力
プログラムが出来るということで採用したのに、実は全く使い物にならないというのだ。
では一体何ができるのかと言うと、フリーで公開されているPHPスクリプトをダウンロードして、表示部分をアレンジして公開するというのです。
著作権を堂々と消す。
『ばれないですか?それは大丈夫なんですか?』とたずねると『表示されているものは別物ですから全然大丈夫です』と言われるそうだ。
彼はかなり悩んでいた。
彼から相談が来た内容は、一体どうすれば教育できるのかという点です。
私は前回PHPをこれから始めたい、難しいと思っている人の為にという記事を書きましたがそこで言っているように、まずは試用期間中に絶対に掲示板を作ってもらう事をお勧めしました。
数日してメールが届きました。
実に驚くべき結果が待っていたんです。
print echoがそもそも何の為にあるのかがわからない
この記事に興味をもって読んで頂いている読者のなかで、PHPが出来ると自分で言っている人であれば、printって何ですか?という質問がどれだけ酷いものかわかるはずです。
まずは彼は新人達に書籍を与えたそうです。
私から言わせて貰うと、書籍は自分で買わないと恐らく意味はないと思いますけどね。
そこで一番最初に登場する『こんにちは』を表示するプログラム。
<?php print "こんにちは";?>
この時点で物凄い悩んでいる為、先に進まないというのだ。
そもそも『PHPが出来ます』といって入社してきた新人達は、基本的にホームページは作れる。だから『こんにちわ』をわざわざプログラムで表現する行為が、全く理解できないのだ。
そしてPHPの書籍の始まりに待っているのは、なぜか『こんにちは』を表示するだけのプログラムです。
私はその担当者に次の事を提案してみた。
彼らがつまずいていたところは、for文とif文を徹底的に教えてみてはどうかと提案した。
なぜなら、printはそういった一つの流れがあって始めて意味を成すものであって、単独でprintする意味というのは確かに理解できない部分もあるからです。
一つの流れが理解できて始めてprintの意味がわかった
次のメールは明るい兆しが見えた。
ようやくprintが理解できたんです。
そもそもそんな事を喜ぶのはどうかしているとおっしゃる方もいるかもしれませんが、if文とfor文のクリアというのは大きな成果です。
printは変数などが絡む事でより高度な仕事をします。
逆に言うと、変数が絡まないprintというのは、全く意味を成さない事になる。
これが問題だったんです。
一番の問題点はホームページを作れるスキルにあった
そこで気が付いたんですが、ホームページを作るというスキルが全くない人は、実はprintでつまずく事も無いんです。
彼らがprintを受け入れられない理由はそこにあったのではないかと思う。
人の作品をいじって著作権を消したところで、そんなものが企業として通用する事はありえません。
ですが、彼らが中途半端にいじる事が出来た為に、こんな問題に引っかかったのではないでしょうか。
現在、彼らは順調に掲示板作成に進んでいるそうです。
さて、皆さんは一体何処からPHPプログラムをおぼえたらいいと思いますか?
また、どの文を真っ先に覚えるべきでしょうか。
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