ホームページを作る人のネタ帳

情報の食物連鎖

最近情報について色々考えるようになりました。

私は情報をどう集め、文字や文章をどう生むかを考える行為そのものが面白いと思っている。
ブログを書くようになると、この『情報』という一つの価値を色々な観点で見ることが出来るようになりました。

そして私は、情報は『食物連鎖』していると最近特に感じるようになった。

これは私なりの解釈の言葉だけど、一つのピラミットを思い浮かべて頂ければいい。

ある特定の情報は、海外に吐き出され、それを翻訳して記事とする。
例えば人気ブログであるGIGAZINEや、POP*POPは日本において食物連鎖の上の部分を食べている。

また、その情報が上にあればあるほど、被リンクや、トラックバックなどの影響に繋がる。

逆に、その情報がめぐりめぐって色々なサイトのリンクを経由し、あなたがそれをブログで紹介したとしても、あなたが食した情報はピラミットの下のほうになってしまっているということ。

今回はこういった『情報の食物連鎖』を少し深く考えてみたい。

情報の食物連鎖について


先ほど書いたとおり、情報そのものが持つ価値という物が存在することは皆さんが知っていることです。
でもその『情報の価値』を判断するのは実に難しい事だ。
もし、この情報は食物連鎖の上の方の情報ですよと解る方が居れば、紛れも無くその人は『情報のソムリエ』といえる。

また、ある特定の人物から吐き出された情報そのもが全て価値があるという事もある。
例えばGoogleの創設者が『私の経営学』なんていう本を書いたら私は間違いなく買いたい。そしてそれが英語であれば、翻訳して出版する人だって要るだろう。
それは価値のある情報だからに過ぎない。

おそらくそんな書籍が出たら、404の小飼氏がレビューするだろう。
あの人ならそれがどれくらいの価値を持っているかを確実に判断すると思う。

さらにその書籍について様々な情報がブロガーの間で審議される事になる。

もう一つ付け加えるなら、その審議されたブログを今度は紹介するブログなんていうのも現れるだろう。


ピラミッド式に広がる情報。アクセス、収益も同じ


例え話ではあるけど、一番儲かるのはもちろん書籍を書いた本人。
そして日本語に訳した出版社。
次に小飼さん。

審議をした人達はアクセスを向上させることになる。
その審議をしたブログを紹介するブログは情報の連鎖という面だけで見るとピラミッドの下になる。

これが私なりの情報の食物連鎖です。


情報をどう生みだすのか、どう表現するのか


価値のある情報を生むためには、人間性や、実績、説得力、共感力、カリスマ性、その著者への好意などといった様々な要素が絡む。

池田信夫氏のネットイナゴ発言じゃないけど、必ずしも人の役にたつ情報がアクセスに繋がるわけではないが、今日からブログを始めた人が、突然イナゴ発言をしたところで、注目を浴びることも無く終わる。

これはこれまで情報をどのように生んできたかによって持つ影響力が存在するからです。

ではピラミッドの底辺にいる私はどうやって情報を生めばよいのか?

それは自分の表現を付加価値として載せることです。

先ほどのGoogleの書評を小飼氏が掲載しても、ただ掲載なんてするわけがない。かならずその本に対する小飼弾氏の言葉が入る。
たまに目次だけ羅列したような書評もあるけど、実はそれも立派な付加価値なわけです。

Googleの経営本が存在するとして、それをプログラマの視点から紹介するのと、一般の方から紹介するのではまた違う表現になります。

だからこそ、表現方法が違えば、新しい価値があるものが生まれる。

例えばまとめ記事であったり、使い方の記事であったり、翻訳であったりというのは、一つの情報をいじっているわけです。

見つけた情報に何かを加えて記事にしていく。
これなら私がどれだけ小さな人間でも出来る事なんです。


情報は生ものよりも腐りやすい


いま、すばらしいと思われている情報も、ある程度いきわたると、明日にはもうあまり価値の無い物になる。
これが情報です。

ピラミッドの上の情報を見つけたとしても、今それを伝えなければ、明日には既に遅いなんてことは良くあることです。

今、あなたが手に入れた情報は、ピラミッドのどのあたりにいるだろうか。
紹介しようと思っているブログの記事のタイトルをGoogleブログ検索で検索すれば、既に同じように発言している人たちを見れる。

そういった人たちの情報も把握しておくことでオリジナルを作っていけるわけです。
また、見つけた各種ブログをまとめてしまうのも一つの手。


きっと様々な情報は、あなたとの出会いを待っているはずです。
そしてあなたが持つ付加価値に期待しているはずです。

是非とも『情報』について今一度立ち止まり、どう探し、どう扱い、どう表現するのかを考えて、自分なりのスタイルを見つけてほしいものです。


独り言おまけ
先日デスクトップPCがCPU限界を超えたようで突然燃えました。現在、フォトショップの動作が遅いノートPCなので、画像をつかったまとめ記事を作る気が起きません。
最近字が多いのはそういうわけでご勘弁ください。そろそろ新しいパソコンが届くころなんですが・・・。

@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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Comments 6

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hg  

おお

いい"教え"ですね。
私もがんばります。

2007/06/21 (Thu) 10:05

-  

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2007/06/21 (Thu) 10:19

石山城  

情報の食物連鎖

 ボクも情報を扱う仕事に携わるひとりとして「情報の食物連鎖」というネーミングと表現は、なかなか面白い発想で勉強になりました。ありがとうございます。


 余談ながら、ボクは現在のブログの在り方や企画…という点において、情報の「DJ」という例えもあちこちでしていたりします。

 DJという仕事はご存じのように自分で作詞や作曲を専門とするのではなく、既存の楽曲を、今までになかった関連性でまとめ(カテゴライズ)あげ、そして序列を付けて魅せていくことで付加価値を創造している職業です。

 また、同様の理由で「セレクト・ショップ」と呼ぶのもアリかなと思っていて、前述のDJもセレクトショップも、その独自のカテゴライズコンセプトや演出方法が周囲に認められれば、今度はオリジナル展開が可能になるのは言うまでもなく、まるで現在のアルファ・ブロガーと呼ばれる方々ととても似ているなぁーと思っているところです。

 そして、彼らは世界中のCDショップやお店やサイトなどを、日々、情報収集している姿もまるで同じで似ています。

- - -

 しかしながら、ボクが一番に注目しているのは、現在、アルファ・ブロガーと呼ばれている人たちも、そして、そこを目指している人たちでも構いませんが、「その先には、なにがしたいのか?」ということです。

 それが単純に広告ビジネスと連携しビジネス化していく…、または、出版化してゆく…、と、現在、様々な様子が見て取れますが、で、その先は「どうしたいんだろう?」「どうなっていくんだろう?」ということが、浅学非才なボクなどは、まだ読み切れていません。

- - -

 「アルファ・ブロガーの現状と行く末…」という、カテゴリーで、世界中の現状と国内の現状をまとめ上げる……というのも、なにか新しい切り口でビジネスの匂いもしなくもありませんね(笑)

 長々と失礼いたしました^^

2007/06/21 (Thu) 14:03

名無し!!  

しかしその情報の大半はDigg等海外からの輸入記事だったりします。
そしてGIGAZINEや、特にpopxpopなんて人気があるのはごく一部のユーザーだけなのではないでしょうか?
視野がちょっと狭いのではないかと思います。

2007/06/21 (Thu) 18:09

Yamada  

hgさん>>
参考になっていただける方が一人でもいてうれしく思います。
これからもがんばってください。

石山城さん>>
いつもありがとうございます。
DJとはまた面白い発想ですね。参考にさせていただきます。
この先・・・を考えると答えは難しいかもしれませんね。私個人としては、単に面白いからという理由ですし。

名無し!!さん>>
是非とも視野の広い名無しさんのおすすめする人気ブログと言うのを見せていただきたく思います。

2007/06/21 (Thu) 20:21

茶々丸  

この内容はキューブに続いてしばらく個人的バイブルになりそうです。

2007/06/27 (Wed) 02:07

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