『競わない。比べない。自分に出来ることをする』でいたら、人生の楽しさを失うよ、というお話
というエントリーが話題を集めている。
そして多くの読者のコメントを見ると、これがすごい人の心に響いているのがわかる。
私もこの記事を読んで、胸がすっとした人間の一人。
でもたった一つ気になることがあった。
というくだりの項目です。「競わない。比べない。自分が今できることを精一杯やろう。」と意識する。
自分が出来る事はなんなのかとか、既に自分の限界を熟知している自分に問いただしても、絶対に良い答えなんて出てこないと思わないだろうか?
こんな人生が面白いのかと考えたとき、色々ともやもやした気持ちが出来てしまったので、今日はこれを吐き出して眠りたい。
ずっと営業だったので常に戦いだった
わたしが行っていた営業というのは、数字の良し悪しで成績がきまり、給料が決まる世界でした。
そこはまるで戦場だった。
売り上げを上げるために朝から晩までどうやって売るかを考える日々。
先ほどの競わない。比べないの項目の文を引用すると
とある。自分のやりたいことをやり始めても、他人が自分よりも先に進んでいると、焦りの感覚が出てきます。この感覚をどう払拭するかが鍵です。そんなときは、「競わない、比べない、自分が今できることを精一杯やろう。」と言い聞かせる事。その道のプロになった人たちは、「自分という畑をどう耕すか、どう花を咲かせるか、どう怠け心と闘うか、すべて自分が対象です。人のことは考えていません。」
私に染み付いたこれまで営業経験は、こんな考えとは全く正反対だ。
私は出来ることなら誰かと競いたいし、自分と誰かを比べてみて、どこが自分に足りないかを即座に見つけたいし、自分が出来ることを精一杯やるなんて思う暇があったら、自分がしたい事を決定し、その目標に対する行動をただ起こすだけでいいと思うタイプの人間だ。
モチベーションの話で行けば、要するに勝てばいいだけの話で、勝てば自信がつく。
負ければ負けたで反省点や、自分の足りない点を見直すいい機会がいただける。
勝負とは勝っても負けても一石二鳥で、大好きです。
例えば私がブログを書こうと思った理由
私がこのブログを始めてみようと思った、唯一無二の理由。
それは『POP*POPってすごい』=『田口さんすごい』=『ブログってすごい』
『POP*POPさんのようなブログを書いて、何らかの形で追いついてみたい』という、そんな単純な理由だった。
まず最初に目標を立てる。
これが私のやり方だからしょうがない。
自分に出来ることはそれから考えるんです。
ブログを始める前は、RSSもよくわかっていないし、トラックバックもイマイチ人に説明できるほどの知識なんて無い人間でした。
だからまず目標『POP*POPさんのような面白い記事を書き、何らかの形でおいついてみたい』という事を念頭に、ブログを始める決意をしたわけです。
そこで海外の記事を集めているPOP*POPさんを見習い、海外記事を探すが無理。
私には無理。英語が苦手だから。
でもこのままでは追いつくどころか始めることも出来ない。
では私に出来ることは何だろうと初めて考える。
そう、ここで初めて考えるんです。
これは目標が無ければ絶対考えないと思う。
それは例えば、年収を100万上げたい、とか、目標があるだけで全く違う考えが生まれるはずです。
年収100万を上げてくれるような会社なのか?
上げてくれる会社ならなにをすれば上がるのか?
上げてくれないなら他になにをしなければ駄目なのか?
この会社で大丈夫か?
こんな考えというのは、冒頭でも述べましたが、自分が出来る事はなんなのかとか、既に自分の限界を熟知している自分に問いただしても、絶対に良い答えなんて出てこないと思わないだろうか?
目標があるからこそ、そのときの自分の畑の大きさを確認しようと思うだろうし、なにをしていかなければならないのかというリストも作れると思う。
何をしなければいけないのかというのは、目標があって始めて生まれる。
その目標が大きければ、しなければいけない計画というのも、無理難題になるだろう。
それでもチャレンジすることで、今まで感じていた自分の限界を超えて、ある程度の事が達成できてくるものだと思う。
挫折は味わったもの勝ち
私はホームページを作る人だから、まずはその世界でがんばろうと考えたけど、しょっぱなから色々叩かれて挫けた。
『XHTMLを理解していない人間に言われたくない。』
ブログなのに『<br>で改行を作るなんてどこがホームページを作る人なの、Pタグ使え馬鹿』や、人様のテンプレートを使っているのに『デザインが駄目』や『あああああああああああああああ、寒い』など、数々の批判を浴びてここまで着ました。
今でこそ助け舟といえるほどのブロガーさん達が居てくれるおかげで、多少の間違いも即座に教えてくれるし、それは読者にとっても非常に価値のある情報になっていくと私は思う。
こんなことは人に言う物ではないけど、苦労してないなんて事は無い。
楽しくたって多少苦労はある。
人の注意を集めている記事をよく読んだ。
タイトルは?デザインは?書いている内容は?
今関心を集めている話題は?
改行の使い方は?
見やすいブログはどれだ?
プロフィールの配置はどこだろう?
なんでこの記事がいま人気なんだろう?
更にネタを見つけたら、他にも書いている人はいないか?
書いている人がいたらどんなことを書いている?
その書いている人はなぜ注目されていない。
一体なぜ多くの人に愛されているブログが存在するのか?
こんなことをずっと考えてここまで来ています。
まさに冒頭で言う『比べるな』に反した行動をとり続けている。
なぜなら私はブログ暦が未だ8ヶ月のペーペーだから。
ペーペーなりの目標があるから考えるようになったと言った方がいい。
何らかの形でPOP*POPさんに追いつこう。
この何らかの形というのも、ブログを始めていくことである程度の形が見えてきた。
それがテクノラティのランキングとの出会い。
私はこれをみて『池田信夫』に勝った!なんておろかなことに喜びを感じている。
リアディゾンに追いついた・・・。
憧れの『たけくまメモ』にも勝った!と、思ったらまた抜かれた!
あとちょっとで小倉優子だ・・。など。
そう。
私は人と比較している。
でも、自信をなくすなんて事はきっとない。
勝っても負けても、学べること、又は学んだことは大きい。
だから目標に向かって何かをする時、してるときというのは楽しいと思う。
自分の出来ることをするだけでは成長なんか出来ないです。
それならきっと、自分に今、出来ない事はなんなのかと考える方がきっと楽しいです。
いっぱい有りすぎて、どれを出来るようにしようかなと思ったらわくわくしませんか?
分厚い参考書を手に入れたとき、わくわくしませんか?
幼いとき。
ファミリーコンピュータを囲って4人で『くにおくんの大運動会』で遊んだ記憶がまだ鮮明に残っている。
幼いながらも勝つためにどうすればいいのか。
負けた悔しさ。勝った喜び。
これらはやっぱり、相手がいて初めて生まれる感情ではないだろうか。
人と競わないで何が楽しいのだろう。
人と比べないで自分の欠点が見えるのだろうか。
自分が今出来る範囲だけで行動するのは、なんと小さな行動範囲なんだろうか。
もう一度考えてみてもらいたいと思う。