RSS攻略最終章 RSS暗黙のルール
2007年11月12日 公開

さて、前編後編にわたり、RSSとは何かということについてお話してきました。
ここでは、そんなRSSを理解してきた方に向けて、Yamada的、ブログRSSの暗黙のルールというものをご説明しておきます。
このエントリは、以下の記事の続きです。
・今更人に聞けない初心者のためのRSSについて色々(前編)
・今更人に聞けない初心者のためのRSSについて色々(後編)
購読ブログ一定の法則
ブログの数は年々上昇しております。日本は世界一のブログ大国です。
ですが、実際にはスパムがとんでもない数が存在するため、実は日本はまったくブログ大国ではないのでは?という意見も多いです。
単純にブログの数が増える、ということは、購読者も増えなければいけません。
アクセス数に関していえば、そうならない限り増えることはないのです。
ところが、実際はブログを書く人が増える一方、購読する人というのは少しずつしか増えていないというのが私の感じた事です。
個人単位で考えて見ましょう
こんな意見がありました。
心配しなくてもそんなことはほとんどありえません。読みたいblogが200個近くあったら全部回るの?すごく無駄な気が…
2007-11-12 15:06 by dk19810313さん
読みたいブログが200存在しても、そのすべてを見て回る人というのはまずいません。
たとえば読みたいブログが1であった場合は、あなたはそのブログの更新を待ち、更新したらすべて見に行くことができます。
あなたが一日にブログを見る時間が決められていると過程し、一日4件くらいは見るとします。
そうすると、その1ブログが一日7件更新したら、3件は見ないで終わるわけです。
RSSの購読に慣れてくれば、そこからさらに購読件数の分断が起きます。
RSS購読ブログを10件にした場合、10件すべてが一日1回の更新を行うとすれば、6件見ない記事が存在するということになります。
つまり、見たいブログが200存在したとしても、あなたが見る記事は4件なのです。
また、200近い購読をしている人は、『ある特定のジャンルの記事』を待っている人であることがほとんどです。
私のブログでいえば、ホームページを作るための海外ネタのみを待つだけの人もいれば、JavaScriptという文字がタイトルについていたら見るという人だっています。
RSSを購読している人にとっては、タイトルが一覧表示され、その中から、特定の記事を選んで訪問しているということになります。
これまで私のブログではタイトルのつけ方についてはかなりお話してきましたが、ここで改めてRSSについて理解された方は、いかにそのタイトルが力を持っているかということをわかるでしょう。
たとえRSS購読されていても、読まれない、ということはごくあたりまえの事なんです。
そのためにしなければならない事、というのがわかってくるのも、RSSを理解して初めて得られる事なんです。
内容のかぶる連続投稿が駄目といわれる誤解
ソーシャルブックマーク、という観点から見ると、今回書いているようなシリーズ連続投稿というのは、基本的に人気ブログを目指すうえでタブーです。
これはソーシャルブックマークの数値を今まで見てきて明らかです。
つまり、この記事はほとんどブクマ価値のないものとなります。
たとえばmixiのネタを2つ同時に仕入れたとして、それを連続で投稿すると2つ目の記事が『売れない記事』となります。
一つ目の記事がブクマされると、これはいけるのか!と思い、なぜか連続して書いてしまうのが人間です。
ですが、これはまったくの逆効果だということを先に覚えておかなければ、せっかくの良いネタも、『ネタ損』をすることになってしまうんです。
と、いう都市伝説が存在しますが、RSSの視点から見ると、実は類似ジャンルへの専門記事というのは効果が高いことがわかりました。
これは購読される率が上がる行為となるのです。
ですから、一概に連続記事が駄目、とも言えません。
また、RSSの購読者は、一度みた記事の続きをほぼ見てくれたりもします。
ソーシャルブックマークのみでは考えず、こうしたRSS購読者へむけた記事というのも、実は価値があったりもするんですね。
RSS購読の嫌われる理由
RSS購読をやめようと思われる理由には、あなたの記事に対する評価が含まれています。
34 Reasons Why Readers Unsubscribe from Your Blog
というエントリではRSS離れの理由アンケートの結果が書かれていますので参考にしてみるのもいいです。
10位まで超訳すると以下のようになります。
37票 投稿率、数が多すぎる。
29票 あまり投稿されない。
25票 RSSが全文配信されていないから。
23票 ブログのテーマがいきなり変わった。
19票 記事の内容の鮮度が低いため。
16票 記事がつまらなくなった。
13票 ブログにテーマがない、または、テーマと違うものが多い。
11票 エゴブログになっている(自己アピールしすぎ)。
11票 記事のクォリティが低い。
10票 長文ばかりのため。
第1位の投稿率は、ではいったいどれくらいが最適なのかというのがいまいちわかりませんが、第6位をみてわかるとおり、ユーザーはー特定のテーマを求めていることがわかると思います。
このあたりから改善してみるのも一つの手といえます。
最後に、ここまでシリーズを通して読まれた方へ
前編、後編に渡り、多くの方からのお問い合わせがありました。
ありがとうございます。
今回の試みは、ソーシャルブックマーク対策を一切施さず、純粋にRSS初心者の方へ向けたメッセージでもあります。
こうした試みを評価してくださった方がいらしたことに、深く感謝いたします。
さて、ここで少し話は変わりますが、皆さんはインターネットに距離というものが存在すると思いますか?
たとえば現実世界であれば、旭川から札幌間の距離であったり、北海道から東京への距離であったり。
インターネットの世界では、パソコンを開き、ネットに接続すれば、北海道にいながら東京の会社のホームページを見れたり、北海道人の私のブログを、アメリカから閲覧していただいたりといったことが簡単にできます。
では距離はないのかといえば、実は存在します。
それは、俗に言う『半径1クリック以内』というものです。
例えばインターネットを始めたばかりのユーザーがYahooをトップページとした場合、Yahooからのリンクの存在や、特集などがそのユーザーにとってもっとも身近な情報ということになります。
逆にGoogleをトップページとした場合、検索が主になるため、『自分から半径1クリックを拡大する行為』が多くなります。
さらに、前編で紹介した、iGoogleをトップとした場合、自分とそのRSS登録を施したブログとの距離がぐっと縮まります。
半径1クリック以内に、あなたのブログが近づくわけです。
こうして考えると、RSSがユーザーとブログを半径1クリック以内にしてくれる、画期的なツールであることがわかります。
内容のひどいスパムブログが横行しすぎる日本。
そんなスパムブログに負けない、たった一人でもいいから、誰かの半径1クリック以内のブログを目指したいものです。