HUBブロガーのすすめ
私の家に遊びに来るのは1日20人くらいの田舎だった。
みんな私の家に遊びに来てはとどまり、時期が過ぎれば帰っていく。
そんな家だった。
ある日私は考えた。
せっかく遊びに来てもらったんだから、そのまま帰すのではなく、どこか素敵な家を紹介してみよう。
こうして、私は海外の家を紹介し始めた。
するとどうだろう。
私の周り、半径1クリック以内に家が建ち始めた。
そう、これは私のブログの物語。
人の流通
田舎に住んでいた私は叫んだ。
でも誰にも声は届かない。
私が田舎にいるからだ。
人の流通を様々な視点から学ぶことから始めてみた。
すると多くの流通を抱える家には、他にはない、なんらかのオリジナルがある事に気がついた。
それはHUBとしての役目を果しているところが多かった。
あちらから来た人をこちらへ。
そんな中継地点。
ニュースなどを細かく紹介する家。
本などを紹介する家。
今日、ネットで話題になったことをひたすら紹介する家。
周りにはなんと多くの家があるんだろうと気がついた。
そんな皆さんの家と私の家との距離は果てしなく遠いものだった。
けど、間違いだった。
遠く感じていたのは私がそう思っていただけだった。
面白いと思ったことを素直に紹介する。
これにも実は人が集まる。
だから面白いと思った家にトラックバックを送ってみた。
するとどうだろう。
20人そこそこしか来ない私の家に、100人の人が来た。
私は喜んだ。
でも次の日、その次の日と、また人は来なくなった。
人の流通の先には何があるのか
色々と考えた。
家の見栄えを少しよくしてみた。
するとどうだろう。
ちょっとだけ人が増えた。
きっと家の見栄えと言うのは大事なことなんだろうと思い知らされた。
それでもトラックバックを送った日は良くとも、徐々にまた低下する。
次に人が多いときに家を更新するようにした。
あまり効果が無かった。
家がもつ情報が面白くないのだと気がついた。
ありふれた事を今更主張する。
それは誰にも相手にされない。
他で言っている勉強になったことを紹介する。
これも『またか』と見向きもされない。
とりあえず周りで人気の家と似通ったものでいい。
HUBになろう。
そう思った。
HUBの役目
HUB(ハブ)。
あっちから来た人をこっちへ。
こっちからきた人をあっちへ。
それでもやっぱり人はこなかった。
そう思ったとき、これは間違いだと気がついた。
違った。田舎に住んでいた私は叫んだ。
でも誰にも声は届かない。
田舎に住んでいるかどうかは別問題。
ただそこに、『道』が無いだけだった。
HUBという表現でいうならば、LANケーブルが無い状態。
LANケーブルを敷設していないのだから誰にも声は届かない。
でも誰もこのHUBにさしてくれない。
私は自分の言い分だけを聞いて欲しいだけ。
それにたいして、周りはこういう評価を付けているだとかそんなことはお構いなし。
ただ、自己主張したいだけ。
あまつさえ、まわりの家に文句を言うだけ。
そんなちっぽけな1ポートしかないHUBだった。
そこで、自分からLANケーブルを延ばすことにした。
私自身が面白いと思った感動を伝えるようにした。
その時、私の家のみならず、多くの家へのLANケーブルを延ばすようにした。
まとめもその一つ。
私自身がこのまとめがあれば使えるなという記事を書くようにした。
私というHUBから多くのポートを開き、LANケーブルをせっせと敷設した。
するとどうだろう。
周りから多くのLANケーブルがこのHUBにめがけて飛んできた。
自分から周りをよく見て、周りがどんな情報が求めているのか等を追求する事が大事だった。
情報を自ら、そして常に仕入れなければ誰もLANケーブルをさしてくれない。
周りが求める多くの情報へ到着できるようなHUBにすることで、そのHUBに多くのLANケーブルがささるという事がわかった。
HUBだけでは面白みがない
家には15万人の人が訪れるようになった。
でも、それ以上でもそれ以下でもない。
一つだけ気がついた。
紹介する先の持つクオリティをどれだけ鮮明に伝えれるかがかなり大きなウエイトを占めていることに。
どれだけよい海外の家も、適当に紹介しても人は来なかった。
だからただの紹介も適当にはしないよう心がける。
私はこの家に、WEB制作に関わる人を呼ぶことに決めていた。
だから出来ればブロガーと、WEBに関わる人が楽しめるものを紹介しようと頑張った。
ある時、HUBとして通過するであろう家に、あまり知られていないmixiのニュースを貼ってみた。
すると多くの人が、私の家への近道を作ってくれた。
ある時、私が感じるWEB制作のネタを書き残してみた。
するとさらに多くの人が、私の家への近道を作ってくれた。
自分の意見、主張も書き残すようにした。
するとさらに多くの人が、私の家への近道を作ってくれた。
紹介するだけではなく、そこに私がいるという事が大事なんだと私は感じ、自分の言葉もそこに書き残すようにした。
賛成の声、応援の声が激増した。
反対の声、罵倒の声も激増した。
けど、それが無ければきっと私は続かない。
今、家の建築から11ヶ月で40万人の人が訪れる家になった。
きっとHUBだけでもブロガーというだけでもここまで短期間で人は集まらないだろうと思っている。
だから私はHUBブロガー。
あちらから来た人をこちらへ紹介することには変わりない。
だけど、そこを通過することでなんらかのノイズを持っている。
それが私の家。