さて、4000万稼ぐ方法に対して『そんな紹介はゴミを増やすだけ』は正しいのか

さて、前回紹介したエントリ。
モバイルサイトで年収4000万稼ぐ18歳のお話なんですが
こちらを紹介してからこんな反応がありました。
『そんな紹介する奴がいるからゴミが増えるんだ。』
この指摘が正しいのかなと考えさせられるものがありました。
私の前のエントリでは、少し嫌味ったらしく『スパム』等という私個人のイメージも含めて書いたものですが、このエントリのせいでゴミサイトがまた増えるからやめてくれ等と、もしもお考えの方がいるならば、それはちょっと違います。
スパムとはいえ、ビジネスとしてお金が動く以上、それを無視してはなりません。
皆さんの言うゴミサイトは、収益になっている限り王道
お金は欲しくてもやりたくない。
それは皆さんがこうした『無コンテンツサイト』をスパムとして認識し、それに出合った事で怒りなどを感じる事があったからでしょう。
ですが、現在モバイル業界では、こうした無コンテンツサイトが跋扈し、業界の小銭を吸い上げるシステムが未だ崩されていません。
ビジネスとして成り立つ以上は、こうした方法を認識しておいた方が確実に良いと思います。
それをただのゴミとしてみるのか、そういった方法があると言うことを認識して次の一手を考えるのかという違いはかなり大きいと考えているからです。
そういう意味で、私はこれを紹介したのです。
モバイルではなく、通常のwebサイトはどうでしょうか。
まだまだスパムサイトは多いですが、Yahoo、Googleなどの大手検索サイトは、これらスパムを駆除しようと必死になっているではありませんか。
そう考えた時、まだビジネスとして成り立つこの方法で、ある程度まだ『甘い蜜』が残っているのであれば、実路する人が現れるべきだと思います。
それが進むことで、それら『無コンテンツサイト』がいずれゴミと判断される日が訪れるのです。
ゴミは増えなければ掃除されない
お恥ずかしい話、私のデスクもそうですが、ゴミは増えなければ掃除しません。
日常生活を送る上で、みなさんの部屋なども、ゴミが増えて初めて掃除します。
そもそもゴミが無ければ掃除はしないのです。
でも、年末の大掃除となれば、普段は見ないような場所にも目を向けて掃除をし始めると、あちらこちらに、普段なら気にもしないような小さなホコリなどがたまっているものです。
これらが未だモバイル業界ではゴミとして認識されていないだけかもしれません。
はっきりと言えますが、『無コンテンツサイト』は、いずれ必ず駆除されます。
もしかすると、既にテレビでその方法を紹介するくらいですから、この方法自体、既に古いもので、駆除され始めていると言ってもいいかも知れません。
これくらい儲けたんだからノウハウ売るよ、そんなスタイルになっているかもしれません。その為の宣伝だったとも考えられなくもありません。
ですがこの方法が、確かに存在した、という事実は変わりません。
今後の為、覚えておいて損はないと思うんです。
半径1クリックの絶大なモバイル
前回のエントリを見て、モバイルサイトで、月額30万ほど稼ぐ方からメールが来ました。
その方から色々とお聞きしたことを、そのまま書いてみます。
まず第一に、モバイル業界はサイトにたどり着くまでの距離が異常に遠い。
インターネットのように、検索、検索、また検索とはならない。
モバイルは検索、リンク、リンク、またリンク。
これが現状の姿と言えます。
これは検索キーワードを打つわずらわしさが携帯電話にはあるからです。
つまり、検索窓利用率よりも、半径1クリック以内の効力の方が絶大だと言えるのです。
どれかにヒットさえすれば、後は自分が持つ様々なサイトへの案内をし続ける事が可能だからに他なりません。
そして第2に、お金を使うと言う感覚が薄れているユーザーが多いという点。
300円くらいの月額利用料なら・・・
1クリックで終わります。
ネット上で買い物をするのとはわけが違うと言うことですね。
これを聞いた時に、ああなるほどと思っちゃいました。
スパム駆除を検索エンジンがインターネットと同じような感覚で行ったとしても、どれか1ページさえヒットすれば、あとは流していけると言うことなんです。
思考の違い
第3に、インターネットユーザーとの思考の違いが上げられます。
ある程度、ネットが楽しいと思えるほどインターネットを利用しているユーザーに共通して言えることだと私はおもいますが、インターネットは、『自ら見よう、もしくは調べよう、又は探そう』と考えない限り、楽しくもなんとも無いと思います。
YahooユーザーとGoogleユーザーの違いは過去にもお話した事がありますが(ある日突然Yahooが無くなったら、Yahoo難民達はどうなってしまうのか?)、Googleユーザーにいたっては、『検索力』を持っている人が殆どで、自分で何かを探して楽しんでいます。
逆に探さなければ楽しくないんです。
一方モバイルは近年まで、Google検索窓なども無く、各キャリアが提供する情報内で楽しむというのが当たり前でした。
これが当たり前だったユーザー達は、半径1クリック依存はそうそう抜けません。
ネットリテラシーなんていう言葉は、人を見下す時によく使われる言葉で好きではありませんが、そもそもリテラシーを育んできた環境が全く違う為、『リテラシーの違い』が生まれています。
web、と一言では言い表せないインターネットとモバイルの違いは、利用ユーザーの『違い』があるため、インターネットの検索窓と同じスパム駆除能力では、駆除しきれない、また、ユーザーを誘導しきれないと言えます。
これらをふまえた上で、ゴミサイトが増えることは非常に不愉快でもありますが、むしろ増えなければ掃除もされないわけですから、より多くの方に知っていただいた方が良いと思うんです。
ある方からのメールでは、新しいモバイル検索エンジンのヒントを見つける事が出来た、なんていうメールもあったくらいです。
それはいずれ燃えないゴミになるかもしれませんが、決して今ある蜜とゴミは、無視してはいけないものだと私は思います。
追加
ホームページを作る人の品格 - IT戦記
amachang氏からのエントリがありました。
返答。
Re:amachang氏。
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