延々と続く後ろの席の夫婦喧嘩『理由はモバイルサイドビジネスについて』
その時、一枚の壁をへだて、後ろの席でものすごく盛り上がっている若夫婦がいらっしゃいました。
その夫婦。
基本的に他の方の喧嘩など興味も何もありませんが、私が席に着くなり、約2時間半もの間、延々と激しい口喧嘩をしているではありませんか。
聞きたくなくても聞こえてくるのがまたすごい。
その話し合っている内容と言うのが、これまたモバイルのある特殊なお仕事をしているご主人に対して、奥様が怒りをあらわにしています。
さて、聞き耳を立てていたわけではないので、大まかな概略しかわかりませんでしたが、その正しい答えはなんだろうという問いかけを考えてみたい。
全国に50人以上のファンがいる
事の発端は以下のような流れで喧嘩になったようです。
奥様が携帯を見る
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『メッセージが届いています』詳しくはこちらというリンクが書いたメールが死ぬほど届いている。
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奥様、そのメッセージを配信しているURLへジャンプ。
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奥様『なんじゃこりゃーーーー』
男性がもしも浮気をしているならば、2時間半もの間、焼肉を食べながら口論になるんだろうかと不思議に思っていました。
奥様の話では、一体何人とこんなことしてるの!とかそんな声が聞こえてくるわけですが、ご主人は、このおかげで今回焼肉これてんだろ!といわんばかりの、『それ仕事だから』を連呼。
ますます謎が深まり、ようやくご主人の堅い口が開いたのですが、こちらのご主人。
俗に言う『出会い系サイトのサクラ』を収入としていました。
1通のメッセージのやり取りが15円だとか、掲示板に書き込むのが50円だとか言うのですが、とにかくこれがサイドビジネスとして行っている、ご主人の副収入だったんですね。
サクラビジネスといえば、出会い系サイト内で、男性を釣りまくる職業として有名ですが、とにかく相手とwebメール(出会い系サイト提供)をすることで収入をあげ、掲示板に書き込んでより多くのユーザーを引き込む事でさらなる収入を上げる事が目的となります。
そのご主人。
相当酔っ払っていらっしゃるようで、声がでかいのでだだもれですが、全国に50人以上の常時メールのやり取りをする人を持っていて、月に9万ほどの収入があるそうです。
『私もやるわ』
さて、この話を初めて聞いたご様子の奥様は、男とメールしていると言うのが気持ち悪いという一方的な感情でさらにアドレナリンが出たわけですが、一方で、『じゃぁ私もやるわ』という方向に話が進みます。
それに対して今度はご主人のアドレナリンが爆発。
『ダメだ!』の一点張り。
『何で!』に対して、『浮気に発展するだろ!』という押し問答。
確かに男性が男性を好きになる事はないと、本人が思っているならば、本人にとってはその仕事から浮気に発展する事は無いという自論はわかるような気がします。
一方で、女性の方がこのサクラをすると、確かに仕事だとしても異性との関わりが増えます。
が、水商売で働く女性達を思うと、それはそれ、これはこれ、とも考えられなくもありません。
仕事なんだから、私生活を良くしたいんだからというのが奥様の主張。
そうなると今度はご主人が、水商売で働く人は、サービスであり、この仕事はある意味詐欺だと主張。そんなのをやらせれるわけが無いだろという。
奥様『じゃぁなんで捕まらないのさ』。
そんなメールのやり取りするだけで9万も稼げるなら家も車も買えるだろうとか色んな方向へ話が進んだところで、こちらの焼肉が終了。
お隣様はデットヒートの中帰宅いたしました。
これは難しい問題だ・・・。
焼肉を焼きながら、何故に私はこんな見ず知らずの夫婦の問題を考えているのだろうという気持ちがあふれてきましたが、帰ってきて考えてみても、なにがどう正しいのかと言うところでつまずきました。
またモバゲー?
まず、そもそもこんな仕事どこで探すんだろうと思って、情報商材コレクター(よく騙される以前紹介した彼)にとりあえず聞いてみたら、なんと知っていた。
実はこの仕事は、モバゲーコミュの中でひそかに斡旋されているらしい。
さすがのモバゲーもこればっかりはどうしょうもない。
モバゲーが悪いわけではないでしょう。
ただ、確実に侵食している悪意あるユーザーが存在する事は、もはやインターネットと同等レベルになっていますね。
気色悪いので確認はしていませんが、どうやらこの仕事の入り口としてモバゲーが使われているようです。
この記事を書いている横のテレビで、『モバゲーがニュースと合体しました』とテレビコマーシャルをやっているのがさらにモバゲーのすごさを物語っていますので、中のユーザーにむけて、疑う事を始めるきっかけとなればと思います。。
詐欺のお手伝いを、犯罪感覚なしで行う怖さ
でもって、もう1つお伺いを立てたところがありまして、そこは、古くから多くの出会い系を運営し、多くのユーザーを持っているオーナーなんですが、この『騙し』の真相を聞いてみましたが、一切『男性に対して仕事は出していない』とのこと。
ですが『女性に対してはサクラ要請』を公式HPからやっているそうです。
いや、サクラといったら怒られるのかもしれません。
あくまでも、会員としての仕事を提供。
女性の方はお金が目的で仕事をしたとしても、そのまま恋愛に発展する人が多く、それはそれ、これはこれという考えをしない人がいるわけですね。
これを聞くと、やっぱり女性にはこれをやってほしくないというご主人の言い分が正しいのかなとも思う。
メールとかって、ずっとしていると、なぜかわからないのですが、会いたくなったりしてしまうもんですからね。
ただ、ご主人が行っていたものは、場合によって何らかの違法行為のようです。
まぁ、ばれなければ問題ないなんていう世界らしいので、そこの出会い系オーナーも昔やっていたそうですが、儲かれば儲かるほど違法なことはしないほうが身のためという結論で『男性へのサクラ要請』はやめたようです。
ご主人は、『ある意味詐欺』と言っておられたのですが、私個人の考えとしては、結果的に『男性を騙す』という事なので、『ある意味』では無く『詐欺行為』として見受けられます。
でもこうした『サクラ仕事』は様々なサイトから隠れて斡旋されているそうで、モバゲーに限らず、mixiにもあるようです。
偶然見つけたサイドビジネスが、実は詐欺の手伝いだったと言う事を疑わない人もきっと多くいるんだと感じました。
出会い系の難しいところ
オーナーいわく、男性サクラしかいないサイト運営会社が摘発された事はあるようです。
が、女性も多数いるところでは、なかなか摘発されない事が多い。
このサクラ=詐欺という定義は、いまだグレーとされているようです。
その見極めというのが、全てユーザーに負担してもらう以外に無いのがこの業界で、詐欺のサクラ会社なのか、詐欺じゃないサクラ会社なのかは、どうがんばっても私には判断不可能。
3年前に、一度東京の出会い系運営会社にお邪魔した事がありますが、PCが1フロアに200台近くならび、全員がサクラという異様な光景を見ましたが、それを、携帯電話という媒体でサクラに仕立て上げる事で、コストの低減を行っている業者が増えているようです。
ちなみにこうしたサクラ業界の募集は
『データ入力』『やる気によって高収入』がキーワードだそうで、『データ入力』という本来ありえない募集に気が付かなければ、入社するまでわからない。
一般的にはエクセル、ワードと明記される事が多いからです。
出入りは激しく、1日でやめる人は多いようです。
モラルに耐え切れなくなるんでしょうか。
そんな業界が今、PC業界からモバイル業界にごっそりとやってきています。
携帯端末によって、仕事をする人にとっては、どこでも出来るというこのサイドビジネス。
詐欺にちかいこの仕事が若い世代にも手が伸びてきています。
出会い系規制によって18歳未満の参加は規制されていますが、その真相はどこに?
ひとまず、ネットの仕事をする人にとっても、疑うという事をもっと強く持たなければならない時代がやってきているようですね・・・。
【おまけ】出会い系オーナーからのワンポイントアドバイス
1)出会い系を紹介するリンクを疑え!
要するに、『ここはサクラいません』という書き方でリンクを貼っているリンクのアドレスが、http://ドメイン.jp/index.cgi?i=154d5のように、アフィリエイトを示すものは、サクラがいるよといっているようなものだそうです。
2)返事が死ぬほど早いやつを疑え!
出会い系メールにて、返事の死ぬほど早いやつはサクラの可能性大。
3)ドタキャンするやつは真っ黒!
どんなストーリー性の高いドタキャンであっても、それは出会い系の古いマニュアルの対応。
4)電話で女が出るのは当たり前と思え!
アルバイトの女性が横にいて、電話に変わる事。
これもマニュアルに書いてあるから安心しちゃダメ。
5)*********
情報を頂いたので掲載していたのですが、一部より今回のこの表現はいただけないとの声が有りましたので、削除させていただきました。
申し訳有りませんオーナー。
以上。
久々に連絡したらいい事を教えていただきました。ありがとう。
追記
一部モバゲーを明らかに叩く表現をしておりました。
今回のエントリにてモバゲーに対するイメージダウンを目的としているわけではなく、中のユーザーに対する警告の意をこめて発信するのが目的です。
その言い方を修正いたしました。
参考
http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=431