[修正版]ウェブ制作価格を相場以下で受けている企業が覚えておいて損のない5つの防衛手段
このエントリは、○○円ならどこまでできる!? ウェブサイト制作の相場早見表 | Web担当者Forumというエントリをみて、なんだかなぁ。
切ないなぁ、この相場より安い私。
と、思った方に向けて発信するエントリです。
web制作の価格は需要による
実際に、ウェブ制作の価格は、需要によって異なり、制作実績が多数ある企業ほど強い。
これは、完成後のイメージを顧客がつかみやすいからという理由も有ります。
当ブログのアクセスアナライザを見ても、東京や名古屋、大阪、京都というのは圧倒的に多い。
ですから、地方のインフラが整備されてきたとしても、ホームページを持ちたいとか、そこからどんな収益がでるのかという顧客のイメージは、地域地域で異なります。
その為、受ける受注額にも大きな格差が生まれます。
あの数字をみて、高いなと思った方。
私もその一人ですが、50万クラスと120万クラスに関しては、地方ではどう頑張っても、発注する企業が少ないと思う。
50万クラスのものを、20万そこそこで作る会社は結構多いのが現状だと思います。
つまり、同じボリュームのサイトでも、受注額が違えば、デザインにかける時間や、顧客とすり合わせる時間、そして、技術を学びながら制作する時間的余裕がない状態で、作らなければいけません。
そうしたウェブ屋にとって、重要なのが以下の顧客要望をどうやって回避するかです。
安い受注で動く時に使う防衛手段
1)ちょっと違うから作り直して
これは、最初にPhotoShopなどでデザインカンプを作り、必ず最初にデザイン性、配色、配置などを決定しておきます。後から言われても修正できないむねをきっちり伝える勇気を持つ事から始めれば、おのずと回避できるようになります。
2)Flashを作って、ぼーんと動いてビューってなるのをお願い
これは、この相場表を見て思いましたが、Flash作成という見積もりではなくて以下のようにするといいかもしれません。
ビフォー
Flash作成(アクションスクリプト有り) 6万円
アフター
Flash作成設置(アクションスクリプト有り) 5000円
Flash使用写真1枚3000円 x 5枚 = 15000円
テキストエフェクト文章(1文章5000円) x 4 = 20000円(指摘あり2→4へ修正)
1アクション 10000円 x 2 = 20000円
合計 60000円
こうしておけば、あとあと顧客が要望してきても、簡単にスルーできます。
追記:はてぶで1アクションて何、と言う人がいたので
要するに、クライアントからこれ何?って聞かれる事がまず重要なところ。
こちらがイメージする事をその時に相手にいう機会がもらえるから。
この定義なんてものは別に、何でも良い。ポインタを合わせたら動きはじめる事や、ボタンを押して動き始める事を1アクションて言ってもいいし、ドラッグなどをそう呼んでもいい。あなたの頭の中で発生するであろう作業時間と費用を伝える事が重要。
3)更新後、直して、追加して、写真1枚だから
これは、完成後は住宅と同じで、リフォームと同じように価格が発生する事を確実に伝え、その細分化した価格表を作っておくべきだと感じます。
顧客にとって、なにがわからないと言えば、何をしていくら掛かるのかがわからないのです。
これを明確にする事は、一つの親切だと私は思います。
4)完成間際にやっぱりこっちのサイトみたくして
これは、制作フェイズを必ず作ることで回避できます。
フェイズ1
デザインカンプ確認。サイトカラーとレイアウトの確認。
レイアウト、サイトイメージカラー変更は次のフェイズ2までしか変更が出来ない事をさりげなく伝える。
サイトイメージカラーは全体的な支配をしますので、画像パーツなどの修正作業が発生する為。
フェイズ2
サブページやメニュー、ヘッダーメニューの確認。
フェイズ1の修正はここで終了しておきます。ここで、フェイズという重要性をしっかり伝えます。
フェイズ3
Flashや動的な動きをするプログラムの仕様確認。
フェイズ4
文章や、画像などの確認。
このフェイズを導入する事によって、一度作成しきったものは、なかなか修正できないのですよという無言の圧力をかける形になります。
何よりも、フェイズを戻ると言う事は、ものすごい精神的コストが発生しますので、このあたりをきっちり説明する事が大事。
一つ一つのフェイズを、しっかり顧客とすり合わせる事は、大事なコミュニケーションでも有り、クレーム防止にもなるのです。
5)画像いっぱい使って!
画像や写真は提供してもらわなければいけません。
ただウェブからコピーしたものを渡された事も有りますが、これは以前のエントリで言った通り、著作権に反する画像を利用して発生するいかなる問題も、全て顧客に発生する事を伝えます。
その上で、写真が無ければ、購入を促します。
また、写真ならまだいいのですが、紙面などのプリントされた資料からの取り込みは、きっちりスキャンと画像加工料を請求しなければやっていけません。
自分の身を守る為にも細かいサービス価格表を作るべき(かも)
プリントされた資料の利用は○○円とか、写真は○○円とか。
動画の撮影に○○円とか。お問合せフォームは○○円とか。
1ページ基本料○○円とか。
この時、請求する金額は、一体それに対して何時間掛かるのかと言う点を考えれば、おのずとその費用は見えるはずです。
このあたりは、相場価格一覧表というありがたいページを顧客にみてもらいながら、話を進めるのがベターかもしれませんね。
こうした細分化した価格表がある事によって次のステップ。
パック販売が可能になるのです。
ウェブ制作をする上で、この作業はこれくらい時間がかかり、この作業はこれくらいという費用を、まずは細かくチェックしてみはいかがでしょうか。
少ない中でも、納品するクオリティを少しでも落とさない為に、そして、キチンと利益を出す為にも、こうしたチェックは重要だと私は改めて感じました。
それでは。
また。
(前回のエントリを整理したつもりが別物になっている気がする・・・)