WEBデザイナーがホームページビルダーを使わないワケ
また、ビルダーを使っている方を批判するわけでもありません。
ただ、ネット上で知り合ったホームページ作成業者や、SOHOでホームページの作成に営む友人と、私のお話です。
まず、みな口をそろえて『ホームページビルダー』は絶対使わないといいます。
これはWEBデザイナーのプライドの一つなのでしょうか?
中には非常に批判的、攻撃的な人も多く、ビルダーを使っている=ホームページの初心者だという意見が多いですね。
そのほか6つほど使わない、使いたくない理由がありましたのでご紹介しておきます。ニュアンス的な表現ですがご了承ください。
顧客の中には『HTMLのソースの表示』を見る人が居ます。
そんな方にぽろっといわれた事があるのがこれ。
プロに頼むということはお金が絡みますので、だれでも作れるようなツールを使っていると思われるのは致命的。
2)儲かってないと思われる。
とりあえず高価なDreamweaver(DW)をだいたい使っていました。
ソフト単体の価格が全く違うことに驚きます。
3)出来上がったHTMLが汚い。
そうなんです。これが一番の理由です。
最新のホームページビルダーはわかりませんが、昔は<TBODY>という全くわけのわからないタグが自動挿入され、色々とそのタグについて調べたものです・・・。
調べた時間は無駄でしたが。
こういう必要のないタグがなぜか非常に多く、お客様へ納品する作品としては恥ずかしくて出来ませんとまで言われてます。
4)あまりに簡単に何でも出来るその裏では、ひどい事がおこっている。
ホームページビルダーの謎の機能『なんでもレイヤーモード』。
なんでも好きなところに、好きな画像を張ったり、文字を書く事が出来る、すさまじい機能です。初心者にとっては大変よい機能だと感心してしまいます。
ところが、もし、WEBデザイナーを目指すなら今すぐこの機能を使うのをやめましょう。
自動的に生成されるタグは、SEO対策に大きなダメージを与えかねません。
やめ時は、SEOという言葉の意味を理解して、ホームページに集客効果を出そうと考えたときがベストではないでしょうか。
5)CSSや、その他様々なHTMLタグ以外の機能が圧倒的に少ない
ビルダーを使わないWebデザイナー達は、基本的にCSSによるサイト構築です。
もっとも簡単な例で言うと『デザイナー』という字を赤くしようと思って、DWで色をつけると自動的にCSSが生成され、以降赤い字はそのCSSを適応して使おうとします。
なれてくれば、それらは全て.CSSファイルに入れて、どのHTMLからでも呼び出せるサイトカラーにしてしまうことでしょう。
ところがビルダーは違います。赤くしようとしたら
<font color="#CC0000">デザイナー</font>
という具合に、一つの文字に必ずフォントタグを挿入したがります。
赤い字を使おうと思ったら、必ずフォントタグがついて回るのです。
ちょっとした機能の違いですが、つもりつもれば機能の違いは、時間短縮に大きな影響がでるそうですね。
6)プロはソースも美しくしたい
ビルダーを使ってタグを全くいじらなければ、ネットで俗にいうゴミタグと呼ばれる意味のわからないタグが沢山生成され、美しくない『ソースデザイン』になるんです。
頭が下がる思いです。
なるべく私も美しくを心がけていますが、結構大変なんですよね。
DWで作ってもこれは意識しなければ美しくならないと思いますし。
また、DWのような見ながら作成ツールではなく、メモ帳が強化されたようなツールも多くあります。
そういう方は、ピクセルで大体のWEBの形が見えているといっていました。
なかなか出来るものではありませんね。
こういった理由を見るとかなりビルダー批判に聞こえてしまうかもしれませんが、初心者にとってホームページを作るきっかけになるビルダーツール郡(WEBアートデザイナー等の画像編集ソフトも同梱されている)は非常に高い評価が出来ると思います。
私も6年前に使っていましたしね。ビルダー。
すこしずつ作成になれていくと、そのとき初めて自分のソースに恥じらいを感じるようになってきたのも事実ですが、今の私があるのはビルダーのおかげでもありますので、ホームページ作成に関心のある方は是非とも試してみてくださいね。
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