ブロガーの記事は、食事と一緒である6つの理由
ですが、最近になって特に、人のブログのエントリーなどを見て回っているときにうすうす感じていたのですが、情報とは食事ではないかと考えるようになって来ました。
RSS購読を始めてからというもの、人の思考によって書き出される考察エントリや、面白エントリ、技術系エントリを見ていると、たまにおなかがいっぱいになる錯覚に陥る事があります。
タイトルに釣られ、がっかりしたこともあれば、なんだかとても満足するようなエントリなんかもあり、日々情報と触れ合ううちに、情報を食すことが日課となっています。
皆さんはどうでしょうか?
1)書く事は読むことから始まる
ブログを始めて数ヶ月は、他人のブログなど一切見なくても記事が書けるし、ネタなんてたくさんあると思っています。
ですから、最初のうちというのは、あまり他人のエントリなど読みません。
ところが、ある程度の期間を過ぎると、どうがんばってもネタが無くなり、書けなくなる時期が始まります。
多くの人はこのあたりで挫折してしまって辞めてしまったりする人がいますが、ブログの本当の楽しみは、ここからスタートすると言っても過言ではありません。
つまり、ブロガーとして半年以上ブログを更新し続けている人は、確実に他人の情報を食すようになってきますし、情報を調理し始めるのです。
食事を取り、栄養を蓄える事が、ブロガーにとって必要だと言える部分です。
美味しい料理をだすブロガーは、ほぼ他人のブログを見ていると言えます。
2)読めば読むほど味がわかるようになる
例えば、たった一つの情報をとっても、数多くの人がレビューしたり、紹介したりしています。
そうしたある特定の1つの情報を食材と考え、それを多くの人たちが『調理』して、また違った情報として排出します。
この食材をそのままリンクで紹介したりする人もいるわけですが、『調理』された情報にかなうわけがありません。
つまり、ブロガーとは料理人と同じような存在ではないかなと言えます。
もちろん扱う食材は、『情報』です。
情報の先頭を走るのがニュースサイトであり、そこから様々な調味料を加味して1つのエントリとして仕上げたりします。
また、自らオリジナル料理を作り出し、その料理が美味しければ、より多くの人に調理されたり、紹介されたりする事になります。
ですから、専門知識の豊富なブロガーは、オリジナル料理を作る力が強いため、有利であると言えます。
3)人それぞれの味付け
味付けなんかは人それぞれで、例えば昔、沢尻エリカの問題発言が勃発したとき、批判をブログで書いた人もいるわけですが、そんな中、それをネタに、クオリティの高い面白記事に仕上げたココロ社さんなど、すばらしいシェフではないでしょうか。
こうした他人が行う情報の調理方法を、日々見て回る事で、少しずつですが、情報に対して、満足、不満などの感情を抱くようになると思います。
この経験こそが、料理人としての下済みとなり、自らのレベルを向上させるものとなると感じます。
4)まずい情報もあれば、美味しい情報もある
現実社会においても、美味しくない食べ物もあれば、美味しい食べ物もあります。
特に、飲食店などは、やっぱり美味しいお店に行きたいわけで、美味しくないお店には行きたくないのです。
これらを判断する基準と言うのは、基本的にまず『食べる』事です。
それ以外に、口コミという方法で調べ、どのお店に行くのかを決めるわけです。
ブログの世界もやっぱり同じく、面白い、役立つ、助かるといった、美味しい情報があるブログには、お気に入りに登録したり、RSSを登録し、その人が生み出す料理を全て食べたくなります。
もちろん自分の興味の無い料理は食べませんが、興味深いものがあれば食してしまうでしょう。
逆に、不特定多数の人がその考察を見たときに、なんらかの刺激を受ける事ができなければ、そのブログにはもう訪れないかもしれない。
こうして考えると、いかに自分の情報が美味しく仕上げる事ができるのかと考えるのは、一つの料理人の思考と重なるのではないかなと。
また、人の情報を見て回ると言う行為は、同時に、自分自身のブログを書く為の重要な食材仕入れ作業にもなります。
5)一日に食べる量は一定
例えばあなたのブログに訪れている人が、あなたの情報をいつも食べていたとしても、その人が一日に食べる事ができる情報と言うものには、限りがあります。
何でもかんでもバクバク食べてられません。
他のブログのエントリを見て周り、既におなかいっぱいで、疲れているかもしれません。
まさに食事と同じような感じではないでしょうか。
6)ただのリンク集的ブログでも、シェフの腕が試される
情報の伝え方や、考え方、考察、洞察力、切り口等、ブロガーが100人いれば、100通りの食事が存在します。
ところが、そういったブロガーからRSSを食す理由の多くは、その人が紹介する情報そのものに興味があるか、もしくは、その人が考える思考に興味がある、又は、その人が好き、という理由がほとんどではないでしょうか。
ですから、その人が紹介するから面白いという事も多々あります。
ただのリンク集のエントリを日々書き続けている個人ニュースサイトでも、結局は、その人のニュース判別能力を見ている可能性が高いのです。
考察など無くても、美味しい料理を出す人はたくさんいるということですね。
このように、ブログ業界は料理人がいっぱいいる
日々生まれる情報は、食べるたあと、何度も見る情報もあれば、一度みて終わりと言う情報も多々あります。
ブログのエントリは基本的におかわり自由ですが、食べては次の情報を探すという行動を繰り返すのが基本ではないでしょうか。
昨年の11月に読んでいるブログを紹介した事がありましたが、これは美味しい料理を作る料理人を紹介したのと同じ事なのかなと、今になって思うようになりました。
最近こうした行動を繰り返すうちに、
だんだんとFEEDがFOOD(食事)に見えてきてならない今日この頃です。