『プログラムを覚える魅力がいまいちわかりません』という質問に解答
たぶんプログラムという分野では、私なんか明らかに低レベルの方なので、dankogai氏や小野和俊氏の方が、きっと的確なアドバイスをされそうですが、私なりの解答を書いておきますね。プログラムを覚える魅力がわかりません。
私はhtmlでホームページを作り、ある程度フリーのショッピングカート等を利用してショッピングサイトを作ったりしています。
更新も、無料ブログで行っています。
トップページにそのお知らせリンクを貼るだけなので、特に問題はありません。
Yamadaさんのブログで紹介されているようなジャバスクリプト等を使えば、なんとなく見た目もしっかりとしたサイトが出来上がります。
先日記事ハードの進化からソフトウェアの進化へ、その次はどれだ?でも書かれていますが、フリーで使えるECキューブ等の大規模アプリケーションがたくさんあるため、1から覚えて開発する必要も感じられません。
ですが、このままでいいのかどうかも今のところわからず、Yamadaさんに、プログラムを覚えておいた方が言いという理由みたいなのがあれば、ご教授願いたいと思います。
(ご本人様にブログ公開の許可済)
結局、楽をしたいのです
結局のところ、私はPHPを使う理由というのも、自分やクライアントが楽になるからです。
例えばMさんがブログを書いて、本体のサイトでトップページの更新をしていると書かれていましたが、RSSパーサーというPHPを使えば、一々トップの更新をする必要がなくなります。
自動的にトップページのお知らせ部分が更新されるからです。
(これも無料サービスがあるので覚える必要は有りませんが・・・)
また、ヘッダーやフッター、サイドバーといった、各ページに必要であろう雛形は、どのページにも必要とされますが、これらをhtmlで書いていたら、修正が異常に面倒になります。

PHPのインクルードだけでも覚えれば、ヘッダーを1ファイルにする事が出来ますので、メンテナンスのしやすさが向上します。

たったこれだけでも、企業ではフレームはご法度になりつつあるので、便利です。
情報のカード化が可能
プログラムと切って切り離せないのはデータベースです。
何かアクションがあれば、それを保存でき、また、こちらがデータを保持する上でもデータの整備が出来る為、非常に便利です。
以下は、検索エンジンのごく当たり前の説明ですが、このあたりがデータベースを持つサイトと持たないサイトとの違いなので一応書いておきます。
例えば、ぐちゃぐちゃになったトランプの、スペードだけ取り出したいと思っても、データベース化しておくことで、簡単に抜き出せます。
また、検索する事が可能になるので、スペードのAだけが見たいという人が居れば、それだけが抜き出せます。
こうして、データをカード化することで、ユーザーが求めているものに対して、的確な情報を提供できるようになります。
趣味で、外食が大好きなクライアントが居たとします。
その人用のフォームを作り、データーの入力作業を極力簡潔なものを作ります。
世の中にはブログすら使えない人も結構多いのです。
これを外食するたんびに書いてもらいます。ジャンル(選ぶ)
ラーメン/そば/パスタ/肉/野菜/スイーツ
味(選ぶだけ)
★/★★/★★★
カロリー(選ぶだけ)
低そう/普通/高そう
住所を書く
お店の名前を書く
一行コメント
写真(アップローダー)
これがトランプのように、カード化されるという意味です。
この1店舗データを365日毎日つけるとなれば、htmlで作ると、365ページ作る事になります。
この作業においては、たいした変わりは有りません。
カード化は、ここから違いが現れるのです。
htmlで作った場合。
それら365ページに対するリンクページの作成が異常に面倒なのです。
ラーメン店だけが見たい、スイーツだけ見たい、そう思うユーザーが居ると考えて、ラーメンのジャンルのページを作らなければなりません。スイーツのページを作らなければなりません。
★が3個の店を知りたいユーザーも居ます。
そのユーザーのために、★3個用のお店をリストアップして、そのページも作らなければなりません。
住所も、札幌だけ見たい人もいれば、旭川だけ見たい人も居ます。
そのユーザーのために、また同様のページを作らなければなりません。
物理的に、同じお店が、札幌のページにも出て、★3つのページにも出て、スイーツのページにもでるお店があれば、更新作業が異常に大変です。
ですが、プログラムを使う事で、1ページ作っておけば問題がほぼ解決します。
あるプログラムページに対して、あるキーワードを送信すると、そのキーワードが含まれるカードのみを抽出するプログラムページを作るだけなんです。(言ってる事がわかりにくくてすいません)
例えば検索フォーム等から、『ラーメン』と入力して検索すると、『ラーメン店』のみが現れ、さらに、★の多い順番で表示するという事も出来るのが、情報カード化の利点です。
また、検索結果から、その単独店舗のページへジャンプして詳細を見せる事が出来ますが、その詳細ページも、プログラムなら365ページもいらず、1ページ作れば終わります。
入力フォームの入力が終わると同時に、雛形に収まったHTMLページを自動的に作る事も可能です。

ここからさらに、その1店舗に対する、他のユーザーの評価ボタンなどをつけて、より情報の精度や密度を高める事も出来ます。
独自データ化は他のシステムにも使える
外食好きのための独自データというのが一つ出来ると、次に、スナック好きの為の独自システムを開発した時に、掛け合わせて使う事が出来るようになります。
この地域のスナックの回りには、こんなお店があるという紹介も可能になるわけです。
カードは一つのトランプセットともう一つのトランプセットを組み合わせて使う事が出来るようになり、より濃い情報を保持する事が出来るようになるのです。
儲けようと思って勉強したらきっとつまらない
最終的にプログラムで何をしたいという目的がないと、結局覚える必要性なんて言うのはありませんが、個人で何かする場合など、プログラムがあれば、htmlでは作りきれない膨大なページを持つ事も出来ますし、更新も楽になるし、メンテナンスも楽になります。
現在ではブログシステムがしっかり出来ているので、それを使うだけでも解決してしまうんですけど、データベース化は、後々の財産になるとは思います。
こんなところでしょうか。
長々と書きましたが、ぶっちゃけていうと、私は書いたものが動くっていうのが楽しいんですけどね。
自分でデータベース持たなくてもAPIとかもあるので、勉強してみるのも楽しいものですよ。
以前公開したeTubeっていうYouTubeのAPIを利用した動画サイトも、10時間ほどの制作時間で作れましたので、個人でサイトを作る時、プログラムできたほうが、作るサイトの幅が広がりますので、オススメです。
ここだけの話、全盛期で月間40万PVあったサイトですが、月3000円の広告売上げしか有りませんでした。(現在は広告が変わりさらにダウン)
webサービスは開発は楽しいですけどよほどの事がないと儲かりません。
もしも勉強するなら、こんなサービスを作ってみたいという想いを持ってから始めてみるといいですね。
儲ける為とか稼ぐ為にプログラムを勉強するのは、きっとつまらないので途中で萎えるてしまうでしょう。
また、こんなものを作りたいという想いが持てないのなら、勉強しても続かないかもしれません。
まずは、Mさん自身、作りたいものが見つからなければ、覚える魅力も無いという事です。
こんな話しか出来ませんが、ご参考までに。
それでは。また。
追記
かの有名なZAPAさんからもアドバイスをいただけましたよ!
プログラムを覚える魅力がいまいちわかりません…
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