仕事なにしてるの?え・・・リネージュ2?は?w

web上で知り合った人が、1年半にわたり、リネージュ2というMMORPGでリアルマネートレードを使って生活した人が居ました。
たまたまメッセンジャーで会話してたら
『前仕事何してたの?』
『リネ2』
『は?w 詳細plz!』
うん百万という単位で稼ぎを出したものの、色々詐欺にもあい、最終的にBANされ(アカウント削除され)度重なるBANと出費が原因でRMTという夢から覚めた男の物語。
はじめに
断っておきますが、RMTは現在、各サービス提供会社が定める規約によって(提供会社によって規約が違う)、ゲームのバランスを著しく崩したりすることから『営業妨害』として訴えられる可能性がある違法性の高い行為である事を、あらかじめ認識していただきたく思います。
(現在RMTの行為自体では違法とならないが、それ以外こじつけ理由で捕まるケースは多数)
また、細かい稼ぎテクや、どのRMT業者を使ったかについては、割愛させていただきます。
それらを踏まえた上で、一般の生活ではめったに出会わないであろう情報として、受け止めていただければと思います。
オンラインゲームとRMT
MMORPGとは、数百人~数千人がオンラインで同時に参加できるロールプレイングゲームの事。
仮想世界を沢山のユーザーとコミュニケーションを取り合い楽しむゲームです。
RMT(リアルマネートレード)とは、その仮想世界の通貨を、現実のお金でトレードする事を言います。
このRMTにはかなり古い歴史があり、1999年に、日本初の仮想通貨現金取引サイトが立ち上がり、そのサイト名が『リアルマネートレーディング』だったことからリアルマネートレードと呼ぶようになったという説があります。
2004年から2005年にかけて、スマトラ島沖地震の救済募金として、ウルティマオンライン上にて仮想通貨の募金が行われ、それらをRMTによって現金化し、約3000ドル(当時33万程)が赤十字に寄付された事で、その存在が比較的一般化された。
2006年には、ラグナロクオンラインの管理者である社員が、仮想通貨を作り出してRMT業者に販売。
総額3000万円にも上る利益をだしていた。
しかし、RMT行為に関する規制法が国内にはない為、あくまでも不正アクセス行為として逮捕された。
問題のリネージュ2についても、とある私立大学に通う中国人留学生が、大学にも通わずにリネージュ2とリアルマネートレードをし続けて、およそ2年間で1億5000万円を荒稼ぎしていた。
結果、入国管理法違反、いわゆる資格外活動によって2006年に逮捕された。
現在、海外からの出稼ぎとして、オンラインゲーム市場はまだまだ荒れた状態となっている。
海外からのアクセスなど、日本国内のゲームに接続できないように規制しているゲームが多い中、それらを日本国内に専用サーバーを立て、それを中継してゲームにアクセスできるようにしている中間業者や、中間代理人まで裏商売として存在する。(これは完全な違法行為)
2007年には、中国人留学生がこの方法で自宅に鯖を立て、電気通信事業法違反によって逮捕されている。
さて、そんな中、2007年12月から2008年5月にかけて一人の男がRMTの世界に飛び込み、度重なるBANと戦った話を聞かせてもらいましたので、話のネタにどうぞ。
はじめは購入から始まった
最初にRMTを知ったのは、とにかくお金(リネ2通貨ではアデナと呼ばれる)が全てを仕切っているといっても過言ではないリネージュ2において、アデナを購入する事で、狩りの性能が格段にあがる事に気がついたのがきっかけだったという。
次第に周りとの差が、アデナによって生まれ、一つの優越感を得るようになった。
また、男は普通のサラリーマンだったが、次第にリネージュ2にはまり、仕事をやめ、いわゆる廃人と呼ばれる人となった。アカウントを5つ所有し、5人のキャラを同時に操作する事で、狩の性能を格段に向上させていった。
リネージュ2は1アカウント月額3000円。5アカウントで月額15000円の固定費用がかかっていた。
貯金として300万あり、それらをアデナに変換したり、生活費の足しにして生活していたという。居住地は実家だったそうだ。
この300万はなんと6ヶ月で残り90万を切ったという。
ところが、現金をつぎ込み、アデナでギタギタに強化したキャラクターは、最終的にものすごい額のアデナを稼ぐレベルに到達したとき、初めて『アデナ販売』を行うようになった。
1ヶ月で14万の収入が発生した
とにかく稼ぐ為に狩をし続けた。
それらをせっせと現金化し、ついにその結果、一ヶ月で14万もの現金が、彼の元に届いた。
男はこの現金に夢を見てしまった。
この収入を元に、彼が打った次の策が、ハイスペックPCといわゆるBOTアプリケーションの購入だった。
BOTってなによ
私もMMORPGをやっていた口なのでBOTについて聞いた事はあったけど、どんなものかは実際に話を聞くまで知らなかった。
簡単に言えば、狩りや、生産といった、おおよそ人が手間であろう作業を自動化するものです。
まずBOTには外版と呼ばれるものと、内版と呼ばれるもの、2種類の区分けがあります。
通常、オンラインゲームをするからには、クライアントアプリケーションをダウンロードして、ゲームをするときにクライアントを立ち上げます。
外版とは、このクライアントを一切使わずに、不正なパケット送信を行い、キャラクターを操作するものです。
内版とは、クライアントを立ち上げ、そのクライアント上で物事を判断し、キーボードや、マウスなどを自動的に操作するものです。
今回男が手に入れたのはこの外版ツールです。
他のツールは知らないので、とりあえず彼が使っていたツールの話では、ツールを起動し、ログインするとキャラクターを中心とした真上から見たようなドラゴンボールのレーダーみたいなのがあり、そこから敵の位置、アイテムの位置、障害物の位置などを分析、識別している。
ようは、リネージュ2サーバーから送られてくる情報を、クライアントで受け取るのではなく、そのツールで受け取り、処理するという代物です。
敵のレベルや、配置、他のユーザーとの区分けなどをシステムで行っていますが、ビジュアル的にはドラゴンボールレーダーなので、PCにかかる負荷が死ぬほど軽い。
その結果、ハイスペックPCにて、実に10アカウントを同時に作業させる事が可能になったそうです。
BOTにより、彼が寝ている間にもどんどん稼ぎます。
BOTの機能
BOTツールには、様々な機能が備わっており、聞いてもよくわからないのですが、以下のような機能が備わっているそうです。
→オートログイン
回線が切断しても、設定した時間ごとにログイン処理を繰り返す。
→オートレベルダウン
指定したNPCに攻撃して、自殺する機能。意味がわからない。
→オートバフ
指定した時間ごとに、指定した強化魔法みたいなのを使えるようにするらしい。
→アイテム選別機能
自分が倒した敵からでたアイテムのみを拾うのに使うらしい。
→敵識別機能
特定の敵だけを攻撃したり、どこに敵がいるかを識別して探しに行く機能。
→GM対策機能
GMが近づいたら、ログアウトしたり、なんかしゃべったり、内緒話をされたらログアウトしたり、なんか指定した動作をしたりする事が出来るらしい。
→ユーザー対策機能
プレイヤーキラーされそうになったら(攻撃されそうになったら)攻撃し返したり、ログアウトしたり、しゃべったりさせる事が出来るらしい。また、PTに誘われたり、トレードされたら、それらを自動で解除したりする機能。
→露天販売繰り返し機能
同一の場所で、露天と制作と販売を材料が続く限りし続けるらしい。
→なんかあったら村帰還機能
討伐(収集?)クエが終了したり、重量がオーバーしたら自動で村に帰還する機能らしい。
もういたれり付くせりっぽいですね。
男はこの夢のツールを使い、5ヶ月間で総額520万荒稼ぎしたそうです。
そして翌月、このツールが一切使えなくなったという。
不正なパケット送信によってキャラを動かす為、比較的BOTだという事がばれ易く、このツールに対する規制は年々強化されているそうです。
男はさらに高額なBOTを購入、はたして・・・
それだけの収入が一気に無収入に転落したことにあせりを覚えた彼は、高額な新たな外版BOTツールを仕入れた。
ところがその活躍も1ヶ月で終了。また使えなくなったとの事。
さらに翌月、ついに10アカウントBANという状態に陥った。
ここまでで約9ヶ月。
ここでRMTから手を引いておけば問題なかったのかもしれないが、ここから彼はどんどんお金を放縦しまくった。
第一に高レベルプレイヤーキャラがなければアデナが稼げない+他のアカウントを育てるのも大変。
そこでアカウント売買により、キャラを仕入れる事に。
高レベルなアカウントは約10万円近いらしい。
さらには、やはり狩り効率の為、多額のアデナで装備をガチガチにしなければならないらしく、50万という金額をつぎ込む。
実際は詐欺RMT業者が多数居るらしく軽く30万程騙されているらしい。
また、最初日本人とメールしていたのが、いつの間にか中国人っぽい人からのメールになったりして、話が通じない事もあったそうです。
次なるBOTツール 内版
ここで彼が手を出したのは内版BOTツールだ。
この内版BOTツールは、不正なパケット送信をしない為、向こうのサーバー側から見たら、BOTなのか人間なのか判断するのが非常に難しい。
その代わり、通常のクライアントを起動し、マウス、キーボードを自動化するだけのため、1PC1アカウントしか操作が出来ないそうだ。
だから3つのPCを使い、BOT化。
ところがこの内版ツール。
とにかく外版に比べると貧弱な機能しかなく、完全な自動化は出来ないそうです。
手間もかかるそうですが、とりあえずなんとか動くのでそのまま4ヶ月BOTプレイ。
実際の稼ぎは以前より少ないですが、約4ヶ月間でおよそ120万の稼ぎがあったそうです。
(出費を考えるとほとんど利益ないように見える)
そしてこれから!という時にBAN。
恐らく理由は、RMT業者との接触行為がばれてBANされたと言います。
やめられないとまらない
もうここまで美味しい汁を吸ってしまった為、またもやアカウントを購入をしてしまう彼。
が、実際は購入したキャラが、BOTによって育てられたものが多いらしく、そういうアカウントは購入してから1~3ヶ月でBANされるそうです。
また、RMT業者との接触後にBANされる事も多く、『BAN率0%とうたってるRMT業者のところでもBANされるから!』と申しておりました。
計7回にわたるBAN。
一度凍結したIDはそのIPもろとも凍結する為、串さし槍さし風呂敷かぶりでIPを変えて挑んだものの度重なるBANに疲れ、ついにRMTという夢から覚めました。
最後に彼に、RMTについて聞いてみた
RMTに興味を示す人に一言ください、そしてそのままブログに掲載させて!って言ったあと届いたメールが以下。
とりあえずメールそのまま貼っておきます。
だそうです。RMTで仮想通貨を得だすと、単に優越感を味わえるだけだが、あらゆるゲーム内での楽しい部分が全て作業になり、苦となる。それが楽しいかどうかは自己で考えてみた方がいいと思う。
上級者が己の優越感を満たす為に初心者に通貨を上げるのもこれに近い状態に初心者を追い込むから止めたほうがいいかも。
あと内版だろうが外版ツールだろうが、一度使い出したら、もうゲームは楽しくなくなり、なにかに追われるような感覚に襲われる。これを一度でも知ってしまうと、他のMMOも全く楽しくなくなる。
数あるRMT業者が居るが、みんな中華だと思ったほうがいい。
即決!迅速!とかのたまうやからだろうとも、やつら、約束の時間に平気で来ない。
諦めて違う事してたら、
【約束 の時間に 居ない 困ります、迷惑がかかりました】
とか、本気で意味不明なことを平気で言って、お金を騙し取ろうとしてくるから気をつけろwwww
最近は垢削除される確立もめちゃくちゃ高い。
RTM業者と接触しただけで1ヶ月で垢削除されたりする。
【BAN率0%】うたってる業者も普通に削除されるし、やつら普通にこっちがRMTに金流す為だけにゲームしてたら、それに気付いて仮想通貨を現金化してくれなくなる。
そしてお決まり文句が、単価の鬼安い業者サイトを紹介される。
お前ら絶対グルだろwwwwwってなる。
あと、これだけは言わせてくれ。
中華の奴らはなんでBANされねーんだよwwww
ひとまずRMTに夢を見た男の物語はこれで終了です。
彼は現在、サラリーマンに復帰し、普通の生活を送っています。
皆さんも、買うも売るも、よくお考えになってくださいませ。
それでは、また。