ホームページを作る人のネタ帳

YahooとGoogleからの訪問ユーザーの違いと特性

GoogleとYahooユーザーの違い

2006年にWebSideStory社が行った調査でGoogleユーザーよりもYahooユーザーのほうが商品を購入する確率が高いと言うことは結構有名な話でもある。

3年前に適当に作った、主要検索エンジンからの訪問者別購入率を調べるツールも、この上の話と同様の数値を出している。

しかし、年を重ねるごとに、Yahooユーザーの商品購入率が増えていると言うことに気がついた。

Googleはさらに減少傾向


統計を取る仕組みはものすごく簡単な仕組みで、PHPで作ったものです。
訪問して来たユーザーのひとつ前の訪問先を調べ、それが検索エンジンかどうかをチェック。

そのユーザーに対して、PHPでsessionを発行するというもの。
sessionを発行したユーザーの行動情報はこちらでわかるため、どのページを閲覧する傾向にあるとか、どの文字をクリックしやすいかという統計が取れます。

また、どの検索エンジンから来た訪問者が何を買ったかというのももちろんログとして採取することができます。

2006年時点で、制作した24サイトに仕掛けたそのアナライザが訪問したユーザーの購入率を出した回答は以下の通り。
サイト規模は、最大販売単価10万以下、一日のユニークアクセス数が500~1000のサイトを対象に調べたもの。

2006年
  • MSN 4.1%
  • Yahoo 2.9%
  • Google 2.1%

2007年
  • MSN 3.7%
  • Yahoo 3.3%
  • Google 1.81%

2008年
  • MSN 3.8%
  • Yahoo 4.1%
  • Google 1.6%

Yahooのほうが上伝説は、実は昔MSNの方が上だったりした。
しかし去年はこの数値をひっくり返し、Yahooがダントツのトップになりました。

Googleは年々下がってきているのがわかります。

ではGoogleユーザーは買い物をしないのかと一言では言えない現象もある。


Googleユーザーは買うときは買う


上記はショッピングサイトの統計ですが、アフェリエイトのサイトやブログとなると微妙に数値がかわったりする。
というのも、Amazonの売り上げは、Yahooユーザーが多く訪れるサイトにくらべ、Googleユーザーが訪れるサイトのほうが売り上げが高いのです。集計したサイトはたかだか9サイトなので、正確とはいえませんが、実際にそういう数値を見ると、なんだかよくわからなくなってくる。

これはあくまでも私の仮説ではありますが、Yahooユーザーはブロガーが紹介する商品よりも、きちんと運営されているショッピングサイトに安心感を覚える可能性が高いのではないでしょうか。

また、Googleユーザーの特性上、検索がメインの為、その商品と出会う場所というのが『ブログ』がメインになっているのではないかと感じます。


YahooとGoogleユーザーがクリックする物の違い


訪れたユーザーの行動を見ると、YahooとGoogleのユーザーの質は大きく異なっている。

というのも、サイトを訪問したユーザーが、『次に何をクリックするのか』という点が、その二つの検索エンジンから来るユーザーによって、大きく異なるのです。

Yahooユーザーのクリック傾向
  • 一番大きなバナー画像
  • セールというテキストを含むリンク
  • テキストが書かれているつやのある画像ボタン

Googleユーザーのクリック傾向
  • セールというテキストを含む画像
  • ランキングというテキストを含むリンク
  • 商品の画像

そう。グーグラーたちは、ランキングが大好物なのです。逆にYahooは大きな画像に興味を持つという傾向があります。


どちらの訪問者も同様にクリックしてしまうリンク


二つの訪問ユーザーも逃れられない魔のリンクがありました。
それは以前書いた事もありますが、日本人女性です。

単に、こちらを見ているようなビジネス風OL女性を使うサイトは結構ありますが、それは地味に効果がありません。

何かをしている風景でさりげなく女性の顔が見える画像。

これが凄いです。

安易に女性がこちらを見ている画像に比べ1.7倍近くクリックされます。

以前書いた居酒屋では、楽しそうに飲む風景、働いている女性風景などが、最もクリックされる確率が高かいとのこと。

クリックするともしかして拡大して見れるのかという期待感というものなのでしょうか。
もちろんですが、アダルトはNG。また、セクシーである必要も全くありません。

画像はとくに大小問いませんが、小さい顔写真というのも絶大なクリック誘導効果があります。

小さい顔写真は、キャプション効果として広く使われていますが、こちらももしかしたら拡大されるかもしれないという期待感があるのかもしれません。


女性は『美容・ヘルシー・芸能人』に弱く、男性は『よくわからない』


余談ではありますが、PHPでのsessionというのは意外と便利で、例えば、トップページに、女性の方にはこんなアドバイス、男性の方にはこんなアドバイスという二つのリンクを設置する。

その訪問先で、sessionを発行すると、以降、女性と男性の行動や傾向がわかります。
女性にとって最も破壊力のある単語は、美容、ダイエット、芸能人が使ってた、という3つの単語だったというのもその結果でわかります。

男性は、もう全然わかりません。色々調べるのが好きな傾向があるといったほうがいいのかもしれません。

もちろん正確性でいうと微妙です。男性が女性のアドバイスを見れば、その男性を女性として見てしまうので、あくまでも統計上の参考にしかなりませんが、こうした傾向と対策は、結構いろんな場面で使えます。


まとめ


ショッピングサイトはやっぱりYahooユーザー向けに。
ビジネスブログはGoogleユーザー向けにするのがいいのかもしれない。ブログはどっちにしてもYahooにあまりひっかからないし・・・。
ちなみにMSNの購入率が高くても、人がほとんど流れてこないのでMSN向けにする必要があるかどうかは微妙でございます。


それでは。また。

@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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Comments 1

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waka00ww  

すげー!

ナイスなデータをどうもです。
ネットショップ的には、
「Googleだまれ、ヤフーやっほー」
な感じかもしれませんね?

それと、男性の件ですが、
個人的に男性の多様化が進んでいる気がしてます。
早い話、草食男子の台頭でエロがキラーじゃないっていう。

2009/04/06 (Mon) 21:43

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