C-team式バナー戦略はGoogle式と似ているし、ソーシャルバナーと言う新広告でもある
2009年04月17日 公開
C-teamで作るバナー広告の効果がスゴすぎてひいた話に書かれているのが今注目のバナー広告についてなんだけど、前々からリクルートがやってて面白そうだなぁともっていたら、まかさのけんすうさんが関わっていて驚きました。
みんなのクリエイティブエージェンシー:C-team
このバナーのやり方が興味深いというのはありますが、実際これ、Googleのそれと考え方は一緒ではないだろうかと感じた。そしてGoogleが味わった苦痛も今後訪れてくるのではないかなぁという心配もあります。
また、一番の肝は、『バナー』に参加するっていう事が、より広告の面白さを演出しているように見えます。
詳しくはけんすうさんのブログに掲載されているのですが、まず数多くのバナーを登録したクリエイターが作成します。(200個くらいらしい)
それをランダムで表示し、効果のあるものをより多く表示するように変更していくアルゴリズムがあり、その結果どのバナーが1位で、どのバナーがビリなのかまで判別がついたりします。
クリエイターは、この順位によって報酬をもらうというシステムになっています。
1位~5位くらいまで報酬がもらえたりなんだりします。
クリック率に関しても、通常の2倍以上いくものもあり、コストの面で考えると、その報酬をクリエイターにわけでも、クライアントにも利益が出るため、非常に広告効果の高いものになるそうです。
実際バナー広告は私も作りますが、この方法に勝つのは難しい。
実際何個も作るというものなかなかできるものではないですしね。
クリックされやすい物がどんどん残っていくと言うの、そこに集計されるユーザーの動向がバナーを決めているということになる。
話を戻しますが、グーグルのデザイン部門トップのダーグ・ボーマン氏がグーグルを辞めた時に、ブログで公開されていた有名な話があります。
彼は、デザイナーとして画像のボーダー幅を3か4か5ピクセルかで言い争いになったときに『そんなにいうなら自分の主張が正しい事を証明しろ』と言われたそうです。
Googleでは、青を決めるにしても、45種類のグラデーションから、誰一人どの色が最適かどうかをインスピレーションで決める人がいないそうだ。
主張を証明するためには、実は必ずと言っていいほど『過去の結果』が必要になる。どの結果が最適であるという事を、前もって用意しなければならないほど、蓄積された過去の集計データが最重要となる。
こうした考えは、実はC-teamも同じで、その過去のデータを、『リアルタイムで放り投げて集計する』というシステムが支えているといっても過言ではない。いや、そういうリアルタイム集計から即座に反映していくという発想がそもそも面白い。
そこまでをシステム化させているわけですし。
Google検索窓で『そ、』とか『お、』と入れるだけで、過去の集計からそんな検索をしてきたであろう集計結果を返してくれる。これも同じように、リアルタイム集計からの反映という結果です。
データを元に、戦略を立てると言うのは、はるか昔から言われていることですが、データを集計し、それを元に表示を具体的に『システム』が変えて行くというのは、これからどんどん導入されるであろうシステムだと言えます。
上記サービスが語る中には、さらに深いシステムを構築する余地がまだまだ残っている。
ひとつがコンバーション率です。
実際に二つの広告があり、一つが100人中10回クリックされたが5人が買った。一つが100人中30人がクリックしたが2人しか買わなかった。こうなると、逆にクリックされることが目的のバナーは、実は不要だという事にもなる。
実はこれ、Googleが長い事味わってきた事でもある。
Googleの広告システムも、クリックされないものは廃棄されるようになっている。
一生懸命考えてキーワードを決め、クリックされるようなテキストを書き、高い単価でもいいから表示しよう。
そう考えて広告を出しても、クリックされないものは消されるのです。
悔しい思いをしてまた新たに広告を作り直す・・・。
ユーザーに認められない広告説明文以外がどんどん消えていった。
その結果が、一度GoogleAdSenseが死んだ時代。そう、約1年半前です。
GoogleAdSenseは、情報商材や、ライフハーバーといった特定の広告以外表示されないと言う事態に陥りました。
これらは人間の欲望をそそるような広告ばかりで、広告自体クリックされないものを排除した結果でもある。
当時は(今もあんまり変わりはしないけど)来る物拒まずのGoogle広告だったため、詐欺のにおいがぷんぷんするような広告がネットを覆い尽くしました。表示するブロガーたちも、フィルタの限界200件を降る活用しても、粗悪な広告ばかりが表示されていたのです。
現在は、Googleアナライザとの連携もとれ、コンバーション率の集計等もこなすようになり、データをもっとより幅広いところから集めている。
果たして1アクセスに価値があるのか、1売り上げに価値があるのか。
それぞれのサイトの目的によって決めていく事が重要であり、クリック率の高い広告がわかると言うだけでは、まだまだ手放しで喜べない段階でもあるかもしれませんね。
バナーと言うのはなれればなれるほど目に入らなくなり、存在すら感じなくなる。
こうしたバナーに、今一度目を向ける機会を得た。
また、クリエイターに登録したユーザーも、勉強のアンテナを伸ばすために、他のバナーも目に入るようになったのではないでしょうか。
私はこの面白いバナーを、あえて新しいバナーの形『ソーシャルバナー』と呼びたい。
多くのユーザーとの共有、制作、参加。
これがソーシャルでなくてなんだと言うのだろうか。
Googleとの大きな違いは、広告を作るのが1人ではなく、大多数と言うところ。
この広告の楽しさを共有するシステムは、非常に強い刺激を受けました。皆さんも今一度広告の楽しさが見えてくるかもしれません。
もしも気になったら、一度クリエイターになって見るのも悪くないと思います。
登録は以下で。
みんなのクリエイティブエージェンシー:C-team
それでは。また。
追記
アジャイルメディアが既に違うバナーでソーシャルバナーというーワードを使っていた。
みんなのクリエイティブエージェンシー:C-team
このバナーのやり方が興味深いというのはありますが、実際これ、Googleのそれと考え方は一緒ではないだろうかと感じた。そしてGoogleが味わった苦痛も今後訪れてくるのではないかなぁという心配もあります。
また、一番の肝は、『バナー』に参加するっていう事が、より広告の面白さを演出しているように見えます。
C-team式
詳しくはけんすうさんのブログに掲載されているのですが、まず数多くのバナーを登録したクリエイターが作成します。(200個くらいらしい)
それをランダムで表示し、効果のあるものをより多く表示するように変更していくアルゴリズムがあり、その結果どのバナーが1位で、どのバナーがビリなのかまで判別がついたりします。
クリエイターは、この順位によって報酬をもらうというシステムになっています。
1位~5位くらいまで報酬がもらえたりなんだりします。
クリック率に関しても、通常の2倍以上いくものもあり、コストの面で考えると、その報酬をクリエイターにわけでも、クライアントにも利益が出るため、非常に広告効果の高いものになるそうです。
実際バナー広告は私も作りますが、この方法に勝つのは難しい。
実際何個も作るというものなかなかできるものではないですしね。
クリックされやすい物がどんどん残っていくと言うの、そこに集計されるユーザーの動向がバナーを決めているということになる。
Google式
話を戻しますが、グーグルのデザイン部門トップのダーグ・ボーマン氏がグーグルを辞めた時に、ブログで公開されていた有名な話があります。
彼は、デザイナーとして画像のボーダー幅を3か4か5ピクセルかで言い争いになったときに『そんなにいうなら自分の主張が正しい事を証明しろ』と言われたそうです。
Googleでは、青を決めるにしても、45種類のグラデーションから、誰一人どの色が最適かどうかをインスピレーションで決める人がいないそうだ。
主張を証明するためには、実は必ずと言っていいほど『過去の結果』が必要になる。どの結果が最適であるという事を、前もって用意しなければならないほど、蓄積された過去の集計データが最重要となる。
こうした考えは、実はC-teamも同じで、その過去のデータを、『リアルタイムで放り投げて集計する』というシステムが支えているといっても過言ではない。いや、そういうリアルタイム集計から即座に反映していくという発想がそもそも面白い。
そこまでをシステム化させているわけですし。
Google検索窓で『そ、』とか『お、』と入れるだけで、過去の集計からそんな検索をしてきたであろう集計結果を返してくれる。これも同じように、リアルタイム集計からの反映という結果です。
データを元に、戦略を立てると言うのは、はるか昔から言われていることですが、データを集計し、それを元に表示を具体的に『システム』が変えて行くというのは、これからどんどん導入されるであろうシステムだと言えます。
上記サービスが語る中には、さらに深いシステムを構築する余地がまだまだ残っている。
ひとつがコンバーション率です。
実際に二つの広告があり、一つが100人中10回クリックされたが5人が買った。一つが100人中30人がクリックしたが2人しか買わなかった。こうなると、逆にクリックされることが目的のバナーは、実は不要だという事にもなる。
実はこれ、Googleが長い事味わってきた事でもある。
Googleアドワーズ
Googleの広告システムも、クリックされないものは廃棄されるようになっている。
一生懸命考えてキーワードを決め、クリックされるようなテキストを書き、高い単価でもいいから表示しよう。
そう考えて広告を出しても、クリックされないものは消されるのです。
悔しい思いをしてまた新たに広告を作り直す・・・。
ユーザーに認められない広告説明文以外がどんどん消えていった。
その結果が、一度GoogleAdSenseが死んだ時代。そう、約1年半前です。
GoogleAdSenseは、情報商材や、ライフハーバーといった特定の広告以外表示されないと言う事態に陥りました。
これらは人間の欲望をそそるような広告ばかりで、広告自体クリックされないものを排除した結果でもある。
当時は(今もあんまり変わりはしないけど)来る物拒まずのGoogle広告だったため、詐欺のにおいがぷんぷんするような広告がネットを覆い尽くしました。表示するブロガーたちも、フィルタの限界200件を降る活用しても、粗悪な広告ばかりが表示されていたのです。
現在は、Googleアナライザとの連携もとれ、コンバーション率の集計等もこなすようになり、データをもっとより幅広いところから集めている。
果たして1アクセスに価値があるのか、1売り上げに価値があるのか。
それぞれのサイトの目的によって決めていく事が重要であり、クリック率の高い広告がわかると言うだけでは、まだまだ手放しで喜べない段階でもあるかもしれませんね。
多くのクリエイターがバナーに参加すると言うのはとても有意義
バナーと言うのはなれればなれるほど目に入らなくなり、存在すら感じなくなる。
こうしたバナーに、今一度目を向ける機会を得た。
また、クリエイターに登録したユーザーも、勉強のアンテナを伸ばすために、他のバナーも目に入るようになったのではないでしょうか。
私はこの面白いバナーを、あえて新しいバナーの形『ソーシャルバナー』と呼びたい。
多くのユーザーとの共有、制作、参加。
これがソーシャルでなくてなんだと言うのだろうか。
Googleとの大きな違いは、広告を作るのが1人ではなく、大多数と言うところ。
この広告の楽しさを共有するシステムは、非常に強い刺激を受けました。皆さんも今一度広告の楽しさが見えてくるかもしれません。
もしも気になったら、一度クリエイターになって見るのも悪くないと思います。
登録は以下で。
みんなのクリエイティブエージェンシー:C-team
それでは。また。
追記
アジャイルメディアが既に違うバナーでソーシャルバナーというーワードを使っていた。