なぜジャンル特化型ブロガーの方がネームバリューがつきやすいのかを考える

芸能人やお笑い芸人、役者などの有名な方を除き、ごく普通の人でもブログを使う事で、ある程度多くの人に認知されるような小さいながらでもネームブランドが発生する事があります。
例えばその人が、ネットという枠意外で、既に有名人である場合は一般人とは呼ばない。
物差しとしては、その人がツイッターを始めたというだけで、数千というフォローされるような人は、既に有名人だといえます。
そうではなくて、それ以外の一般的なブロガーが運営するブログにおいて、ある程度ネームバリューのある人達は、何らかのジャンルで特化している人達が多いです。
では、なぜジャンル特化型ブロガーのほうが、ネームバリューがつきやすいのでしょうか?
深夜にとあるかちびとの中の人と
今回はスカイプにて、とあるA君という人が、どうしてもブログでアクセスを増やしたいということで、どこぞのとあるかちびと.netの中の人(高橋氏)とスカイプでお話をしていた。
テーマとしてはブログブランドについてお話していたのですが、共通して全く同じ答えを持っていた事に驚いた。
やはりと言うか、なんというか、
誰にも知られていないようなブロガーが成功するには、ある1ジャンルでまず突出するのが一番楽、と言うのが結論。
もちろん、そうでは無い人もいるし、何も考えずに目立っちゃう人だっているんだけど、これがアドバイスする中で最も堅実だと思う。
このブログでもしつこいほど言っているジャンル特化戦略です。
これに関して高橋氏は次のようにコメントしている。
ただし「楽」と言うのを誤解しないでほしい。「僕みたいなホントどこにでもいる一般人が3ヶ月で12万PVになったのは、やっぱりカテゴリを絞り続けて書いたおかげだと思ってる。最初はワードプレスといえばかちびとっていう風にしたかった。まぁ、まだなってませんけどね(笑)」
あくまでも毎日こつこつと、ひとつのカテゴリの範囲内で、しっかり記事を書き続けるという努力の上に成り立つ「楽」なのです。
良くわかんないなぁと言う人には次のようなイメージで考えてもらえればいいかなと思います。
そもそもなぜ、どうしてジャンルを特化するべきなのかについてです。
例えば、おいしいとろけるチーズケーキがあったとします。
このおいしいチーズケーキが、ケーキ専門のケーキのお店に売っていました。もちろん無名のお店です。
同じく、このおいしいチーズケーキを、その辺にあるスーパーの中に入ってるお店にに出したとします。
さて、ここからはイメージの問題です。
スーパーの中で、おまけみたいな感じで売られているチーズケーキと、ケーキ専門店で売られているチーズケーキでは、一体どちらの方がおいしそうに見え、どちらの方が高そうに感じるだろうか。
答えはやはり小さくても、きちっと清潔なお店を構えているケーキ専門店の方が、おいしそうに感じる事が出来るのです。
さらに言うと、ケーキ専門店よりもはるかにジャンルを特化した、チーズケーキ専門店がいた場合、チーズケーキ専門店の方が、はるかに買ってみたいという衝動がおきやすいのです。
そしてなんと、特化すればするほど、口コミされやすいのです。
これは今までの統計から見てもあきらかで、スーパーを紹介するよりも、チーズケーキ専門店を紹介するほうが、紹介する側も、実はかなり紹介しやすいのです。
1)面白動画や、HTML5についてや、flashについてや、恋愛についてすっごい詳しいブログだよ。
2)HTML5について書かれているブログだよ。
比較するとわかるとおり、紹介しやすく、見るほうも記憶に残りやすいです。
すっごい詳しいという文面を使わなくても、2の方が、なんとなく詳しい感じが漂います。
これがジャンル特化型の最大の武器であり、カテゴリをある一定の範囲内に決めて記事を書く、最大のメリットなのです。
例えば、毎日の更新が10や20もあるニュースサイトをまねて、いろんなジャンルに手を出す人もいます。
これはおおむね間違いではありませんが、色々なジャンルに手を出す事で、小さなチーズケーキ屋から、大きなスーパーへと変貌していきます。
ジャンルが増えれば増えるほど、大型の店舗になっていくイメージです。
ただ、店舗が大きくなったにもかかわらず、供給出来る記事の量はどうなっているでしょうか。
4日に1回程度の更新頻度では、まず間違いなく商品(記事)が足りません。
大型店舗にきたにもかかわらず、スカスカの状態では、読者は「ここは何屋なんだろう・・・」というイメージを持ちます。その後、スーパーだからたいした情報も無いなと思われます。
この時点でこの読者は二度と訪れなくなってしまいます。
しかし、例えばTwitterに関する情報だけを書き続けるブログがあったとするとどうでしょうか。
これはもうチーズケーキ専門店にも勝る完全ジャンル特化です。
しかも、ジャンルを絞って、なおかつ書き続けるスキルが要求されます。
絞った上で書き続けると言う事は、そこにはTwitterに関するかなり濃い情報が掲載されているというイメージが定着します。
すると読者は、Twitterについて困ったときや、調べ物をするときに、必ずそこを一度思い出す可能性が増えます。
また、誰かが困っていたら、そこを紹介する事になるでしょう。
実はさらに重要なヒントがここにあります。
口コミされやすく、再訪問されやすいという特徴があるジャンル特化型ブログは、間違いなくスーパー型ブログよりもアクセス数が増えます。スーパー型で記事の量も大量にあるならわかりますが、個人なので、個人商店を経営してるとおもってかまいません。
一人でスーパーを持っても、掃除も出来なければ、情報を整理するのも一苦労なのです。
こうしてアクセス数が増え、人気店舗になったあなたのブログに、なんとブロガーネームバリュー、ブログブランド力が生まれます。
ブロガーネームバリューとブログブランド
ブロガーネームバリューとは、その名の通り、ブロガー自身の名前が売れる事で得られる力です。
例えば「あのブロガーが良いって言ってるんだからきっと良い物なんだ」というものがあります。
小さいながらも大きな人気を得る事が出来たチーズケーキ専門店。
それが今度は、スーパーの中に攻めたとするとどうなるでしょうか。
そこはやはりネームバリューの力がものを言います。つまりあのチーズケーキ専門店がスーパーの中に入ったんだと口コミもされやすく、利用者も増える事でしょう。
大事なのは、人気のチーズケーキ専門店というネームバリューがあれば、多少ジャンルを広げたところで、また、新しい事を始めたって、ゼロから始めるよりは、はるかに成功しやすいと言う事を意味しているのです。
これこそが、ブロガー自身のブランド力だと言えます。
ブログをがんばる上で、収益云々や、アクセス数云々よりも、はるかにこのネームバリューを手にいれる事の方が価値があり、これを手にいれた上で、本当に自分のしたい事を展開していく事で、よりスムーズに事を運ぶ事が出来るようになるのです。
すでに有名な一般ブロガーの多くは、これを計画を立てているか立ててないかの違いはあるけれど、ほとんど何かに特化した人が目立っているはずです。perl、PHP、API、ブログ、CSS、HP、こうした言葉と直結するようなイメージの人はいませんか?
もしいたとしたら、その人はジャンルに特化していると言えるのです。
さて、ではジャンルを特化するために求められるスキルと言うものがあります。
結構大変ですが、努力で大体何とかなるかと思えるラインのスキルです。これは、かちびとの高橋氏とほぼ意見が一致しました。
とりあえず長くなってしまいましたのでそれはまた今度に。
それでは、また。