サイト案内のリンクをバナー画像にすると、クリックされにくい理由と対策
2007年03月29日 公開
現在のサイト内を案内するバナー広告のありかた

最近考えるようになったものとして、サイト内を案内する為に、特にピックアップしたいページへのリンクとしてバナー広告のような画像を使用するケースもあります。
このバナー広告、実はあんまり効果が出ていないのです。
もしもさらに良い方法を教えていただけるならコメントにでもお願いします。
比較してみる

↑こんな1分で作ったものだとそりゃ効果はありませんがサンプル

↑見たときの印象としては上の方が断然強い
こうして並べてみると上をクリックしたくなるのですが、実際にWebベースにしてみると、メニューは大体右側か左側、もしくは上部にあります。
上部メニューが最も使われやすいとされていますが、サイドメニューも非常に重要な案内版となります。
そこにバナーを入れると、なぜかサイト内リンクでも目に入らないんですよね。
NEWSサイトのhttp://japan.cnet.com/を見たときにちょっとだけ考えてみました。
これは筆者の感想なのですが、バナー広告は一切目に入ってきません。
IBMのFlash広告の印象は強いですがそれくらいです。
バナー広告は古くから使われている広告
私がインターネットを始めて11年目になりますが、バナー広告というのは昔から存在していました。
バリュークリックに代表される広告業者はその頃からバナー画像というものを世間にしらしめたところがあります。
つまり、多くの人が、画像、またはちらつくアニメーション画像を、無意識のうちに広告と捉え、その目に映らなくなってしまっていると考えられます。
少なくとも私自身がそうです。
次の広告をYahooのサイドメニューに挿入してみる

この広告をYahooのサイドメニューに試しに挿入してみました。

おそらく2回~3回クリックして別のサイトへの広告だと理解した場合、その周辺を今度は見なくなってしまうのが、人間の心理だと思います。
そしてこういうサイトが今でも多いのが現状です。
広告にうんざりしている人もいるのではないでしょうか。
そういう人が、実際に自分のサイト内への案内として作ったバナー広告をクリックしない確立は、少なくとも高いのではないかと。
ではどんな画像広告が有効なのか
不自然な使い方をする画像リンクでは、実際にクリックされる率が格段に低下してしまう事がアクセスログを解析するとわかります。
ではまず、サイト内を案内する良い画像の使い方とはどういうものがいいのか?
その応えはYahooJapanにありました。



この画像はYahooトップページの中央付近に配置されているものです。
http://www.yahoo.co.jp/のトップページで何回か更新ボタンを押すと表示が変わります。
よく見ると、どれもバナー画像のようで実は背景として使用し、なおかつ、テキストを挿入しているのがわかります。
全体のバランスを考えると、中央に目立つ画像があるのはメリハリが効いています。さらにクリック率を上げる為に、効果的なテキストを挿入しています。
最近インターネットを始めたという人も多いと思いますので、実際のバナー広告のような画像のクリック率は、一概にテキストの方が良いともいえませんが、不自然に画像を使って目立たせる必要はありません。
特に、色とりどりのバナー広告のようなものが集まると、人はその周辺を見ようとしなくなってしまいます。
さらに効果を上げるならキャプション効果を狙う
キャプションとは、画像や図面、図版などを説明する文章です。
画像を主体として説明するよりも、その見せたいページに対するイメージ画像を貼り、それに対する説明のテキストを加えることで、キャプション効果が得られます。
C-netJapanでも実際に行っています。

こういった効果はクリック率の面では非常に効果的です。
あなたのトップページをみたときに、キャプション効果によってサイトの奥へ奥へ導くことで、あなたのサイトがもっと効率よく働くはずです。
どうぞお試しあれ。