サービスの説明がコンテンツではない|関連する情報にこそ有益な情報がある
2010年10月04日 公開
ウェブサイトとは一体、どうあるべきなのかという議論は昔からたびたび議題に上がりますが、結局というか、「最終的にはコンテンツだ」となります。
有益なwebコンテンツを生み出すための5つのノウハウ
しかし、このコンテンツだという結論は、多くの人からできるだけ「省きたい」という心理が常日頃働いている為、結局またウェブサイトとはどうあるべきかと問いかけたい人が現れます。
制作サイドの事をもう一度良く考えてみるとわかりますが、「ウェブサイトを作りたい=コンテンツを作りたい」というケースは稀です。
どちらかといえば「ウェブサイトを作りたい=商品を売りたい、サービスを知ってほしい、お店に来てほしい」という話がまず最初に発案されるからです。
しかし、この考えをどのように変えていかなければいけないかという事を、最初の段階で理解していない限り、完成したウェブサイトには結局人があまり来ないため、無駄に広告費をかけなければならないという、実にシンプルで、昔からの型にはめられてしまいます。
爆発的に増えたウェブ広告も今は見直され、それぞれの企業が「コンテンツ」によって広告費を省いて人を集め始めているのです。
1年ほど前になりますが、内陸のとある駐車場のウェブサイトからリニューアルする時にプランニングしてほしいといわれ、お手伝いをしました。
といっても、それほどウェブに力を入れているわけではなかったため、たいした事はしてません。
サイトは4年前に作られたもので、まったく更新はされていませんでした。
何よりも、ウェブサイトを作ることに意味があると言われて作った、いわゆる放置サイトだったからです。
結局のところ、検索サイトから訪問されてくる一日15人程のユーザー達のために存在する「会社概要サイト」だったのです。
駐車場のウェブサイトなのにもかかわらず、「会社概要ページ」が3ページあり、「価格設定表が1ページ」と、「お泊りプランのページ」が1ページと、まったく更新されていない「トップページ」がありました。
これほどまでコンテンツをあえて排除しているかのごとくスマートにそぎ落としているサイトは、私のこれまでの人生でリニューアルしてきたサイトの中でも、トップクラスだった気がします。
さてさて、あなたならどのように改善するでしょうか?
このサイトの最大の問題点は一体なんでしょうか。
私がこのサイトを見たときに、真っ先に改善しなければならないと考えたのは、駐車場としてのコンテンツを作らなければならないという点でした。
企業側にもなにかコンテンツを作りましょうと提案しましたが、結局「なんですかそれは」という状態だったため、1から企画の練り直しをしました。
さて、駐車場のコンテンツと聞くと、「駐車場に関する役立つ情報」と思われてしまうこともあるのですが、コンテンツとは必ずしも駐車場に絞る必要はありません。
私が考えたコンテンツは、まず第一にユーザーが見て、駐車場のイメージを想像できる文章や写真が必要でした。
そこで取り入れた方法が、駐車場から出てすぐに見えるビルや、喫茶店、エレベータを降りたところにあるレストランなどを撮影し、駐車場を利用することでどのような場所から移動が開始されるのかをユーザーにイメージしてもらえる仕掛けを作りました。
写真とはイメージを形作る最良の一手です。
同時に、付近の大型デパート店の中身がどのようなものか、ウェブサイトがあればそのデパートのサイトを紹介する。食事ができる場所は徒歩でどのような場所にあるか、どんなものが食べれるのかといった、駐車場を中心とする付近のイメージをつくるページをある程度多めに量産しました。
例えばその「デパート名 地域名」で検索したら、少なくともこの駐車場のサイトの、そのデパートを紹介するページが検索結果に現れるようにしたのです。
どこから何分かかるのか。どこまで何分かかるのか。
こうした地域に密着した情報が駐車場の利用率を高めました。
この結果4ヶ月後には、検索サイトから訪問される人数が一日200人に増え、利用者は1.7倍になりました。
ここで気がついた人もいるかもしれませんが、私が導入したコンテンツとは、駐車場に関する情報ではなく、地域に関するコンテンツを導入したのです。
その後、私のプランニングの手を離れたその駐車場サイトは更なる地域密着情報を充実させていきました。
ウェブサイトが大きくなるにつれ、付近のパチンコ店や、デパートなどから、提携のお話も来るようになったそうで、喜んでいただけました。
最大の変化は検索ワードです。
これまで、企業概要サイトだったため、会社名で検索してくる、いわゆる「業者ユーザ検索」だったのが、地域名を検索することで現れるようになり、「一般ユーザ検索」に切り替わりました。
これによって利用率が高くなったと言えます。
実は駐車場のサイトは他にも経験したことがあるのですが、用意されているコンテンツの共通点として、駐車場の換気システム、防災システムなどが掲載されている事が多いです。
このように、紹介するサービスの事についてのコンテンツを提供する形は多々あります。
しかし、ユーザーからしてみると、そのサービス以外の情報が実は役に立つというケースのほうが多かったりします。
会社名、サービス名で検索されることが全てではありません。
コンテンツのヒントは、ユーザーが使いやすい情報をさりげなく提供することにあります。
今一度、考えてみてください。
意外なものがユーザーに求められたりするものです。
1)ウェブサイトにコンテンツがあると広告費をかけずに集客できる
2)コンテンツはリピータを作る可能性が非常に高い
3)サービスのそのものの紹介がコンテンツという考えは間違い
4)サービスに関連する情報がコンテンツになる
5)今の検索ワードが本当に購入に結びつくワードなのかを再検討する
以上を踏まえ、よりよいコンテンツづくりを楽しんでみてください!以下もどうぞ!ラブ!
簡単に「コンテンツ」と呼ばれるブログ記事を作る方法
それでは、また。
有益なwebコンテンツを生み出すための5つのノウハウ
しかし、このコンテンツだという結論は、多くの人からできるだけ「省きたい」という心理が常日頃働いている為、結局またウェブサイトとはどうあるべきかと問いかけたい人が現れます。
制作サイドの事をもう一度良く考えてみるとわかりますが、「ウェブサイトを作りたい=コンテンツを作りたい」というケースは稀です。
どちらかといえば「ウェブサイトを作りたい=商品を売りたい、サービスを知ってほしい、お店に来てほしい」という話がまず最初に発案されるからです。
しかし、この考えをどのように変えていかなければいけないかという事を、最初の段階で理解していない限り、完成したウェブサイトには結局人があまり来ないため、無駄に広告費をかけなければならないという、実にシンプルで、昔からの型にはめられてしまいます。
爆発的に増えたウェブ広告も今は見直され、それぞれの企業が「コンテンツ」によって広告費を省いて人を集め始めているのです。
とある駐車場のウェブサイト
1年ほど前になりますが、内陸のとある駐車場のウェブサイトからリニューアルする時にプランニングしてほしいといわれ、お手伝いをしました。
といっても、それほどウェブに力を入れているわけではなかったため、たいした事はしてません。
サイトは4年前に作られたもので、まったく更新はされていませんでした。
何よりも、ウェブサイトを作ることに意味があると言われて作った、いわゆる放置サイトだったからです。
結局のところ、検索サイトから訪問されてくる一日15人程のユーザー達のために存在する「会社概要サイト」だったのです。
駐車場のウェブサイトなのにもかかわらず、「会社概要ページ」が3ページあり、「価格設定表が1ページ」と、「お泊りプランのページ」が1ページと、まったく更新されていない「トップページ」がありました。
これほどまでコンテンツをあえて排除しているかのごとくスマートにそぎ落としているサイトは、私のこれまでの人生でリニューアルしてきたサイトの中でも、トップクラスだった気がします。
さてさて、あなたならどのように改善するでしょうか?
問題点はどこか
このサイトの最大の問題点は一体なんでしょうか。
私がこのサイトを見たときに、真っ先に改善しなければならないと考えたのは、駐車場としてのコンテンツを作らなければならないという点でした。
企業側にもなにかコンテンツを作りましょうと提案しましたが、結局「なんですかそれは」という状態だったため、1から企画の練り直しをしました。
ユーザーが望むものをそっと用意する
さて、駐車場のコンテンツと聞くと、「駐車場に関する役立つ情報」と思われてしまうこともあるのですが、コンテンツとは必ずしも駐車場に絞る必要はありません。
私が考えたコンテンツは、まず第一にユーザーが見て、駐車場のイメージを想像できる文章や写真が必要でした。
そこで取り入れた方法が、駐車場から出てすぐに見えるビルや、喫茶店、エレベータを降りたところにあるレストランなどを撮影し、駐車場を利用することでどのような場所から移動が開始されるのかをユーザーにイメージしてもらえる仕掛けを作りました。
写真とはイメージを形作る最良の一手です。
同時に、付近の大型デパート店の中身がどのようなものか、ウェブサイトがあればそのデパートのサイトを紹介する。食事ができる場所は徒歩でどのような場所にあるか、どんなものが食べれるのかといった、駐車場を中心とする付近のイメージをつくるページをある程度多めに量産しました。
例えばその「デパート名 地域名」で検索したら、少なくともこの駐車場のサイトの、そのデパートを紹介するページが検索結果に現れるようにしたのです。
どこから何分かかるのか。どこまで何分かかるのか。
こうした地域に密着した情報が駐車場の利用率を高めました。
この結果4ヶ月後には、検索サイトから訪問される人数が一日200人に増え、利用者は1.7倍になりました。
ここで気がついた人もいるかもしれませんが、私が導入したコンテンツとは、駐車場に関する情報ではなく、地域に関するコンテンツを導入したのです。
その後、私のプランニングの手を離れたその駐車場サイトは更なる地域密着情報を充実させていきました。
ウェブサイトが大きくなるにつれ、付近のパチンコ店や、デパートなどから、提携のお話も来るようになったそうで、喜んでいただけました。
会社名で検索から地域名の検索へ
最大の変化は検索ワードです。
これまで、企業概要サイトだったため、会社名で検索してくる、いわゆる「業者ユーザ検索」だったのが、地域名を検索することで現れるようになり、「一般ユーザ検索」に切り替わりました。
これによって利用率が高くなったと言えます。
実は駐車場のサイトは他にも経験したことがあるのですが、用意されているコンテンツの共通点として、駐車場の換気システム、防災システムなどが掲載されている事が多いです。
このように、紹介するサービスの事についてのコンテンツを提供する形は多々あります。
しかし、ユーザーからしてみると、そのサービス以外の情報が実は役に立つというケースのほうが多かったりします。
会社名、サービス名で検索されることが全てではありません。
コンテンツのヒントは、ユーザーが使いやすい情報をさりげなく提供することにあります。
今一度、考えてみてください。
意外なものがユーザーに求められたりするものです。
まとめると
1)ウェブサイトにコンテンツがあると広告費をかけずに集客できる
2)コンテンツはリピータを作る可能性が非常に高い
3)サービスのそのものの紹介がコンテンツという考えは間違い
4)サービスに関連する情報がコンテンツになる
5)今の検索ワードが本当に購入に結びつくワードなのかを再検討する
以上を踏まえ、よりよいコンテンツづくりを楽しんでみてください!以下もどうぞ!ラブ!
簡単に「コンテンツ」と呼ばれるブログ記事を作る方法
それでは、また。