ブログを活性化する情報フィルタリングの2つの考え方|まとめ記事は情報をまとめる事ではない
2010年10月10日 公開

まず「まとめ記事」とは、様々な情報を「まとめる事」だと思っている人がいますが、実はまったく違います。
ブログ、そして記事の基本となる部分である、フィルタリングこそが、まとめ記事の最大のポイントなのです。
あなたの記事はきちっとフィルタリングされているでしょうか?
今回は、あなたのブログ、そして記事がいかにフィルタリングされて運営されているかを確認し、さらにまとめ記事のフィルタリング方法を考えて見ましょう。
情報はそこらじゅうにあふれている
そもそも、フィルタリングと聞くと、くさいものにふたをするかのようなイメージがあります。しかし、このフィルタリングという考えは、ブロガーの記事作成に大いに役立ちます。
例えば、
「コンビニでいろはすとエビアンとボルビックという水を買って飲んだんだぜ」
これに対して、あなたというフィルタを通してみましょう。
あなたは、この中で、エビアンがおいしかったとします。
するとその答えは
「コンビニで、いろはす、エビアン、ボルビックを買ったが、エビアンが抜群にうまい」
上と下の例題を比べるとすぐにわかりますが、下の答えのほうが、圧倒的に人の心に届きやすい情報となります。
この、大量に存在するブログの全ては、第一のフィルタ「ブロガーフィルタ」が掛かっているのです。
1)ブロガーフィルタ
面白いブログと面白くないブログを決める一つ目の要素が、ブロガーフィルタです。
一つ考えてみてください。
例えば、今日は天気が良かったので、あなたは近くの公園を散歩しました。
そして3時間ほど散歩をして帰宅。これをブログに書いたとします。
人間とはみな感性がそれぞれ違います。
同じ公園に散歩に行ったとしても、その結果は人それぞれ絶対に違うものになるでしょう。
例えば散歩の途中、きれいな景色が見えるスポットがあって、そこを紹介する人もいるでしょう。
腹立つ人がいて、その人の悪口だけを書く人もいるでしょう。
写真を撮ってアップする人もいます。
まったく何も感じることがなく、ブログに書くことすらないという人もいるでしょう。
どんな事を書いたって、そのブログはあなたのものですから、好きなことを書けばよいのですが、ちょっとでもアクセス数を増やしたいと思ったならまずはブロガーフィルタに挑戦してみましょう。
アクセス数とは、反発、賛同、興味、恐怖、嫌悪、好意等が複雑に絡まって発生します。つまり、見る人にとって、あまりにも広い範囲の情報や、どうでも良い情報ばかりだと、アクセス数は上がらないのです。
しかし、ブロガーフィルタをうまく使うことで、あまり興味をもたれない話も、興味深い情報に変化します。
例えば、先日私はiPhone4を買ったわけですが、ただ単に「買った」という情報を書いても、多くの人からしてみると、どうでもいい話です。
しかしiPhone4を買ったことで、こうなった、こういう風に感じるようになった、こうなるかもしれないといった「私自身の感想」を付け加えることで、フィルタされた記事が生まれます。
iPhone4購入から1ヶ月|失ったもの、そして得たもの
海外では、自身の意見を主張しないやつは駄目なやつだ的な風習がありますが、日本では逆に、個人の考えを主張すると必ずネガティブな意見も発生します。
「私はこう考えている」と書けば、「それは違う」と言われます。しかしそれは、偉大なるブロガーフィルタ成功の第一歩となるのです。
反発意見は、フィルタが掛かった、偏った情報にしかつきません。中立的な、なんの意見も無いような情報にはつかないのです。
もっとあなた自身のフィルタを通し、あなたの意見を聞かせてください。
ファンは、あなた自身のフィルタに興味が出ると、おのずと他の記事にも興味を持ってくれるようになるのです。
ただ、そういうブロガーフィルタを前面にだして使わないブロガーも実はたくさんいます。
ブロガーフィルタをかけすぎると、反発意見などが常に現われるからです。
2)コンテンツフィルタ
第2のフィルタがコンテンツフィルタです。
簡単に言えば、コンテンツ特化です。

例えば、犬、猫、ライオン、鹿といった動物全般のフィルタをかけて、それのみを紹介する事。
情報を意図的に狭めるフィルタを総称して、コンテンツフィルタと呼んでいます。
このコンテンツフィルタの効果はかなり高いです。
人間と言う生き物は実に面白い生き物で、自分に興味のある情報が耳に入りやすく、目にとまりやすくなります。
たくさんの人がいるどこかの会場でも、好きな人の声はなぜか耳に入ります。
また、自分の興味のある話がどこかであった場合、その声が耳に入りやすくなります。
視覚も同様に、興味深いものほど反応しやすくなります。
この反応を利用し、より深く、よりその人に特化した情報を提供する事で、ファンが増えていくというものです。
犬、猫、ライオン、鹿といった様々な動物を紹介するブログよりも、犬だけを紹介し続けるブログの方が、最終的なリピート率は高くなります。
なぜなら、犬好きの人がいたら、そのほかの動物も紹介するブログよりも、犬ブログのほうが即座に反応してしまうし、自分の興味のある情報だらけと感じたら、それだけで再訪問する確立はぐっと上がるからです。
さらにフィルタをかけるとすれば、例えばシベリアンハスキーという種類の犬のみ紹介するブログを作れば、コアなファンがつく可能性が非常に高いのです。
こうしてコンテンツをフィルタリングしていく事で、リピート率、口コミ率は圧倒的に高くなっていくのです。
ただし、フィルタリングしすぎると、熱狂的な一部のファンのみにしか情報が届かないため、ぎりぎりのラインは決めなければなりません。それを決めるのもまたブログの楽しみ方の一つなのです
二つをあわせてさらに効果を上げる
コンテンツとブロガー自身の情報のチョイス、感想を付け加える事で、まとめの価値が高まります
リンク集を紹介するにしても、それぞれのリンクを、一度は開いて見たいなとユーザーが思ってくれるようなものを作るのが目標です。
そのためにも、そのリンク一つ一つにあなたの感想がついているかいないかで、『リンクの価値』が変化するのです。逆に、だらだらと大量に紹介しても、意味がありません。
SEOの基礎105個とか、たとえSEOに興味がある人でも、最後まで見たいと思わない人の方が多いと思います。
つまり、まとめ記事とは、あらゆる情報を一度拾い上げ、その上でそれらをフィルタリングして、余計な贅肉を切り落として作り上げる記事の事をさすのです。
コンテンツの幅を狭める方法はかなり膨大にあります。
例えば
こうしたコンテンツフィルタのかけ方もあれば、GoogleChromeブラウザのエクステンション50
↓
厳選したGoogleChromeのエクステンション30
↓
GoogleChromeのブロガー向けエクステンション15
↓
Webデザイナー向けChromeエクステンション10
という方法もありますし他の人が厳選したChromeエクステンションを集計し、ランキング化してみた
という記事の作り方もあります。本当は使えないChromeエクステンション20
リンク集だからといっても、例えば個人ニュースサイトのリンク集などもその一つですが、コンテンツを狭めない代わりに、ブロガー自身のフィルタを通る事で、「そのブロガーが集めたリンク集」という価値が生まれます。
ファンを得るためには、長い時間が必要ですが、情報をチョイスして紹介するという行為は、インプットした全ての情報を紹介したり、まとめたりするよりも、はるかに効果的な記事になります。
これらは、一つの考察記事作成にも言える事です。
テーマに沿い、いかに省ける情報を見つけ出し、そぎ落とすかが記事クオリティに直接関係してくるため、こうしたポイントを探し出すのも、記事作成の楽しみになりえるのです。
これら二つのフィルタリングは、ブログを書いていく上でよく使うテクニックです。
一つ一つの記事のコンテンツを決める時に、どのようなフィルタリングをかけるかを考えて見てください。
頭で考えた事を書きなぐるのもブログの楽しみですが、書きたい事すらそぎ落としてフィルタしてみるのも、意外と楽しいものですよ。
それでは、また。