ホームページを作る人のネタ帳

コンテンツのコピペが一般化してきている理由

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彼らは、自分が他から見つけた情報を、自分のフィールドに持ち込み、自身がメディアとして紹介します。

他の人が作成したイラストでも、それが面白ければ一度ダウンロードして、自身のメディアに再アップロードします。もちろん、役に立つとおもったテキストも、そのままコピー、ペーストします。

なぜこのような事が頻繁に普通に起きちゃってるんでしょうか。

小さなソーシャルから、大きなソーシャルへ


これまでmixiやGREE、モバゲーといった囲まれたソーシャルネットワークの中にいた報道精神たっぷりのユーザーが、今まさに外に飛び出してきた形になりつつあります。

Twitterというおもちゃを手に入れたり、mixiページと言っただれでもアクセス可能なツールを手に入れた民衆報道陣は、何かを少し間違えたまま、とにかく他人のモノを手軽に盗み、そして手軽に見せ合っている。

小中学の間でも問題視されている。ネット上のテキストをそのまま感想文に持ち込む事も多い。
昨年2010年、前橋市が主催する詩のコンクール「詩のまち前橋若い芽のポエム」で、金賞作品に選ばれたのもコピペだった。

読書感想文に、ネット上のテキストをそのまま書いて受賞までしちゃった人もいますし、画像投稿サイトで、他の人が書いたイラストを、自分が書いたとmixiに持ち込む人もいます。

もちろん、悪気はないです。
純粋にただそれを紹介することで、自身とつながりをもつ人から、凄いと思ってもらう事が最大の目的です。そこからアフィリエイトにつなげるわけでも、収入につなげる気ももちろんありません。


誰に見せているのかを理解している


大きめのmixiコミュからのし上がってきた来た人と違い、小さなコミュあがりの一般報道の方は、誰に自分が情報を開示しているのかを、明確に理解しています。

これは決定的な理由として考えていますが、大きなコミュにいる人達は、自身の情報は、不特定多数に見られると言うことを理解しています。しかし小さなコミュの方は、自分の発言が、誰に届いているのかと言うのを「把握」しています。

この「把握」しているという状況は、実際に友達にあって、その友達に話をする感覚と大差ありません。

誰かに実際に会って、例えばニュースの話をするときに、それが北海道新聞にのっていたのか、読売新聞にのっていたのか、そんなのはどうでも良くて「新聞で」とソース元を明かすことはあるだろう。

もしくは「テレビでみたんだけど」と話す。もちろん、朝バナナが良いという話が出たならば、そのコンテンツをそのまま伝えるだろう。もちろんこの行為はコピペと程遠い話ではあるが、これが全ての始まりではないだろうかというのが私の考え。

友達に話すだけなのだから、コンテンツをそのまま自分のフィールドに持ち込んで紹介したりする事に、なんの問題もないという結論になる。

そしてもう一つ。彼ら、彼女達にとって、自分のフィールドというのが、本来の考えとはまた違ったものになっている気がする。


自身のフィールドは、ツールやサービスではない


彼らにとって自身のフィールドは、自分自身なのだ。
ツールではなく、あくまでも自分。

年代が若ければ若いほど、そう考えても不思議はない。もちろん、自分の顔写真を出すことになんの抵抗もない。なぜならそのフィールドは自分だからだ。

これはPC端末からのアクセスではなく、ケータイからのアクセスユーザーに多い。
以前書いたとおり、世界に繋がっているという感覚ではなくて、友人達と、さらにその友人の友人達程度への公開と考えている。

日本や世界の立ち位置など、どうでもいいのです。
大事なのは、こうした自分にかかわりを持ちそうな人達の中での立ち位置を確立し、周囲のごく少数とコミュニケーションを完結することが目的なので、そこには悪意も無ければ、著作権意識ももちろんない。

当然ながら、まわりも同じ事をしているので、悪い事ではない、もしくは、少し悪い気がしているが、みんなやっているからきっと大丈夫なんだという意識があるように思えます。

たしかにネット上にはグレーゾーンも多い。クレジット表記をする事で解決するものもあるが、とにかく最近はそれすらもない。自分が書いたと言ってしまうことも多々ある。

私も偉そうなことは到底いえないのですが、少しずつでいいので、世の中の教育が変わって行く事を願いたい。これらのコピペを行う多くの人は、悪気が無い上に、教えられる事も無い。自分が友達に教える感覚の、何が悪いのかがわからない状態で様々なツールが手に入ってしまうのが、現在のコピペが広がる原因では無いだろうかと思います。

ふとそんな事を考えてしまったのでつらつらと書いてしまいましたが、もっと別のなにか理由があるのかな・・・。

みなさんはどう感じていますか?

それでは、また。
@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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