サーチエンジン広告に利用するキーワードはブランド名が入っているほうがより多くクリックされる
2011年10月06日 公開

ちょっと面白い記事が出てたので脊髄反射。
2011年10月3日。ペンシルベニア州立大学の研究者達よって、面白いマーケティングの統計が発表された。研究者達によれば、オンラインサーチエンジンの広告キャンペーンでは、一般的な用語を使用するよりも、ブランド名をキーワードに入れたほうが、より多くの注目を集め、多くの販売を促進することが出来ると言う。
マーケティング調査結果
オンラインマーケティングキャンペーンの研究は、研究者であるJim Jansen氏と情報科学助教授の教授とで行われた。
発表によれば、より多くの人々が、検索エンジンの結果ページや製品キャンペーンに、ブランド名が広告に表示される事で、より多くの広告をクリックすることがわかった。
また、キーワード検索において、ブランド名の検索語句と組み合わせた広告は、通常の売上よりも、はるかに高い売上高を記録した。
"ブランド名は、会社と製品、歴史と名声に関連付けられている単語です。例えば「ホテル」は一般的な単語ですが、「Marriott」はブランドキーワードとなる"とJansen氏は言います。
調査は商品をオンラインで販売している全国の小売業者を対象。4年間におけるキーワードの広告キャンペーンからのデータ。それらの広告が現れる回数、クリック単価、発生したクリック数、売上収入なども含まれています。
これらを一般的なフレーズ、ブランドのフレーズ、一般的な広告、ブランド広告の4つにカテゴライズして調査。
結果がかなり驚くべき数字。
ブランドの広告とブランドのキーワードフレーズを組み合わせたペアが、最高の売上高だった。これは、次の一般的な広告と、ブランドのフレーズを組み合わせたペアの、約15倍の数字を叩き出したとの事。
前に書いた私が行った駐車場のWebサイトリニューアルの話と全く同じ戦略ですが、ここまで明確に言われるとすこしホッとします。
要するに、「一番絞りで美味しいビールが冬季限定キャンペーン」よりも、「キリンビールの冬季限定 冬麒麟 新発売!」のほうが、遥かに売れたって事ですね。
これによって、商標登録の価値が、これまで以上に高くなり、Webマーケティングの際は、ブランドの価値も見積もる必要があるとの内容でした。
実際に「ビール」で取得したキーワード広告は単価が高い上に、無駄なクリック数も増えます。露出が多い分費用はかさみます。逆に、「冬麒麟」で取得したキーワード広告は単価が安い上に、無駄なクリック数も抑えられます。露出が少ない分出費は抑えられます。
ただ、クリックされなすぎるとGoogleだと広告消えちゃうので、バランスも重要ですよね・・。絶妙なバランスの上で検索エンジンのキーワード広告は成り立っているので、ここまではっきりとした調査結果がでたのも面白いなぁと思いますね。結果でてるなら攻めていけますし。
今後に生かしていければと思います。
それでは、また。
調査結果に関するエントリ
Brand name advertising clicks with online shoppers