スマートフォンをこれから初めて買おうとしている人の為の初級ガイドライン
2011年10月17日 公開

テレビやネットでも散々スマートフォンと叫ばれ続けているから、なんだかそれが凄くいいもんなんじゃないのと買い換える人も多い中、まぁやっぱり沢山の「全然使えません」というお話もよく聞くようになりました。
そこで「全然使えません」という人の話を一つのガイドラインとして書き残したいと思います。
とりあえず一番間違われている部分
一番初めにスマートフォンというものについて学ばなければなりません。
最初から「学ぶ」というキーワードが出てきてうんざりした方、まずその時点でスマートフォンを買うのを考え直したほうがいいかもしれない。
あいつらスマートフォンは、「おれがスマホだ」というスタイルを貫いている為、今までの携帯とは仕様が思い切り違うからです。
とにかく最初に知っておかないと後々面倒な事になるのが、「オーエス(OS)」です。
スマホは直接触る部分である機械的部分と、中に入って動いているアプリを管理するOSの2つに分かれているという事をしっかり覚えておかなければなりません。

OSのシェア
スマートフォンにおけるOS別のシェアは、2011/9/1時点で、
Android 40%
iOS 28%
RIM BlackBerry 19%
Windows Mobile 7%
Windows Phone 7 1%
その他 5%
これは機械本体を抜きにOSのシェアとなります。
WindowsMobileや、WindowsPhoneも日本で売られている商品ですが、ここでは割愛します。ただ、機械本体が違えど、OSには様々なものがあるということを覚えておくと良いでしょう。
アンドロイドって何
Googleが開発したOS。ソニーのエクスペリアを筆頭に、DoCoMo、auがこれまで販売してきたほとんどのスマートフォンに入っているソフトです。アンドロイドの上で動くアプリケーションは、アンドロイドの物なので、アイオーエスでは動きません。※アンドロイド用とアイオーエス用二つを開発して両方に提供されているアプリはあります。
アイオーエス(以下 iOS)って何
アップルが開発したOS。これは基本的にiPhoneにしか入ってません。iPhoneで話題になっているアプリはiOSで動くアプリということなので、スマートフォンだからといっても、アンドロイドでは動きません。※アンドロイド用とアイオーエス用二つを開発して両方に提供されているアプリはあります。
OSの違いの問題
アンドロイドは、各種携帯会社が自由に利用できるGoogle製品です。これはカスタマイズ性が高く、各携帯会社が、かなり自由にいじれる為、それぞれのアンドロイド携帯は、独自のインターフェイスがあったり、操作方法が若干変わります。そのため、操作方法が分からない場合は、同じメーカーが開発した、同じ携帯機種を持っている人に聞かないと、地味に話が合いません。
対してiOSはiPhoneにしか入っていません。また、シリーズを通して同じiOSが入る為、操作はどのiPhoneユーザーに聞いてもほぼ同じ回答が得られます。世に出ている台数はアンドロイドのほうが多いですが、同じインターフェイス、操作方法という点でいうとiPhoneのほうが遥かに多い、という事になります。
逆にアプリに関する話は、販売総数がアンドロイドの方が多いため、機械本体が違っていても、話をする相手は多い、という事になります。
機械その物の違い
アップルは機械本体(iPhone)+OSが一つのセットになっています。対してアンドロイドは機械本体は色々なメーカーが開発して中にアンドロイドというOSを入れています。なので機械本体に関するアクセサリーはアンドロイドよりもiPhoneのほうが充実しています。iPhoneはこれまで、1年に一回新しいモデルが発表されています。本体の形自体が、1年間かわりませんので、アクセサリーを製造するメーカーがiPhoneの方が多いのです。
よく間違われるリスト
1)iPhoneはソフトバンクが作った
違います。iPhoneはApple(以下アップル)という会社が作った製品でそれを販売していたのがこれまでソフトバンクでしたが、ようやくそれがauからも販売されるようになったのです。
2)auからソフトバンクが出る
出ません。アップルのiPhoneという端末がauから販売されるようになったのです。
3)アンドロイドはauが作った
作ってません。Googleが作ったアンドロイドを中心にauが販売しようという戦略からアンドロイドauという言葉が生まれました。
4)スマートフォンはDoCoMo、アンドロイドはau、iPhoneはソフトバンク
上のOSの問題をクリアしているならこれが間違いという事がわかります。
高機能携帯の事を総称してスマートフォンです。DoCoMoの販売するスマートフォンも、アンドロイドです。
ここまでのハードルが一度クリア出来れば、かなりの問題を解決することが出来るようになります。
5)不便すぎる
多くの場合、最初に買ったばかりのスマートフォンは不便です。
自分用にアプリケーションを追加して初めて便利になってくるという代物なのです。
6)アンドロイドauでスマートフォンかったけどみんなと違う
はい。よくみるとそれ、WindowsPhoneです。
OSが違う為、全く話はかみ合いません。
結局スマートフォンのなにがいいの
1)アプリケーション
スマートフォンの最大の売りが、無数にあるアプリだと言えます。
最初購入した段階では、これまで使っていたボタン式携帯(以下ガラパゴス携帯)のほうが遥かに便利であり、使いやすいかと思います。
しかし、アプリマーケットからアプリを追加(インストール)することで初めて使い勝手が向上して行きます。
そのため、アプリを「探す」という作業が発生します。
本をスマートフォンに入れて持ち運ぶ人、ブログの更新に使う人、情報を仕入れるために使う人、コミュニケーションを取るために使う人、音楽や動画を楽しむ人。様々です。
それぞれのスマートフォンを見せてもらうと、インストールされているアプリは全く違います。
つまり、同じスマートフォンを使っていても中身は全くの別物になっていくのです。自分が使いやすい物にしていける。それがスマートフォンの魅力なのです。
2)インターネット
もう一点。インターネット接続です。ガラパゴス携帯とは比べ物になりません。通常のパソコンでインターネットをするのと変わりません。いつでもどこにいてもインターネットに接続できるというのがメリットの一つです。

3)ソーシャルネットワーク
多くのユーザーがTwitterをもっと便利に使いたいからスマートフォンにしたと言う人は少なくありません。
専用のアプリを利用する事で、今まで利用していたガラパゴス携帯よりも遥かにスピーディーにメッセージのやり取りが可能になります。
その最大の理由は通知です。通常メールでの通知が基本となるガラパゴス携帯ですが、スマートフォンになると、Twitterでリプライがくれば通知という設定もできるようになるのです。
結局スマートフォンの何がダメなの
1)PCが無いと色々大変
いくらインターネットに繋がるといっても、PCがないとアプリを「探す」という作業が面倒です。
またiPhoneにいたっては、PCが無いと相当不便に感じるかと思います。今でこそある程度改善されていますが、音楽管理、バックアップといった基本的管理も、PCがなければ不便です。
2)機械本体が脆い

機械本体に関しては、これまで利用していたガラパゴス携帯よりも、圧倒的に脆いです。今もっているガラパゴス携帯をよく見て、何十回落としたか、どれほど傷がついているかを確認して見てください。意外と携帯は落としやすいものですが、液晶パネルは当たり所が悪ければ即座に壊れます。
3)OSも脆い
中に入っているソフトがフリーズして動かなくなるというケースも、ガラパゴス携帯と比較すれば多くなります。
また、PCと接続しているときに何らかの不具合が生じてデータが全て飛ぶと言う事もあります。何らかの不具合が発生してもそれを対処する学びもまた求められます。
4)説明書がほぼない
特にiPhoneに関してはもうびっくりするくらい何もないです。
ほんとに無いです。使いこなそうと考えるなら「ネットで調べる」という作業は必ずと行って良いほど発生します。
OSは結局何を基準に選べば良いの
圧倒的にまわりにいる知り合いにあわせたほうが無難です。ただしアンドロイドに関しては、なるべく機種を合わせたほうが良いです。先に説明したとおり、機種が違えば操作方法も若干変わるため、初めての場合は苦戦する事になるでしょう。
周りがアンドロイドだらけの中、iPhoneを購入して、お勧めのアプリなに?と聞いても「知らない」としか言われません。周りがiPhoneユーザーばかりなのに、アンドロイドを購入して、お勧めアプリなに?と聞いても「知らない」としか言われません。
なので、PCも無い状態で自分から調べたりする事が面倒という事であれば、周りに合わせて購入するのが一番無難な方法となります。
これらを踏まえた上で、周りに流されずに、なにが一番自分にあっているかを今一度考えて見てください。
最終的には、自分で調べて学び、探すという技術を身につけない限り、スマートフォンは不便だという結論に達する人が、凄く多いという現状もきちんと考慮していただければと思います。
それでは、また。