一貫性と個性が人をひきつける
2011年12月28日 公開

世の中に多くのブロガーさんがいるわけですが、言ってる事が1年前と今とで違う事を書く人がいます。
私もその一人だったりします。書いて、学んで、気づいて、考えを変えるという流れもあり、たまーにそんなことになります。
逆に人気小説や人気漫画などの主人公を考えた時、彼らは高確率で一貫性があります。
大人気ワンピースの主人公であるルフィともなれば、もはや彼がどれほど一直線な人間であるかを説明するのはたやすい事です。しかしそんな彼も、目的からかなり逸脱した目標を掲げることも多いです。なぜでしょうか。
今回はブロガーの人気に繋がりやすい「一貫性」について考えてみましょう。
支持にはアンチが
今年の1月に米国の大手出会い系サイトOkCupidが、サイト内でのデータを使ってモテる女性についてリサーチした結果があります。
これによると同じ平均点を取る二人を比較した時に、ブスと評価されている人のほうが熱烈なメッセージを貰う確率が高いというのです。
統計的みると、全体的な評価の高い人よりも、低い評価と高い評価に割れている人のほうがモテるということになります。この、「平均的」というのがまた味噌で、実際にグラフにならしてみると以下のようになります。
ルックス評価の5段階点数グラフ。

一見するとルックス度の高いこちらの人のほうがモテるという通説がありますが、実際はそうではなく、以下のような、いわゆる「ブス」と評価もされている子のほうが、はるかに高い確率で熱烈なメッセージが発生するというのです。

この問題では、様々な仮説が成り立つので、一概にこれがすべてという訳ではありません。しかし、少なからず高い評価を得る人は、低い評価も得ているという興味深い結果なのです。
例えば、タトゥーをしている女性を嫌う人もいるため、最初からそういったものを隠して写真をアップしている人がいます。ところがフタを開けてみると、そういうことを隠さずに公開している人のほうが、低い評価もあるが、高い評価をする人も増えるという結果になるのです。これらのことから、例えば体型がぽっちゃりしているのを隠したり、歯並びを隠したりいった部分を隠すよりも、どんどん見せていくことのほうが、熱烈で、夢中になる男性からの支持が増えるということなのです。
欠点を隠すことはモテるためにするべきでは無いという結論に。
「モテる女」の法則とは? 「ブス」がモテている実態と背景を詳細分析!
つまり多くの支持を受ける人は、必ずその逆のアンチが居るということなのです。
で、ブログにおけるこの支持とアンチについて考えてみると、そこには「一貫性」が実は切っても切れない関係になってたりします。
個性の一貫性
海賊王を目指して、その考えを中心とした様々な発言や行動に多くの人が惹かれています。
目的を提示して、それを柱として行動する、その為に行動している、これは政治屋が使うマニフェストにも通じるものがある。人がその人を判断する材料には、その人がいったいどんな事を柱としているのかというのを、無意識に見ています。
上のグラフのように、好きなブロガーを上げてくださいと統計を取った場合、やはり、平均的に高く評価されているブログよりも、一癖も二癖もあるようなブログのほうに強い支持者が発生しやすいことがわかります。
では柱を持つというのはどういうものでしょうか。
例えばそれはなんでもよかったりします。
- 完全にニートです
- Webサービスを開発したいです
- Web屋として活用しているものを紹介します
- ブログで食べることを目的としています
- iPhone大好きです
自身の柱が一体何なのかというのを見つける事で、そういう視点になってきます。
実際にこういうことを考えだすと、だんだんと見えてくるものがあります。
例えば、英検を目指している人は、なぜ英検を目指しているのでしょうか。もしも英検を柱としたならば、実はその先にさらなる大きな柱がある事に気が付きます。
こうして最終的なゴールラインを見据えてブログを書いていくと、より魅力的なものになっていくのでは無いかなと思います。目標と決意があると、ブログに書く内容が「なんだって良い」とはならなくなってくる葛藤が発生するかもしれません。でも、それで良いいのです。
面白くてユニークな記事を書く人の殆は、書いて書いて書きまくるという個性もあれば、書きたいことを絞って絞って絞りきるという個性もあるのです。
情報の一貫性
私はこれまでも、これからもそうですが、情報の一貫性には価値がつくと考えています。
例えばレゲエダンスが死ぬほど大好きな人がいて、その人は全くブームなど無いときでもひたすらレゲイについて熱く語っていたとします。世間ではブレイクダンスがヒットしていて、その時は「あの人今時レゲイw」と馬鹿にされるかもしれません。
しかし、時代が突如レゲイを求めるようになることはよくあることです。
その時、その人は最初からその受け皿を持っている為、レゲイといえばその人と言われるようになるのです。ひたすら続けることはそれだけで価値の有ることなのです。
情報ブログもそうですが、時代と共に紹介する情報にばらつきがあってもそのブログがどんなスタンスなのかを周りの人が知っていれば、そこに価値が発生し、読者を惹きつけるものだと言えるのです。
貫いている偏った個性や情報にファンが付き、アンチがつく
もう一度以下のグラフを。

私が思うに、魅力的なブログは、こうしたアンチとファンの両極端グラフを描くのではないかと思う。
批判する行為を批判することの労力|ジャッジを恐れずに表現し続けることの楽しさでも触れていることですが、自分の発言に責任を持つ必要はあるかもしれませんが、恐れを抱く必要などないのです。
ルフィーも時折、海賊王になるという目的から完全に逸脱することがあります。
例えば「あいつをぶっとばす」とかです。しかしこれも、海賊王になるために仲間が必要であり、仲間を守るためにしなければならない事と考えると、柱から発生したタスクであることがわかります。
いかに柱に大きな影響力があるのかが伺えます。
と、まぁ色々と書いたわけですが、私自身も迷走している部分があり、自戒もこめて色々と頭の中を整理した結果こうなりました。皆さんもせっかくの年末なので、もしもまだ柱がないようであれば、来年度に向けて何か柱を建設して見ませんか?
それでは、また。